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電気・通信工事を支える「架線金物のターンバックル」とは?役割・使い方・種類・材質を徹底解説

電気・通信工事を支える「架線金物のターンバックル」とは?役割・使い方・種類・材質を徹底解説

2026年10月6日

架線金物のターンバックルは、電柱の支線や通信ケーブルなどのワイヤーの張り(張力)を微調整・固定し、たるみや倒壊を防ぐ金具です。中央の胴を回すと両端の右ネジ・左ネジが同時に引き込まれる構造で、両端金具にはアイ、フック、ジョーなどの種類があります。材質は防錆性に優れる溶融亜鉛めっき鋼や、塩害地域向けのステンレスが一般的です。施工時は軸心に荷重をかけ、最後にロックナット等で緩み止めを行います。 電設資材のご購入やご相談はデンザイゼウスにお任せください!

電気・通信工事を支える「架線金物のターンバックル」とは?
役割・使い方・種類・材質を徹底解説

電柱や鉄塔から引き込まれる電線・通信ケーブル、それらを支える支線(メッセンジャーワイヤーやタイワイヤー)など、屋外の架線設備には常に適切な「張り(張力)」が求められます。

この「線のたるみ」を調整し、強風や地震でも倒壊・断線しないよう安全に保持するために欠かせない架線金物が「ターンバックル」です。

本記事では、現場で正しく選定・施工できるよう、架線金物としてのターンバックルについて「使用目的」「使用方法」「種類」「材質」を分かりやすく解説します。

1. ターンバックルとは?何に使用するもの?

ターンバックルは、中央の本体(胴)を回転させることで両端のネジを引き寄せたり伸ばしたりし、ワイヤーやロッドの張力を微調整・固定するための金具です。

ターンバックル①

主な用途

  • 電柱の支線(タイワイヤー)の張り調整:電柱が引っ張られる力を均等にし、倒れを防ぐ。

  • 架空ケーブル・メッセンジャーワイヤーの緊張:通信線や配電線を吊るす鋼線のたるみ(たるみ量)を適正値に保つ。

  • 屋外照明・サイン・アンテナの固定:強風による揺れを抑制する。

もしターンバックルを使わずに手作業だけでワイヤーを張ろうとすると、十分な張力が得られず、経年劣化や温度変化(熱膨張・収縮)によるケーブルのたるみ・断線リスクが高まります。

2. ターンバックルの仕組みと「正しい使い方」

締め付けの仕組み

ターンバックル本体の内側には、片側に「右ネジ」、反対側に「左ネジ(逆ネジ)」が切られています。
そのため、中央の胴を一定の方向に回すだけで、両端のネジボルトが同時に内側へ引き込まれて縮み、ワイヤーが強く張られるという非常に効率的な構造になっています。

ターンバックル②

正しい使用方法(手順)

  1. 事前確認・仮組み

    • ネジ山の潰れ、曲がり、サビがないか点検します。

    • 左右のネジを均等に胴へかけ、伸縮の余白(調整幅)を残した状態(中間付近)にセットしておきます。

  2. 両端の接続

    • 一端をアンカーや支線バインド、もう一端をワイヤーロープ(シンブル+ワイヤークリップ施工)に接続します。

  3. 胴を回転させて張り調整

    • 端末金具は固定したまま、中央の胴のみをシノ、スパナ、モンキーレンチ等で回します。

    • 規定のテンション(弛度)になるまで徐々に締め込みます。

  4. ゆるみ止め加工(必須)

    • 風振動等で胴が逆回転して緩むのを防ぐため、ロックナットの締め付けや割ピン、番線・結束線による固定を必ず行います。

⚠️施工時の注意点

  • 横荷重(折り曲げ)の禁止:荷重は必ず軸心(まっすぐな方向)にかけてください。斜め方向に引くとネジ山やボルトが折損する原因になります。

  • ネジの噛み込み不足に注意:ボルトのネジ山が十分に胴に入っていることを確認してください。

3. ターンバックルの「端末形状」の種類

接続対象(アイボルト、シャックル、ワイヤーなど)に合わせて、先端の形状を組み合わせます。

端末形状

特徴・用途

アイ(Eye)

リング状の端末。シャックルやフック、ワイヤーの輪と連結するのに最も一般的で確実な形状。

フック(Hook)

フック状で着脱が容易。仮設の引き留めや簡易的な固定に向く(外れ止め金具付きを推奨)。

ジョー/クビス(Jaw / Clevis)

U字型金具にピンを落とし込む形状。プレートやアイプレートへ直接・強固に接合可能。

架線工事では、抜け落ち防止と安全性の観点から「アイ×アイ(オーフ×オーフ)」や「ジョー×ジョー」が多く採用されます。

胴(ボディ)の構造による分類

  • 枠式ターンバックル:胴がフレーム状になっており、ねじ込み状態を目視で確認可能。丸棒などを差し込んで回すことも可能。

  • パイプ式(密閉型)ターンバックル:胴がパイプ状になっており、ネジ部への雨水や砂塵の侵入を防ぎ耐食性を向上。

4. ターンバックルの「材質」と選び方

屋外環境に長期間晒される架線工事では、施工場所の環境条件(塩害・湿気など)に応じた材質選びが非常に重要です。

  • 炭素鋼+溶融亜鉛めっき(ドブめっき)

    • 特徴:十分な強度を持ち、亜鉛めっき膜によって高い防錆性能を発揮。コストパフォーマンスに優れる。

    • 用途:一般的な屋外配電・通信線、山間部の電柱支線など。

  • ステンレス(SUS304 / SUS316)

    • 特徴:非常に優れた耐食性・耐久性を誇り、錆びによる固着が起きにくい。

    • 用途:沿岸部の塩害地域、化学プラント周辺、高レベルの耐候性が求められる重要インフラ施設。

まとめ:確実な架線工事には適切なターンバックル選定を!

ターンバックルは、電柱や架空線の安全性を陰で支える重要金物です。
張力・ワイヤー径・施工環境に合わせて、最適な端末形状・材質・サイズの製品を選び、正しい施工手順で設置を行いましょう。

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