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キュービクルの設置場所は地下・1F・屋上どこが良い?

キュービクルの設置場所は地下・1F・屋上どこが良い?

2026年9月10日

キュービクル設置場所4タイプの災害リスク(地震・水害)と特徴比較: 地下室:デッドスペースを活用できるが、豪雨時の水没・全停電リスクが絶大。 1階室内:搬入や維持管理が容易。浸水深に応じた止水対策が必須。 1階屋外:設置・更新コストが最安。かさ上げ工事や風雨・塩害対策が重要。 屋上:水害に圧倒的に強くBCP対策に最適だが、上層階特有の地震の揺れ対策と搬入コストが必要。 ハザードマップで浸水リスクを確認し、用途・構造に合う場所選定が必要です。 フリーダイヤル:0120-855-086 (まずはお気軽にご連絡・ご相談ください!)


キュービクルの設置場所は地下・1F・屋上どこが良い?

ビルやマンション、商業施設などの高圧受電設備として不可欠な「キュービクル(高圧受電設備)」は、電力会社から送られる6,600Vの高圧電力を施設内で使える100Vや200Vの電圧に落とす非常に重要な設備です。施設の新築や改修の際、電気設計担当者やビルオーナーを悩ませる代表的な問題が「キュービクルをどこに設置すべきか」です。

設置場所として主に以下の4つのパターンがあります。

  1. 地下室(地下階)

  2. 1階 室内

  3. 1階 屋外敷地内(屋外設置)

  4. 屋上

かつては「機器の重量」「搬入のしやすさ」「デッドスペースの有効活用」などが優先されていましたが、最近は「豪雨(水害)」「大地震」といった自然災害リスクを踏まえ、設置基準が大きく変化しています。ここでは各設置パターンを災害リスクやコスト・メンテナンス性を含めて徹底比較し、最適な選び方を解説します。

電気設備

1. 災害リスクの観点から見る「地震」と「水害」の影響

日本の二大自然災害「地震」と「水害(豪雨・氾濫)」がキュービクルへ与える影響を整理します。

【地震リスク】主な被害原因と影響

  • 本体の転倒・転倒に伴う配線切断

  • アンカーボルトの破断

  • 受電用ケーブル(高圧ケーブル)の引っ張り破断

  • 配管破損による漏水被害(地下や屋内)

復旧には再据付や配線引き直し、最悪は機器全体の交換も必要となり、数日〜数週間の停電が発生します。

【水害リスク】主な被害原因と影響

  • 電気系統のショート・感電リスク

  • トランスや遮断器の完全故障

  • 絶縁油の漏洩・汚染(油入トランスの場合)

  • 汚泥・砂の混入で長期清掃・交換が必要

キュービクルの水没はほぼ全交換が必要です。高圧機器は受注生産品も多いため、納品まで数ヶ月、その間ビル全体の休業が発生するリスクも。

2. キュービクル設置場所4パターンの徹底比較

① 地下室への設置

  • 水害耐性:★☆☆☆☆(非常に危険)
    地下は浸水で一瞬にして冠水・水没の危険あり、排水困難。

  • 地震耐性:★★★★☆(比較的安定)
    建物の揺れ(応答加速度)は小さく、耐震固定が強固であれば直接被害を抑えやすい。

メリット

  • 1階や地上部のスペース確保可能

  • 直射日光・風雨の影響少なく外箱劣化しにくい

  • トランス音が外部に漏れにくい

デメリット・注意点

  • 水害リスクが圧倒的

  • 搬入出が困難、更新費用や工数が大きい

  • 停電時は排水ポンプ停止=冠水リスク

② 1階室内への設置

  • 水害耐性:★★☆☆☆~★★★☆☆(要浸水対策)
    河川氾濫や路上冠水被害を受けやすいが、止水板や水密扉などハード対策が施しやすい。

  • 地震耐性:★★★★☆(安定)
    基礎に近いため揺れが小さく、アンカー固定で耐震性が高い。

メリット

  • 雨風から守れ、機器耐久性△

  • メンテナンス・更新時搬入◎

  • 防犯上安全

デメリット・注意点

  • 貴重な1階スペース消費

  • 水害ハザードの事前確認、かさ上げ必須

③ 1階屋外敷地内への設置

  • 水害耐性:★★☆☆☆(要かさ上げ)
    路面冠水・浸水を直接受けるが、架台設置で対策しやすい。

  • 地震耐性:★★★★☆(良好)
    地盤にコンクリ基礎&アンカーボルト固定で倒壊リスク低い。

メリット

  • 建物内スペース圧迫なし

  • 設置・更新コスト最安

  • 点検・緊急対応しやすい

デメリット・注意点

  • 雨風・直射日光で劣化早い

  • 冠水対策必須

  • いたずら・接触リスクあり、フェンスや施錠が必要

④ 屋上への設置

  • 水害耐性:★★★★★(最強)
    津波・極端な洪水以外、水害への最強スペース。

  • 地震耐性:★★☆☆☆(増幅揺れに注意)
    上層階は地震時の揺れが増大。耐震計算+補強施工必須。

メリット

  • 水害リスクほぼなし

  • 下層の有効スペースを潰さない

  • 通風良好、夏の熱こもり少なめ

デメリット・注意点

  • 地震増幅対策が必須

  • 設置・更新時の揚重コスト増

  • 屋上耐荷重・防水層対策も必要

3. 【比較まとめ】4つの設置場所の特性一覧

項目

① 地下室

② 1階室内

③ 1階屋外敷地

④ 屋上

水害耐性(豪雨・氾濫)

✕(極めて危険)

△(要浸水対策)

△(要かさ上げ)

◎(ほぼ影響なし)

地震耐性(揺れの影響)

○(揺れは比較的小)

◎(基礎に近く安定)

◎(基礎に近く安定)

△(上層階の揺れ大)

建築スペースの有効性

◎(デッドスペース利用)

✕(貴重な1階を消費)

○(敷地内に余裕があれば)

◎(有効活用が可能)

設置・更新費用(コスト)

△(搬入困難で高め)

○(施工しやすい)

◎(最もリーズナブル)

✕(クレーン搬入等で高価)

メンテナンス性

○(天候の影響なし)

◎(天候不問・アクセス良)

○(アクセス良好)

△(天候に左右・揚重必要)

4. 水害・地震リスクから考える最適な設置場所の選び方

単なるコスト・スペース効率だけではなく、ハザードマップに基づく選定が不可欠です。

  1. 浸水想定区域の場合

    • 推奨:④ 屋上 または ② 1階室内(かさ上げ+止水対策)

    • 地下設置は避け、防止策必須。

  2. 浸水リスクが極めて低い地域

    • 推奨:③ 1階屋外 または ② 1階室内

    • コスト・メンテナンス性から1階設置が優秀。

  3. 都市部の狭小地でスペースが無い場合

    • 推奨:④ 屋上

    • 初期費用・吊り上げコストより水没回避を優先。

5. まとめ:適切な設置場所選定と定期メンテナンスが建物を守る

キュービクルの設置場所は一度決めてしまうと移設が極めて困難で、数千万円単位のコストが発生します。

  • 水害に強い「屋上」

  • バランス重視の「1階」

  • スペース効率は高いが水害リスク絶大な「地下」

それぞれの特性を理解し、リスクや将来コスト、事業継続(BCP)も考慮して最適な場所を決定することが大切です。
また、設置後も定期的な保安点検・耐震チェック・防水パッキンの確認など維持管理を怠らないようにしましょう。

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