B2B/B2C専門 電材通販サイト デンザイゼウス
Denzaizeus Logo
VVFストリッパーの選び方とプロが教える長持ちメンテナンス術

VVFストリッパーの選び方とプロが教える長持ちメンテナンス術

26/05/01 11:02

電気工事の現場で、もっとも手に触れる機会が多い工具といえば何でしょうか? ペンチ、ドライバー、テスター・・・中でも、作業のスピードと仕上がりの美しさを左右するのが「VVFストリッパー」です。 電気工事士の試験を控えている方や、新人として現場に出始めた方にとって、「どのストリッパーを買えばいいのか?」は最初の大きな悩みどころ。 実は、選び方一つで作業の疲れやすさや、施工の安全性が劇的に変わります。 本記事では、電設資材のプロが「これだけは知っておきたい」選び方の基準と、愛着を持って使い続けるための手入れ術を分かりやすく紹介します。

そもそも「VVFストリッパー」って何をする道具?

電気工事で使われる代表的な電線「VVFケーブル」。この中には銅線(芯線)が入っており、その周りを絶縁体とシースという2層のビニールで守られています。

照明器具やスイッチに繋ぐためには、このビニールをペリッと剥いて、中の銅線を露出させなければなりません。

  • 昔: 電工ナイフ一本で、鉛筆を削るように剥いていました(高度な技術が必要)。

  • 現在: VVFストリッパーを使えば、誰でも、速く、正確に、中の銅線を傷つけずに剥くことができます。

今の時代、電気工事の効率化において、この工具を使わない手はありません。

大きく分けて2タイプ!どちらを選ぶべき?

VVFストリッパーには、大きく分けて「手動式」と「機械式」があります。
まずは自分にどちらが合うか決めるのが第一歩です。

① 手動式(ペンチのような形)

自分の手の力加減で操作するタイプです。

  • メリット:

    • 軽くてコンパクト。腰道具(ベルト)に刺しても邪魔にならない。

    • 「切る」「剥く」「のの字に曲げる」「長さを測る」が一台でこなせる多機能モデルが多い。

    • 機械式より価格が安め(3,000円〜6,000円程度)。

  • デメリット:

    • 握り込む力が必要なので、一日中作業すると手が疲れる。

    • 慣れるまでは、中の銅線にわずかな傷をつけてしまうことがある。

② 機械式(ガチャンと握る形)

「ガチャン」という音とともに、自動で被覆を剥ぎ取ってくれるタイプです。

  • メリット:

    • とにかく楽。握るだけで一定の深さまで刃が入り、引き抜く動作まで自動。

    • 誰がやっても失敗しにくく、品質が安定する。

    • 大量の結線作業がある現場では圧倒的に速い。

  • デメリット:

    • 大きく、重い。腰道具に入れるとずっしり来る。

    • 多機能ではないため、切断などは別の工具を持つ必要がある。

    • 価格が高め(8,000円〜15,000円程度)。

【結論】 まずは手動式から始めるのがおすすめです。理由は、電気工事士試験でも使いやすく、現場でも「これ一本あれば何とかなる」という安心感があるからです。

失敗しないための「4つのチェックポイント」

購入前に必ず確認してほしいポイントをまとめました。

ポイント1:対応する「サイズ」を確認

VVFケーブルには、1.6mmと2.0mmという2種類の太さがあります。さらに、中の線の数が2本(2芯)か3本(3芯)かがあります。 最近のモデルは「1.6mmの2・3芯」「2.0mmの2・3芯」すべてに対応しているものが主流ですが、格安品や古いモデルだと2.0mmの3芯が剥けないこともあるので注意しましょう。

ポイント2:エコ電線(EM-EEF)対応かどうか

最近の公共施設やマンションでは、燃えても有毒ガスが出にくい「エコ電線」が使われます。この電線、実は普通のVVFより被覆が硬くて剥きにくいのが難点。 「エコ電線対応」と書かれたモデルを選んでおけば、どんな現場でも困りません。

ポイント3:目盛り(スケール)がついているか

器具に繋ぐとき、「外側を3cm剥いて、中の銅線は1cm出す」といった細かい指定があります。工具本体に定規のような目盛りがついているものを選ぶと、メジャーを持ち替える手間が省けてスムーズです。

ポイント4:手のサイズに合っているか

これ、意外と重要です。グリップが開きすぎるモデルだと、片手で握り込むのが大変です。可能であれば、店頭で一度握ってみて、自分の手にしっくり来るものを選びましょう。

プロの仕上がり!「のの字曲げ」機能の有無

露出コンセントなどの端子に電線を繋ぐ際、銅線を「の」の字の形に曲げる作業があります。VVFストリッパーの先端がペンチのようになっていて、そこで「のの字曲げ」ができるモデルは非常に重宝します。 試験対策だけでなく、現場でも「綺麗で確実な輪作り」ができるかどうかはプロの評価に直結します。

切れ味を保つ!魔法のメンテナンス術

どんなに良いストリッパーも、使いっぱなしではすぐにダメになります。1ヶ月に一度、たった5分のメンテナンスで寿命が3倍伸びます。

① 刃先の「ゴミ」を徹底除去

使っていると、ビニールのカスや、接着剤のようなベタつきが刃の溝にたまります。

  • 対策: 歯ブラシや爪楊枝でカスを取り、パーツクリーナー(またはアルコール)をつけた布で拭き取ります。これだけで、驚くほどスッと剥けるようになります。

② 注油(油を差す)

中心のネジ部分(回転軸)が渋くなると、握る力が余計に必要になります。

  • 対策: 市販の潤滑スプレー(KURE 5-56など)を一滴垂らし、何度かガチャガチャと動かしてください。余分な油は電線を汚さないようしっかり拭き取りましょう。

③ 落下厳禁!刃のズレを防ぐ

ストリッパーは精密機械です。高いところから落とすと、刃の噛み合わせがコンマ数ミリ狂います。この狂いが「芯線への傷」の原因になります。必ず落下防止ワイヤーをつけるか、腰袋の定位置に戻す癖をつけましょう。

まとめ:自分にぴったりの「相棒」を見つけよう

VVFストリッパーは、電気工事士にとっての「手」の延長です。
最初は「みんなが使っているから」という理由で選んでも構いません。ホーザン(HOZAN)、マーベル(MARVEL)、ジェフコム(JEFCOM)、フジ矢(FUJIYA)といった一流メーカーのものを選べば、まず間違いはありません。


大切なのは、「道具を自分の体の一部のように使いこなすこと」

今回の記事を参考に、あなたにとって最適な一本を選び、大切に手入れして、最高の現場仕事を作り上げてください。もし迷ったら、電設資材のプロである私たちにいつでもご相談ください!



よくある質問

この商品について質問がありますか?コミュニティや専門家に質問してください。

このページの内容はいかがだったでしょうか?
担当者に相談する