
光ケーブルとは?種類と規格(OM1〜OM5・OS1・OS2)完全ガイド
高速インターネットや企業ネットワーク、データセンターなどの通信インフラを支えているのが**光ケーブル(光ファイバーケーブル)**です。従来の銅線ケーブルと比べて高速かつ長距離通信が可能であり、現在の通信ネットワークの中心的な役割を担っています。 特に光ケーブルにはOM1〜OM5、OS1、OS2といった規格が存在し、用途や通信距離によって適切な種類を選ぶ必要があります。 この記事では、光ケーブルの仕組み、種類、規格、用途、選び方について詳しく解説します。
光ケーブルとは
光ケーブルは、ガラスやプラスチックでできた細い繊維(光ファイバー)の中を光信号が通り、その光の点滅をデジタル信号としてデータ通信を行う通信ケーブルです。従来の銅線を用いた通信ケーブルと比べて、光信号を使うことで 超高速通信 や 長距離通信 が可能となります。
光ケーブルの主なメリット
超高速通信(10Gbps〜100Gbps以上も可能)
長距離通信(数十km以上対応)
電磁ノイズの影響を受けない
銅線と比べて軽量かつ細い
利用されている主な場所
光インターネット回線
通信キャリアの基幹ネットワーク
データセンター
オフィスLAN
工場ネットワーク
防犯カメラシステム

光ケーブルの仕組み
光ケーブルは「全反射」という光学現象を利用して通信します。光ファイバーは以下の2層構造となっています。
構造 | 役割 |
|---|---|
コア | 光が通る中心部分 |
クラッド | 光を反射させる層 |
コアの中を進む光はクラッドとの境界で全反射を繰り返しながら伝送されます。
光ケーブルの種類
シングルモードファイバー
長距離通信向けで1本の光のみが通ります。
コア径:約9μm
信号劣化が少ない
数十km以上の通信も可能
主な用途: 通信キャリア回線、海底ケーブル、都市間通信など
マルチモードファイバー
短距離通信向けで複数の光が通ります。
コア径:50~62.5μm
機器コストが安い
主な用途: オフィスLAN、データセンター、ビル内ネットワーク
光ケーブル規格
光ファイバーの規格は国際的に定められており、主に次の2系統に分かれます。
OM系(マルチモード)
OS系(シングルモード)
OM規格(マルチモード)
規格 | コア径 | 伝送速度 | 最大距離 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
OM1 | 62.5μm | 1Gbps | 約275m | 古いLAN |
OM2 | 50μm | 1Gbps | 約550m | 旧LAN |
OM3 | 50μm | 10Gbps | 約300m | データセンター |
OM4 | 50μm | 10〜40Gbps | 約550m | 高速LAN |
OM5 | 50μm | 100Gbps | 約150m | 最新DC |
OS規格(シングルモード)
規格 | 用途 | 最大距離 | 特徴 |
|---|---|---|---|
OS1 | 屋内配線 | 約10km | 室内向け |
OS2 | 屋外通信 | 40km以上 | 長距離通信、通信キャリアで採用 |
光ケーブル規格 早見表
規格 | ファイバー種類 | 主な用途 | 通信距離 |
|---|---|---|---|
OM1 | マルチモード | 古いLAN | 短距離 |
OM2 | マルチモード | 旧LAN | 短距離 |
OM3 | マルチモード | 企業LAN | 中距離 |
OM4 | マルチモード | データセンター | 中距離 |
OM5 | マルチモード | 超高速DC | 短距離 |
OS1 | シングルモード | 屋内通信 | 長距離 |
OS2 | シングルモード | 通信回線 | 超長距離 |
光ケーブルの施工時の注意点
曲げ半径: ケーブル外径の10〜20倍以上が目安。強く曲げると通信ロスが発生
引張強度: 無理な引張はファイバーの破断につながるため注意が必要
接続方法: 融着接続、メカニカルスプライス、光コネクタ接続など専用工具が必要
まとめ
光ケーブルは、光信号を利用して高速かつ長距離のデータ通信が可能な通信ケーブルです。通信環境や用途に応じて、適切な規格(OM1〜OM5、OS1・OS2)を選択することが重要です。今後は5G、IoT、クラウド、AI、データセンターの発展に伴い、光ケーブルのニーズがますます高まると考えられます。












