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キュービクルを「分ける」という選択。第一・第二キュービクルの設計思想と運用上の重要ポイント

キュービクルを「分ける」という選択。第一・第二キュービクルの設計思想と運用上の重要ポイント

26/03/31 17:02

キュービクルを分割設置する理由とメリット 通常キュービクルは1施設1台ですが、増設や更新時期が重なる場合、設置スペースの制約、電圧降下対策として「第一・第二」と分割設置するケースがあります。「1施設1引込」の原則に基づき、主となる第一キュービクルから各所へ高圧で送電することで、配線コストの削減や停電範囲の限定など、効率的な運用が可能になります。

キュービクルを「分ける」という選択。第一・第二キュービクルの設計思想と運用上の重要ポイント

電気設備の心臓部とも言えるキュービクル(高圧受電設備)。通常、多くの中小規模施設では1台のキュービクルですべての負荷を賄うのが一般的ですが、大規模施設や複雑な増改築を経た現場では、「第一キュービクル」「第二キュービクル」と、設備を複数に分割して設置するケースが多々あります。

なぜあえて分割するのか。そこには電気の「1施設1引込」という原則と、施設の運用効率、そしてコストや物理的制約といった高度な判断が隠されています。本コラムでは、キュービクルを分割設置する場合の背景やメリット、設計上の注意点について、専門的な視点から詳しく解説します。

1. 原則は「1施設1引込」:なぜ分割が必要になるのか?

日本の電力供給制度において、同一敷地内・同一建物の施設に対しては「1施設1引込」が原則となっています。これは電力会社からの高圧ケーブルが1つのポイントで受電され、そこから施設内の各所へ分配されることを意味します。

しかし、物理的なキュービクル本体を1か所にまとめられない、あるいはまとめない方が合理的である場合、受電点に近いものを「第一(主)キュービクル」、そこから電力を送る先を「第二(子)キュービクル」として構成します。

分割が必要となる主なケース

  • 増設・増築との重複:既設のキュービクルが更新時期を迎えた際、ちょうど新しい棟の増築計画が重なった場合。

  • 電圧降下の対策:敷地が広大で、受電点から末端の負荷機器(エアコンや大型機械)までの距離が長すぎると、電圧が低下して機器の故障や効率低下を招きます。これを防ぐために負荷の近くに第ニキュービクルを置きます。

  • 設置スペースの制約:1台で全電力を賄おうとすると巨大な筐体が必要になりますが、屋上や電気室にそれだけのスペースがない場合、小型化して分散配置します。

  • 保安・非常用電源の分離:消防設備やサーバー等の重要設備を、一般の負荷とは別系統で管理したい場合。


2. 複数のキュービクルを構成する仕組み

複数台を設置する場合、電力の「流れ」を整理することが重要です。

「送り」と「受け」の構造

一般的には、まず電力会社の引込ケーブルを第一キュービクル(主受電盤)で受けます。ここで責任分界点(電力会社と施設側の境界)の管理を行い、メインの遮断器を介した後、予備の回路や専用の送り回路を使って第二キュービクルへ高圧(6,600V)のまま送電します。

この際、第二キュービクル側でも変圧を行い、そのエリアの低圧負荷(100V/200V)へと供給します。この構成により、太い低圧ケーブルを何百メートルも引き回す必要がなくなり、工事費の削減と送電ロスの低減を両立できるのです。


3. 分割設置のメリットと検討すべき「施設側の事情」

単に「置ける場所に置く」だけでなく、分割には明確な戦略的メリットがあります。

  1. 既設更新と新設の切り分け
    既存のキュービクルが老朽化し、一方で新しい工場ラインや店舗棟が増設される場合、既存設備を無理に大型化して統合するよりも、既存は既存として更新し、新設エリアに最適化した第二キュービクルを設置する方が、工期を短縮でき、停電範囲を最小限に抑えられます。

  2. 保守点検の柔軟性
    1台の巨大なキュービクルに集約されていると、点検時の年次停電ですべての電気が止まってしまいます。しかし、回路構成を工夫して分割していれば、「今日は第二エリアだけ点検する」といった、運用の柔軟性を持たせることが可能になります。

  3. 災害対策とBCP(事業継続計画)
    非常用発電機や防災負荷を特定のキュービクルに集約させることで、災害時の電力供給ルートを明確化できます。例えば、第一キュービクルが浸水被害を受けても、高台にある第二キュービクル側で重要設備を維持するといった設計思想も考えられます。


4. 専門家が教える、分割設置時の注意点

キュービクルを分ける際には、単体設置の時以上に気を配るべき技術的ポイントがあります。

  • 遮断容量の整合性:第一から第二へ送る場合、短絡事故が発生した際にどちらの遮断器が先に働くか(保護協調)の計算が不可欠です。

  • 高圧ケーブルの布設ルート:建物間をまたぐ場合、地中埋設にするのか架空にするのか、またその際の許容電流の計算が必要です。

  • 法令遵守:消防法や電気事業法に基づく「火災予防条例」により、設置場所や離隔距離が厳しく定められています。特に複数設置の場合は、それぞれの周囲に規定のスペースを確保しなければなりません。


まとめ:最適な受電設備は「将来のビジョン」から決まる

キュービクルを1台にするか、複数に分けるか。その正解は、現在の負荷容量だけでなく、数年後の増設計画や、メンテナンスのしやすさ、そして予算のバランスによって決まります。

特に「更新」と「増設」が重なる時期は、最もコストパフォーマンスの高い構成を見極めるチャンスです。安易に「今あるものを大きくする」のではなく、将来を見据えた「系統分離」を検討してみてはいかがでしょうか。


電気系統のご相談は、経験豊富な専門家へ

キュービクルの設置場所、第二・第三への分岐、あるいは既存設備の更新でお悩みの方は、ぜひ小川電機にご相談ください。

今回のコラムで触れたような複雑な系統設計は、現場ごとの細かい制約(スペース、配線ルート、予算)を熟知したプロの判断が必要です。当社では、1級電気工事施工管理技士の前田が、お客様の施設に最適な構成をご提案いたします。

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