
【比較】エントランスキャップとターミナルキャップの違い・使い分け
エントランスキャップとターミナルキャップは、電線管端末の保護や電線被覆の傷防止、雨水侵入を防ぐ役割を持つ部材です。形状は似ていますが、配管の伸びる方向と開口部の向きによって明確な使い分けが必要です。垂直配管の最上部には下向き開口のエントランスキャップを、水平配管の端末には斜め下向き開口のターミナルキャップを使用します。逆に取り付けると雨水が侵入し、漏電や設備トラブルの原因となります。各種電材資材のご購入は「電材ゼウス(https://denzai-zeus.com/)」をご利用ください。
エントランスキャップとターミナルキャップの違い・使い分け
電線配管(電線管)を使用する電気工事において、ケーブルの引き込み部や引き出し部に取り付ける部材として「エントランスキャップ」と「ターミナルキャップ」があります。どちらも非常によく似た外観・形状をしており、同じような配管材料に見えますが、施工する現場環境や設置場所の向きによって明確に使い分ける必要があります。
本記事では、電気工事現場で迷いやすい「エントランスキャップ」と「ターミナルキャップ」の基礎知識から、それぞれの主な用途、構造上の決定的な違い、現場での適切な使い分け方について解説します。
1. エントランスキャップとターミナルキャップの基本機能
共通する最大の目的は「配管端末の保護と電線の保護」
屋外や屋内の設備において、厚鋼電線管(G管)や薄鋼電線管(E管)、VE管(硬質塩化ビニル電線管)などの管路端末から電線・ケーブルを引き出す際、露出した管の端面(金属バリやプラスチックのエッジ)で電線被覆を傷つけないように保護する必要があります。
エントランスキャップとターミナルキャップは、いずれも管路の端部に装着し、絶縁ブッシング(配管端部の保護パーツ)と雨水侵入防止の機能を一体化させた継手部材(端末カバー)です。
雨水の浸入を防ぐ防水対策
屋外配管において、配管端末が露出した状態のまま放置されると、雨水が配管内部を伝って建物内や盤(分電盤・制御盤など)の内部にまで浸入してしまいます。配管内に水が溜まると、電線の劣化、絶縁不良、ショート、漏電事故などの大きな施工不良につながります。
そのため、電線を円滑に引き出しつつ、配管口からの雨水侵入を防ぐ役割を果たすのが、これらキャップ類の共通した大きな役割です。
2. 【形は似ていてもココが違う】雨水の侵入を防ぐ向きと構造
見た目がそっくりな両者ですが、決定的な違いは「配管がどの方向(垂直・水平・斜め)に向かって伸びているか」と「引出口の開口方向(角度)」にあります。
エントランスキャップとは?(垂直立ち上がり配管用)

適合配管: 垂直(縦方向)に立ち上げた電線配管の先端部
特徴: 配管接続部に対して、ケーブル引出口が「下向き(下方に垂れ下がるような角度)」になるよう屈曲して作られています。
雨水防止の仕組み: 配管の上端に取り付けても、ケーブル引出口自体が下を向いているため、雨水が上から降ってきてもキャップ内部や配管内に直接入り込むことができません。
屋外の壁面に立ち上げた配管の最上部に取り付けることで、重力にしたがって落ちる雨水を完全にブロックします。
ターミナルキャップとは?(水平・横向き配管用)

適合配管: 水平(横方向)または下向きに伸びる電線配管の先端部
特徴: 配管接続部に対して、ケーブル引出口が「斜め下向き」または「直進方向」に近い角度で配置されています。
雨水防止の仕組み: 垂直配管に取り付けると引出口が上を向いてしまい雨水が入ってしまいますが、水平方向に伸びてきた配管に取り付けることで、引出口が自然と下向き(斜め下)を向き、雨水の浸入を防ぎます。
建物の外壁沿いに水平配管を渡し、そこから機器やメーターBOXなどへ配線を下ろしたい場合に最適です。
3. 設置場所と施工シチュエーションによる比較
現場でどちらの部材を選定すべきか、ひと目で判断できるように一覧表でまとめました。
比較項目 | エントランスキャップ | ターミナルキャップ |
|---|---|---|
主な用途 | 垂直(縦方向)配管の先端 | 水平(横方向)配管の先端 |
開口部(引出口)の向き | 配管軸に対して「下向き(180度屈曲)」 | 配管軸に対して「斜め下向き(約45〜90度)」 |
代表的な施工場所 | ・建物壁面の屋外垂直立ち上がり | ・外壁沿いの水平配管端末 |
雨水侵入リスク | 垂直配管に取り付けた際、雨水が侵入しにくい | 水平配管に取り付けた際、雨水が侵入しにくい |
間違えて施工した場合の危険性 | 水平配管につけると引出口が横〜上を向き、雨水が入る | 垂直配管につけると引出口が横〜上を向き、雨水が入る |
4. 現場で間違えないための施工・選定ポイント
施工現場でありがちなミスが、「在庫があったから」「形状が似ているから」という理由で、垂直配管にターミナルキャップを装着してしまう事例です。
逆向きに取り付けると「水溜まり」の原因に
垂直配管のてっぺんにターミナルキャップを取り付けてしまうと、キャップの開口部が斜め上を向いてしまいます。吹き込む雨や壁面を伝う水滴が直接キャップ内に流れ込み、電線管が文字通り「雨水を通すストロー」の役割を果たしてしまいます。
逆に、水平配管の先端にエントランスキャップをつけると、形状によってはケーブルの引き出しにくさや美観を損なう原因になります。
「配管が上に伸びて終わる」 構造なら ➔ エントランスキャップ
「配管が横に伸びて終わる」 構造なら ➔ ターミナルキャップ
という原則を施工計画の段階で必ず確認しておきましょう。
5. 電材・配管資材のご購入は「電材ゼウス」へ!
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