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キュービクル増設・更新の徹底ガイド

キュービクル増設・更新の徹底ガイド

26/03/03 10:43

キュービクルの容量アップには、主に3つの手法があります。 全面更新:老朽化対策と省エネを同時に実現でき、管理も一本化できます。 第2キュービクル新設:既存設備を活かしつつ、負荷の近くに設置してコストを抑えます。 メイン・サブの入替:新設を主受電とし、既存を特定エリア用にする将来を見据えた構成です。 選択の鍵は、設置後20年超の老朽化具合とLCC(生涯コスト)の比較です。目先の安さだけでなく、点検効率や故障リスク、納期を考慮し、最適なパターンを選ぶことが重要です。

キュービクル増設・更新の徹底ガイド

事業の拡大や設備の最新化に伴い、避けて通れないのが「受電設備(キュービクル)の容量不足」という課題です。単に「箱を増やせばいい」と思われがちですが、実際には配線ルート、電力会社との契約、さらには既存設備の老朽化具合によって、選ぶべき選択肢は大きく変わります。

本稿では、キュービクルの容量アップにおける3つの主要パターンを軸に、それぞれのメリット・デメリット、そして見落としがちな検討ポイントをプロの視点で詳しく解説します。


1. なぜ「増設」の検討が必要なのか?

キュービクル(高圧受電設備)は、電力会社から供給される6,600Vの電圧を、施設内で使用できる100Vや200Vに落とすための「変電所」です。増設が必要になる主な理由は以下の通りです。

  • 生産ラインの追加:工場における大型機械の導入。

  • 空調設備の更新:昨今の猛暑対策による、より強力な空調への切り替え。

  • BCP対策・EV化:非常用発電機の連結や、電気自動車用急速充電器の設置。

これらのニーズに対し、どのように設備を拡張していくのが正解なのでしょうか。


2. パターン別:容量アップの具体的手法

ご提示いただいた3つのパターンを中心に、それぞれの運用イメージと判断基準を見ていきましょう。

① 既設撤去・全面更新パターン

「古いものを捨て、最新の大きな箱に丸ごと入れ替える」

既存のキュービクルをすべて撤去し、増設分を含めたトータル容量をカバーする新しいキュービクルを設置する方法です。

  • メリット:

    • 一元管理が可能:設備が1か所にまとまるため、メンテナンス性が高く、保安点検の工数も抑えられます。

    • 信頼性の向上:すべてが新品になるため、突発的な故障リスクが激減します。

    • 省エネ効果:最新のトップランナー変圧器を導入することで、待機電力(無負荷損)を大幅に削減でき、電気代の節約につながります。

  • デメリット:

    • 初期投資が大きい:撤去費用と新規購入費用が同時に発生します。

    • 長時間の停電が必要:既存設備の撤去と新設の据え付けの間、施設全体を長時間停電させる必要があります。

こんな場合に最適: 既存設備が設置から20年以上経過しており、老朽化が進んでいる場合。


② 既設維持(第1)+増設(第2)パターン

「今の設備はそのままに、足りない分だけ別棟で増やす」

既存のキュービクルを「第1変電所」とし、新しい負荷(設備)分を賄う「第2変電所」を別の場所に新設する方法です。

  • メリット:

    • 工事の柔軟性:新しい負荷の近くに第2キュービクルを置くことで、低圧配線(太くて高価なケーブル)の距離を短縮し、電圧降下を防げます。

    • 既存の有効活用:まだ使える既存設備を無駄にせず、投資を最小限に抑えられます。

  • デメリット:

    • 管理の煩雑化:点検箇所が2か所に分散します。

    • 受電方式の検討:電力会社からの引き込みをどう分岐させるか(借室、責任分界点からの分岐など)の高度な設計が必要です。

こんな場合に最適: 敷地が広く、増設したい設備が既存キュービクルから遠い場合。


③ 新設メイン(第1)+既設サブ(第2)パターン

「新しい箱を司令塔にし、古い箱を特定エリア専用にする」

メインの受電ポイントを新設の「第1キュービクル」に集約し、そこから既存の「第2キュービクル」へ送電する形に組み替える方法です。

  • メリット:

    • 将来の拡張性:メイン(第1)を余裕のある設計にしておくことで、今後のさらなる増設にも対応しやすくなります。

    • 負荷の切り分け:「工場棟は第1、事務所棟は第2」のように、系統を明確に分離でき、トラブル時の波及を防げます。

  • デメリット:

    • 配線替えの複雑さ:構内の高圧配線を組み替えるため、設計と工事の難易度が上がります。

こんな場合に最適: 全体的な電力インフラの再構築を検討しており、かつ既存設備もまだ数年は使用したい場合。


3. その他の検討すべき選択肢

  • A. トランス(変圧器)の入れ替え・追加
    キュービクルの「箱」そのものにスペースの余裕がある場合、中身のトランスだけを容量の大きいものに交換したり、空きスペースにトランスを増設したりする方法です。

    • メリット:筐体を新設しないため、最もコスト安。

    • 注意点:換気能力(熱対策)や、遮断器(ブレーカー)の遮断容量が不足しないかの確認が必須です。

  • B. 高圧受電から特別高圧受電への移行
    増設容量が非常に大きく、合計で2,000kWを超えるような場合は、6,600V(高圧)ではなく22,000V級(特別高圧)での受電が必要になります。この場合、受電設備そのものの規格が全く別物になります。


4. 失敗しないための「5つのチェックリスト」

チェック項目

内容と重要性

1. 設置スペース

建築基準法や消防法に基づいた「離隔距離」を確保できるか?

2. 搬入経路

大型クレーンが入れるか? 既存の建屋を壊さずに搬入できるか?

3. 保安規定の変更

設備構成が変わるため、電気主任技術者との相談や届け出が必要。

4. 納期(リードタイム)

変圧器や遮断器は昨今、納期が半年〜1年以上に及ぶこともあるため、早めの発注が鍵。

5. デマンド管理

容量アップに伴い、基本料金が上がる可能性がある。最大需要電力を抑える運用もセットで検討。


5. 専門家からのアドバイス:資産価値と維持費を見据えて

キュービクルの増設は、単なる「電気工事」ではなく「資産運用」に近い側面があります。
多くの現場で陥りがちなのが、「目先の工事費を安くするために、古いキュービクルを無理に残す」という判断です。しかし、25年を超えた設備は内部のコンデンサや断路器の劣化が進んでおり、増設後数年で故障し、結局全更新が必要になるケースも少なくありません。
「LCC(ライフサイクルコスト)」の観点から、今後20年のメンテナンス費用、電気代の削減額、そして停電リスクを天秤にかけ、最適なパターンを選択することが重要です。


まとめ:あなたの施設に最適な「増設」とは

  • 「長く、安全に、効率よく」なら、①全面更新。

  • 「コストを抑え、局所的に」なら、②第2キュービクル新設。

  • 「将来を見据えたインフラ再構築」なら、③メイン・サブの入れ替え。

どのような選択をするにせよ、まずは現状の負荷測定(どのくらい電気を使っているか)を正確に行い、信頼できる電気工事会社や電気主任技術者とタッグを組んで計画を立てることをお勧めします。

その為に小川電機(株)にご相談ください。


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前田 恭宏
前田です

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