
PF管・CD管・VE管の違い完全比較|用途・強度・サイズ表から正しい使い分けを解説
電気工事や弱電工事で広く使用されている合成樹脂製電線管には、PF管・CD管・VE管の3種類があります。 いずれも軽量で施工しやすい反面、「それぞれの違いが分かりにくい」「現場でどう使い分けるべきか迷う」と感じる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、PF管 CD管 VE管 違いをテーマに、構造・強度・用途・サイズ表・選定基準まで、実務目線で分かりやすく解説します。
PF管・CD管・VE管とは?基本概要
PF管・CD管・VE管は、いずれもJIS規格に基づいて製造される非金属電線管です。それぞれ構造や用途が異なり、適切な選定が重要です。
各管の概要
PF管とは
PF管(可とう電線管)は、ポリエチレン製で波付(ジャバラ)構造を持つ柔軟な電線管。複雑な配管ルートや、曲げ加工が不要な現場に最適です。
CD管とは
CD管も波付構造で、主に屋内専用に設計。軽量・低コストで住宅配線の隠ぺい配管に多用されます。
VE管とは
VE管(硬質塩化ビニル電線管)は、硬質PVC製の直管。直線性と固定性に優れ、露出配管で多用されます。
各管の特徴・用途・注意点
PF管
特徴:高い柔軟性、防水性、施工スピードが速い
主な用途:天井裏・床下、屋外・地中埋設、複雑配管
注意点:露出配管は見栄えが劣る、直線保持力が低い
CD管
特徴:薄肉・軽量、低コスト、施工容易
主な用途:住宅の天井裏・壁内、屋内隠ぺい配管
注意点:屋外・地中不可、耐候・耐衝撃性が低い
VE管
特徴:直線性が高い、美観に優れる、機械的強度が高い
主な用途:屋内外露出配管、工場・倉庫、直線配管
注意点:曲げ加工には継手や加熱が必要、施工やや手間

PF管・CD管・VE管の違い比較表
比較項目 | PF管 | CD管 | VE管 |
|---|---|---|---|
構造 | 波付・可とう | 波付・可とう | 直管 |
材質 | ポリエチレン | ポリエチレン | 硬質塩化ビニル |
柔軟性 | 非常に高い | 高い | 低い |
強度 | 中 | 低 | 高 |
屋外使用 | 〇 | ✕ | 〇 |
地中埋設 | 〇 | ✕ | △ |
露出配管 | △ | ✕ | ◎ |
美観 | △ | ✕ | ◎ |
主用途 | 屋外・地中 | 屋内隠ぺい | 露出配管 |
標準サイズ比較表
PF管・CD管 共通サイズ
呼び径 | 外径 (mm) | 内径 (mm) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
16 | 約22 | 約16 | 照明回路 |
22 | 約30 | 約22 | コンセント |
28 | 約38 | 約28 | 幹線 |
36 | 約48 | 約36 | 地中・主幹 |
VE管サイズ
呼び径 | 外径 (mm) | 内径 (mm) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
VE16 | 約22 | 約16 | 屋内配管 |
VE22 | 約30 | 約22 | コンセント |
VE28 | 約38 | 約28 | 幹線 |
VE36 | 約48 | 約36 | 屋外露出 |
※PF・CD管は内径が一定でないため注意
管の使い分けポイント
PF管:屋外・地中埋設、曲がり多い、要防水
CD管:住宅屋内隠ぺい、コスト重視、軽量重視
VE管:露出配管、美観・固定性・強度重視
金属管との違い
非金属管(PF・CD・VE)は原則接地(アース)不要
腐食リスクが低い
軽量で施工が容易
衝撃・高温・防火性が必要な場合は金属管が適する場合あり
用途に合った管選びが安全性・施工性・コスト最適化の鍵。
まとめ
屋外・地中・柔軟性重視 → PF管
屋内隠ぺい・低コスト → CD管
露出配管・美観・強度重視 → VE管
現場環境と条件を踏まえて最適な電線管を選びましょう。
小原 一馬
経営企画室












