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モーター容量からブレーカー選定の仕方|計算方法・注意点を徹底解説

モーター容量からブレーカー選定の仕方|計算方法・注意点を徹底解説

26/02/13 09:00

モーター設備では、適切なブレーカー選定が安全性・安定稼働・法令遵守のすべてに直結します。 容量不足のブレーカーでは始動時に頻繁にトリップし、逆に過大なブレーカーでは過電流保護が効かずモーター焼損や火災リスクが高まります。 特に建設業・電気工事業・工場設備では、 • 三相誘導電動機 • ポンプ・ファン・コンプレッサー などの使用頻度が高く、モーター容量から正しくブレーカーを選ぶ知識は必須です。

モーター容量とブレーカーの基本関係

モーター容量とは

モーター容量はkW(キロワット)で表示され、軸出力を示します。一方、ブレーカー選定に必要なのは電流(A)です。そのため、まずはkWからAへの換算が重要です。

モーター電流の計算方法

三相モーターの場合(一般的)

三相誘導電動機の電流の計算式:

電流(A)= モーター容量(kW) × 1000 ÷ (√3 × 電圧 × 効率 × 力率)
  • 例: 3.7kW・200V・効率0.9・力率0.8
    3.7 × 1000 ÷ (1.732 × 200 × 0.9 × 0.8) ≒ 14.8A

この定格電流を基準にブレーカーを選定します。

単相モーターの場合

電流(A)= 容量(W) ÷ (電圧 × 効率)

単相モーターは始動電流が大きいので、余裕率が重要です。

始動電流を考慮したブレーカー選定

モーターは起動時、定格電流の5~7倍の始動電流が流れます。

一般配線用遮断器(MCB)、漏電遮断器(ELB)を定格ギリギリで選定すると、起動ごとにトリップする恐れがあります。

ブレーカー容量の目安

モーター定格電流

推奨ブレーカー

15A

20~30A

20A

30~40A

30A

40~50A

定格電流の1.25~2倍を目安に選定します。

モーター用ブレーカーの種類と使い分け

  • 配線用遮断器(MCCB)

    • 短絡・過電流保護

    • モーター回路で最も一般的

    • 熱動・電磁トリップ併用

  • モーターブレーカー(MMB)

    • モーター専用設計

    • 始動電流耐性あり

    • 過負荷・欠相保護が強力

    • 頻繁な起動停止設備はMMB推奨


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熱動継電器との役割分担

  • ブレーカー:短絡・幹線保護(やや大きめを選定)

  • 熱動継電器(THR):過負荷保護(定格電流ピッタリで設定)

法令・規格上の注意点

  • 電線の許容電流以下であること

  • 過電流保護装置の適切設置

  • モーター回路の保護協調の確認

  • ブレーカー容量と電線サイズの整合性チェックが必須

現場でよくある失敗例

  • モーター容量だけ見てブレーカー選定

  • 始動電流の考慮漏れ

  • 電線サイズがブレーカー定格に未対応

  • インバータ駆動で通常ブレーカーを使用

これらはトリップ・焼損・事故の原因になります。

まとめ|モーター容量から正しいブレーカー選定の流れ

  1. モーター容量(kW)から定格電流を算出

  2. 始動電流を考慮し余裕を持たせる

  3. ブレーカー種別(MCCB・MMB)を用途に応じ選択

  4. 電線サイズ・法規との整合を確認

この4点を押さえることで、安全・長寿命・トラブルの少ない設備設計が可能です。
「モーター容量=ブレーカー容量」ではないことを常に意識しましょう。

Profile picture of 小原 一馬
小原 一馬
経営企画室

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