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高圧カットアウト(PC)と高圧交流負荷開閉器(LBS)の決定的な違い

高圧カットアウト(PC)と高圧交流負荷開閉器(LBS)の決定的な違い

26/02/17 10:20

キュービクルの受電口を守る「PC」と「LBS」は、設備規模や安全性の優先度で使い分けます。 **高圧カットアウト(PC)**は、小規模設備や個別変圧器の保護に最適です。低コストで省スペースな点が魅力ですが、1相ずつ動作するため「欠相」のリスクがあります。 一方、**高圧交流負荷開閉器(LBS)**は中・大規模設備の主開閉器として主流です。3相同時に遮断するため安全性が高く、確実な保護が可能です。 設置から15年が更新の目安です。設備の寿命や故障リスクを考慮し、最適な機器選定を行いましょう。

【保存版】キュービクルの主役はどっち?高圧カットアウト(PC)と高圧交流負荷開閉器(LBS)の決定的な違い

はじめに

ビルの屋上や駐車場の隅に設置されている金属製の箱、「キュービクル(高圧受電設備)」。その中には、電力会社から届く6,600Vという高電圧を、私たちが普段使う100Vや200Vに変換するための機器が詰まっています。

その中でも、受電設備の「入り口」を守る重要な役割を担っているのが**「高圧開閉器」**です。特に多く使われているのが、**高圧カットアウト(PC)高圧交流負荷開閉器(LBS)**の2種類。

「見た目は似ているけど何が違うの?」「交換のタイミングでどちらを選べばいい?」

そんな疑問を解消するために、今回は1級電気施工管理技士の視点から、それぞれの特徴、メリット・デメリット、そして使い分けのポイントを徹底解説します。

1. 高圧カットアウト(PC)とは?

概要

高圧カットアウト(Primary Cutout)は、主に比較的小規模な受電設備(変圧器容量の合計が300kVA以下など)で使用される保護装置です。磁器製の本体にヒューズ筒が装着されており、過電流が流れた際にヒューズが溶断して回路を遮断します。

使用する場面

  • 小規模なキュービクル: コンビニエンスストアや小規模な町工場など。

  • 変圧器(トランス)の一次側保護: 個別の変圧器ごとに設置し、故障時にその系統だけを切り離すために使われます。

メリット

  • 低コスト: LBSに比べて構造が単純なため、製品価格および設置費用を安く抑えることができます。

  • 省スペース: コンパクトな設計のため、限られたスペースのキュービクル内でも配置が容易です。

  • 保守の容易さ: 構造が単純なので、目視での点検がしやすく、管理が比較的楽です。

デメリット

  • 遮断能力の限界: 大容量の負荷を一度に遮断することには向いていません。

  • 手動操作の不便さ: 一度ヒューズが飛ぶと、手動でヒューズ筒を取り外し、中身を交換する手間が発生します。

  • 三相一括遮断ができない: 基本的に1相ずつ独立しているため、1線だけが切れる「欠相」状態が起こるリスクがあります。

2. 高圧交流負荷開閉器(LBS)とは?

概要

LBS(Load Break Switch)は、現在の高圧受電設備の主流となっている開閉器です。その名の通り「負荷電流」を安全に遮断する能力を持っており、通常は「パワーヒューズ(PF)」と組み合わせて使用されます(これをPF-S形と呼びます)。

使用する場面

  • 中・大規模な受電設備: オフィスビル、大型店舗、病院、大規模工場など。

  • 主開閉器としての利用: キュービクル全体の電源を一括で管理・保護する場合に採用されます。

メリット

  • 高い安全性と確実な遮断: パワーヒューズと連動することで、短絡事故(ショート)などの大きな事故電流も瞬時に遮断します。

  • 欠相防止: 3相(3本の電線)を同時に開閉するため、一部の相だけが切れるトラブルを防げます。

  • 操作性: 操作棒や引きひもを使って、比較的軽い力で安全にON/OFFが可能です。

デメリット

  • 導入コスト: PCと比較すると本体価格が高く、設置スペースも広く必要になります。

  • 定期的なメンテナンスが必要: バネ機構や接点など可動部が多いため、経年劣化による動作不良が起きないよう、数年おきの点検が欠かせません。

3. PCとLBSの決定的な違い:比較表

現場でよく聞かれる違いを一覧にまとめました。

比較項目

高圧カットアウト(PC)

高圧交流負荷開閉器(LBS)

主な用途

小規模設備・個別変圧器の保護

中~大規模設備の主開閉器

遮断方式

筒形ヒューズの溶断

パワーヒューズ + メカニカル開閉

価格

安価

高価

サイズ

コンパクト

比較的大きい

欠相リスク

あり(1相ずつ動作するため)

なし(3相同時に動作)

寿命の目安

約15年~20年

約15年

4. どちらを選ぶべきか?施工管理技士の視点

結論から申し上げますと、**「設備の規模と、停電リスクをどこまで許容できるか」**で決まります。

PCを選ぶべきケース

設備容量が小さく、建設コストを最小限に抑えたい場合です。ただし、近年は電気機器(モーターなど)の保護のために、小規模でもより安全なLBS(または後述の代用品)を選ぶケースが増えています。

LBSを選ぶべきケース

300kVAを超える設備であれば、法令や指針に基づきLBS(または遮断器)の設置が事実上標準となります。また、万が一の故障時に「欠相」による機器故障(モーターの焼損など)を絶対に防ぎたい場合は、規模に関わらずLBSを推奨します。

5. メンテナンスと更新の重要性

キュービクル内の機器は、24時間365日、常に高い電圧にさらされています。

PCもLBSも、見た目に変化がなくても内部の絶縁体が劣化していたり、接点が酸化していたりすることがあります。

特にパワーヒューズの劣化は、本来切れるべきではない時に停電を引き起こす「不要動作」の原因になります。設置から15年を超えている場合は、大きな事故が起きる前に更新計画を立てることが、結果として最もコストを抑える方法です。


まとめ

高圧カットアウト(PC)は「シンプルで安価」、高圧交流負荷開閉器(LBS)は「高機能で安全」という特徴があります。

「うちの設備はどっちを使っているの?」「そろそろ交換時期かな?」と不安に思われた方は、まずは点検結果の報告書を確認するか、私たち電気工事のプロにご相談ください。設備容量や使用環境に合わせて、最適な提案をさせていただきます。


【お問い合わせ】

キュービクルの点検・更新・修理のご相談は、お気軽に小川電機まで!

現場調査からお見積もりまで、丁寧に対応いたします。

小川電機株式会社

担当:前田(1級電気施工管理技士)

フリーダイヤル:0120-855-086

(受付時間:平日9:00〜17:00)

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前田 恭宏
前田です

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