
非常用発電機の導入-何から始めたら良い?
災害時の停電対策として注目される非常用発電機ですが、家電のように「安さ」や「大きさ」だけで選ぶと失敗しかねません。 大切なのは、建物の用途や目的に合わせた「オーダーメイドの備え」です。まずは「何に電気を使いたいか」という優先順位を整理し、必要な「稼働時間」を想定することから始めましょう。 本ページでは、導入を進めるための3つのステップを分かりやすく解説します。
買う前に知っておきたいこと
地震や台風など、予期せぬ災害で突然やってくる停電。
その備えとして「非常用発電機」の名前が真っ先に挙がりますが、いざ導入しようとカタログを開くと、そこには「kVA(キロボルトアンペア)」や「負荷」といった言葉が並んでいます。
「よくわからないから、一番安いやつでいいや」 「大は小を兼ねるから、一番大きいのを買っておこう」-実は、このどちらもが失敗のもと。
非常用発電機の導入は、家電を買うのとは少しわけが違います。建物にぴったり合った「オーダーメイドの備え」が必要なのです。
では、導入にあたりどう進めていけばいいのか。失敗しないための3つのステップを解説していきます。
① イメージする
まず最初に考えるべきは、「停電したとき、何に電気を使いたいか?」という整理です。ーこれを「負荷」の選定と呼びます。
絶対に外せない防災設備:法律で決められているものです。スプリンクラー、火災報知器、避難用の誘導灯など。これらは命を守るために「必須」です。
あったら助かる生活・ビジネス設備:スマホを充電するためのコンセント、暗闇を防ぐ照明、真夏なら扇風機やエアコン、あるいは冷蔵庫の中身を守るための電源などです。
「全部使いたい!」と言いたくなりますが、増やせば増やすほど、発電機は巨大になり、価格も跳ね上がります。
まずは「これさえ動けば、なんとか一晩はしのげる」という最小限のリストを作ることがスタート地点です。
② 「何時間」頑張ってほしいか決める
次に考えるのは、スタミナの問題です。発電機は燃料(軽油やガス)で動くため、燃料タンクの大きさによって動ける時間が決まります。
消防法などのルールでは「まずは60分動けばOK」とされることが多いですが、実際の災害を考えると「救助が来るまでの24時間」や「ライフラインが復旧する目安の3日間(72時間)」動いてほしい、というニーズも増えています。
「うちは短時間で避難するから1時間でいい」のか、「ここで3日間は踏ん張りたい」のか。この「時間」の設定が、導入する発電機のサイズや、設置場所に大きく関わってきます。
相談出来るパートナーを見つける
「何を使いたいか」「何時間使いたいか」がなんとなく見えてきたら-次は自分たちで悩むのをやめましょう。ここからは、専門の業者の出番です。
非常用発電機は、置いてコンセントを差せば終わりではありません。
建物の配線に接続する工事が必要ですし、排気ガスが出るので換気の良い場所を選んだり、火災を防ぐための厳しいルール(消防法)をクリアしたりする必要があります。
良い業者は、あなたの「これくらい使いたい」という要望を聞いて、「それならこのサイズが最適です」「ここに置けば法律もクリアできますよ」提案してくれます。
まずは、気軽に「非常用発電機の導入を検討している」ことを相談してみることから始めましょう。
最後に:発電機は「未来への約束」
非常用発電機は、平時にはただ静かにそこに置かれているだけの機械です。
大きな買い物ですし、メンテナンスの手間もかかります。
しかし、停電という絶望的な暗闇の中で、カチッとスイッチが入り、パッと明かりが灯る瞬間、それは単なる「機械」から、人々に安心を与える「希望」に変わります。
「何から始めていいかわからない」という不安は、それだけ真剣に安全を考えている証拠であると言えます。
まずは、「最低限、これだけは動かしたい」というリストを作るところから始めてみませんか。
その小さな一歩が、いざという時に多くの笑顔を守る、大きな備えに繋がるはずです。
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