
PF管とVE管の違いを徹底比較|特徴・用途・サイズ表から正しい使い分けを解説
電気工事や弱電工事で頻繁に使用される合成樹脂製電線管がPF管とVE管です。 どちらも金属管に比べて軽量で施工しやすい一方、「PF管とVE管の違いが分からない」「どの現場で使うべきか迷う」といった声も多く聞かれます。 本記事では、PF管 VE管 違いをテーマに、構造・強度・施工性・サイズ表・使用場所の違いを分かりやすく解説します。
PF管・VE管とは?基本概要
PF管とは
PF管(可とう電線管)は、ポリエチレン製の波付(ジャバラ)構造を持つ非常に柔軟な電線管です。曲げ加工なしで複雑な配管ができるのが大きな特徴です。
VE管とは
VE管(硬質塩化ビニル電線管)は、PVC製の直管タイプの電線管です。直線的な美観と優れた耐久性があり、屋内外で広範囲に使われています。
どちらもJIS規格に基づき製造されています。
PF管の特徴・メリット・デメリット
特徴
柔軟性が高く曲げ加工が不要
狭所・複雑配管に適する
軽量で施工が速い
防水性が高い
主な使用場所
住宅の天井裏・床下
屋外地中埋設(PF・CD管)
配線経路が複雑な箇所
注意点
直線保持力が弱い
露出配管では見た目が劣る
衝撃にあまり強くない
VE管の特徴・メリット・デメリット
特徴
直線性が高く美観に優れる
PF管より機械的強度が高い
露出配管に適する
継手・固定金具が豊富
主な使用場所
屋内外の露出配管
工場・倉庫・共用部
壁面・天井面の固定配管
注意点
曲げ加工には工具・継手が必要
PF管より施工に手間がかかる
【比較表】PF管とVE管の違い一覧
比較項目 | PF管 | VE管 |
|---|---|---|
構造 | 波付・可とう | 直管・硬質 |
材質 | ポリエチレン | 硬質塩化ビニル |
柔軟性 | 非常に高い | 低い |
強度 | 低め | 高め |
施工性 | 非常に良い | 標準 |
美観 | △ | ◎ |
主用途 | 天井裏・地中 | 露出配管 |
【サイズ表】PF管・VE管の代表的規格
PF管 サイズ表
呼び径 | 外径(mm) | 内径(mm) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
PF16 | 約22 | 約16 | 照明・弱電 |
PF22 | 約30 | 約22 | コンセント |
PF28 | 約38 | 約28 | 幹線配管 |
PF36 | 約48 | 約36 | 地中埋設 |
VE管 サイズ表
呼び径 | 外径(mm) | 内径(mm) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
VE16 | 約22 | 約16 | 照明回路 |
VE22 | 約30 | 約22 | コンセント |
VE28 | 約38 | 約28 | 幹線 |
VE36 | 約48 | 約36 | 屋外配管 |
※同じ呼び径でも、PF管は波付構造のため内径がやや不規則になる点に注意が必要です。
PF管とVE管の使い分けポイント
PF管を選ぶべきケース
曲がりが多い配管ルート
天井裏・床下などの隠ぺい配管
地中埋設(PF・CD管)
施工スピード重視
VE管を選ぶべきケース
露出配管で見た目を重視
壁・天井への直線配管
強度・固定性の確保が必要

金属管との違いと注意点
PF管・VE管はいずれも非金属管のため原則アース(接地)が不要
腐食の心配が少ない
軽量で施工負担が小さい
高温・衝撃の多い環境では厚鋼・薄鋼電線管の方が適している場合があります。
まとめ|PF管とVE管の違いを理解して正しく選定しよう
PF管とVE管の違いは「柔軟性」か「直線性・強度」かに集約されます。
施工性・自由度重視 → PF管
美観・固定配管重視 → VE管
配管場所や施工環境、仕上がりイメージを考慮し、最適な電線管を選択することで、施工品質と安全性の向上につながります。
小原 一馬
経営企画室












