
地中埋設管の種類や用途を教えます!
地中埋設管にはFEP管・PF管・鋼管の3種類があります。かつては鋼管に防蝕テープを巻く施工が主流で、後に被覆された防食鋼管も登場しましたが、現在は軽量で錆びず、耐外圧性と可とう性に優れたFEP管が主流です。一方、外構などの小口径配線にはPF管、浅埋設部や危険物施設など極めて高い強度や不燃性が求められる場所には鋼管が使われます。配管資材の購入やご相談は、電材ゼウス(https://denzai-zeus.com/ )へ。
地中埋設管の種類や用途を教えます!
電気設備や通信設備のインフラ工事において、ケーブルを安全に保護する「地中埋設管」は欠かせない存在です。地中埋設に使用される配管には大きく分けてFEP管(波付硬質合成樹脂管)、PF管(合成樹脂製可とう電線管)、鋼管(金属電線管)の3種類が存在します。時代とともに、耐食性や施工性、作業コストの改善が進み、使用される配管のトレンドも変化してきました。
本記事では、これら3つの地中埋設管それぞれの特徴や歴史的な変遷、性能比較、現場ごとの適切な使い分けまでを詳しく解説します。
1. 地中埋設管の種類とそれぞれの特徴
配管資材は用途や物性ごとに異なる特徴があり、現場の環境や埋設条件に合わせて最適な種類を選定する必要があります。

FEP管(波付硬質合成樹脂管)
外圧に強い波付構造: 管の外周がジャバラ状(波付構造)になっており、土圧や車両通過時の荷重を効果的に分散・吸収します。
優れた可とう性と長尺供給: 高い柔軟性を持ち、手で曲げることができます。障害物をかわす配管ラインをスムーズに形成でき、30m〜100mなど長尺で搬入できるため、中間継手を減らし漏水リスクや施工コストを抑制。
耐食性と通線性の高さ: ポリエチレン樹脂製で、酸・アルカリ・水に強く腐食や錆の心配がありません。内面が平滑でケーブル通線もスムーズ。

PF管(合成樹脂製可とう電線管)
柔軟で取り回しが容易: 手で曲げられるので露出箇所や複雑なルートでも容易に施工。
自己消火性・耐候性: 難燃性を備え、屋内外の配管に安全。耐候性層付きの「PFD管」は屋外や太陽光発電にも利用。
小口径での用途: 外構照明や防犯カメラなど少数の細い電線を地中に通す現場で重宝。ただし肉厚が薄いため高荷重には注意が必要。

鋼管(金属電線管)
圧倒的な機械的強度: 重機や大型車が通行する道路下などでも潰れない強度。
不燃性・耐熱性: 金属製で火災や高熱にも強く、化学工場やガソリンスタンド等に最適。
重量と施工性の課題: 非常に重く、専用工具や技術が必要。施工コストや手間が増加。
2. 地中埋設管の歴史と技術の変遷
昔の主流:「G管(厚鋼電線管)」と防蝕テープの手間
金属製厚鋼電線管が標準でしたが、錆びやすく、管全体に防蝕テープを巻く作業が必要で、大きな労力と時間を要しました。過渡期:「防食鋼管(被覆鋼管)」の登場
ポリエチレンや塩ビのコーティング鋼管が登場しテープ巻きの手間を省略。しかし接続部は現場処理が必要、また加工・重量の課題は残存。現在の主流:「FEP管」への進化
錆びず、軽量かつ柔軟で長尺搬入可能なFEP管が主流に。継手が減り、施工が迅速・安全になりました。
3. FEP管・PF管・鋼管の徹底比較
比較項目 | FEP管(波付硬質合成樹脂管) | PF管(合成樹脂製可とう管) | 鋼管(厚鋼電線管・防食鋼管) |
|---|---|---|---|
主な使用目的 | 地中埋設専用 | 屋内・外壁露出・軽埋設 | 強風圧・高外圧箇所・プラント等 |
耐外圧(強度) | 高(波付構造で土圧に強い) | 中〜低(強い土圧には不適) | 極めて高(変形・潰れに最強) |
可とう性(曲げやすさ) | 高(手で自由に曲がる) | 極めて高(柔軟に折れ曲がる) | 低(ベンダー等で加工が必要) |
耐食性(錆びにくさ) | 極めて高(ポリエチレン製で完全防腐) | 高(樹脂製で錆びない) | 低〜中(防食被覆やテープ処理が必要) |
重量 | 軽量(運搬・取り回しが容易) | 非常に軽量 | 重量(揚重・取り回しに労力) |
通線性(引き込みやすさ) | 高(波付形状で摩擦が少ない) | 中 | 高 |
施工スピード | 非常に早い(長尺対応で継手が少ない) | 早い | 遅い(重量・ネジ切り・防食処理) |
コスト | 経済的 | 安価(小口径中心) | 高価 |
4. 用途に応じた使い分けと設置場所
地中埋設管は「何を通すか」「どのような荷重がかかるか」「どんな環境か」に応じて使い分けられます。
FEP管が使用される場所
ビル・工場の屋外幹線引き込み(高圧・低圧ケーブル)
道路・駐車場横断部(車両通過がある場所)
太陽光発電所(メガソーラー)
街路灯・公園の照明配管
PF管が使用される場所
住宅の外構・アプローチ配線(門柱、庭園灯、防犯カメラなど)
露出配管からの連続埋設(外壁から地中への短距離配線)
鋼管が使用される場所
浅埋設しかできない車両通過部(高外圧区域)
ガソリンスタンド・化学プラント等の危険物取扱施設
橋梁付設部・地上露出との境界部
5. まとめ
昔:G管などの鋼管を使用し、防蝕テープ処理に大きなコストと手間。
過渡期:防食鋼管の登場で簡略化が進んだが、重量や接続部の加工処理が課題。
現在:軽量・屈曲性・耐食性・耐外圧性を兼ね備えたFEP管が標準に。
使い分け:太い幹線や長距離にはFEP管、細い枝線や露出との繋ぎにはPF管、強度や不燃性が必要な特殊環境には鋼管。
それぞれの管材の特徴を理解し、現場条件や規格に適合した適切な部材を選びましょう。
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