
電線CVTケーブルの許容電流と外径を徹底解説|サイズ選定で失敗しない実務ガイド
電気工事や設備設計において、CVTケーブルの許容電流と外径の把握は安全性・施工性・コストのすべてに直結します。特に幹線や動力回路で使用されるCVTケーブルは、誤ったサイズ選定が発熱・電圧降下・施工不良につながるため、正確な知識が不可欠です。 本記事では、CVTケーブルの基礎から、許容電流の目安、外径一覧表、選定時の注意点まで、現場目線で詳しく解説します。
CVTケーブルとは?
CVTケーブルは、架橋ポリエチレン絶縁(XLPE)とビニルシースを採用した600V級の電力ケーブルです。主に三相回路用に使われ、次のような特徴を持ちます。
耐熱性が高く、許容電流が大きい
CVケーブルを撚り合わせた構造で施工性が良い
屋内・屋外・電気室・盤間配線など幅広く利用可能
特に、電動機回路や幹線設備において定番の電線です。
CVTケーブルの許容電流とは?
許容電流とは、ケーブルが連続使用できる最大電流値を指します。これを超過すると絶縁劣化や火災リスクが高まるため、設計上の確認が重要です。
許容電流は以下の条件によって変動します:
導体サイズ(sq)
周囲温度
敷設方法(空中・管内・ダクト内)
条数・集合敷設の有無
基準値(空中敷設・周囲温度30℃想定)一覧表
サイズ(sq) | 許容電流(A) | 外径(mm) |
|---|---|---|
8sq ×3C | 約50A | 約14 |
14sq ×3C | 約75A | 約17 |
22sq ×3C | 約100A | 約20 |
38sq ×3C | 約140A | 約24 |
60sq ×3C | 約180A | 約28 |
100sq ×3C | 約230A | 約34 |
150sq ×3C | 約285A | 約40 |
200sq ×3C | 約330A | 約45 |
250sq ×3C | 約380A | 約50 |
※上記数値は一般的な設計目安です。実際の設計時はメーカー技術資料や日本産業規格をご確認ください。
CVTケーブルの外径が重要な理由
外径が大きくなると、設置上の制約が増えます。外径確認不足による主なトラブル:
電線管に収まらない
曲げ半径不足で被覆損傷
盤内や端子台に接続できない
ダクト・ラックの容量超過
曲げ半径の目安:
外径 × 6倍以上
例:外径40mm → 最小曲げ半径 約240mm
許容電流選定時の注意点
温度補正を必ず行う
周囲温度が30℃を超える場合は許容電流が低下します。特に機械室・屋上・天井内で注意。集合敷設の低減率を考慮
複数回路の並行敷設では熱がこもりやすく、過熱リスク増大。電圧降下の確認も行う
長距離配線では、始動不良を防ぐため電圧降下の計算が必須。
CVTケーブルの主な用途
動力盤 〜 機械設備間配線
ビル・工場の幹線回路
エレベーター・空調設備
高負荷三相回路
容量不足となる場面で、IV線やVVF線に代わってCVTケーブルが選定されます。
まとめ|CVTケーブル選定のポイント
CVTケーブルを選定する際は「許容電流」と「外径」の両方を必ず確認し、
敷設条件・温度条件・関連設備との整合性を確かめることが安全性・施工性・コストの最適化につながります。
許容電流と外径の両立を確認
設置環境や温度条件を事前に考慮
電線管・ラック・盤内寸法との整合性を確認
正しい知識を持ち、設計・積算・施工に活かしましょう。
小原 一馬
経営企画室














