
電気工事士が知っておくべき電気電圧計測器の種類と正しい使い方【現場・安全・点検対応】
電気工事士にとって電圧計測器は最も使用頻度が高く、かつ安全性に直結する重要な工具です。 通電確認、配線チェック、設備点検、トラブル対応など、電圧測定を誤れば感電事故や設備破損につながる恐れもあります。 本記事では、電気工事士が現場で使う電気電圧計測器の種類・特徴・選び方・注意点を、実務目線で詳しく解説します。
電気工事士にとって電圧計測が重要な理由
電気工事士が現場で安全かつ正確な作業を行うためには、電圧の測定が不可欠です。以下のような場面で電圧測定が求められます。
作業前の通電・無電圧の確認
コンセントや分電盤の電圧チェック
機器交換・更新時の電源確認
トラブル発生時の原因特定
労働安全衛生法や内線規程でも、作業前の電圧確認は義務付けられています。計測器の正しい使用はプロの必須要件です。
主な電圧計測器の種類
デジタルテスター(デジタルマルチメータ)
現場で最も使用されている多機能計測器です。
特徴: 電圧(AC/DC)を高精度で測定、電流・抵抗・導通まで対応。数値表示で視認性良好。
主な用途: コンセント、分電盤、機器点検・設置確認。
1台で多用途に使えるため、電気工事士の標準装備となっています。
真の実効値(True RMS)対応電圧計
インバータやLED照明など非正弦波機器の増加にともない、True RMS対応計測器の重要性が高まっています。
波形に左右されず正確な電圧測定が可能
平均値方式より高精度
使用推奨現場:
インバータ制御設備
LED・スイッチング電源回路
工場・商業施設
計測器選定時は「True RMS対応」の有無を確認しましょう。
アナログ電圧計(指針式)
電圧変動が目視で分かりやすい
ノイズに強い
常設監視や制御盤内での利用が中心
携帯用はデジタルタイプが主流ですが、現場によってはアナログタイプも有効です。
非接触電圧検知器(検電器)
電線に触れずに通電の有無を確認
感電事故防止に必須
天井裏・壁内の配線チェックに便利
検電器だけでは電圧値は測定できません。必ずテスターと併用しましょう。

高電圧計測器・高圧用プローブ
数kV以上の高圧設備向け
受変電設備やキュービクルでの電圧測定に使用
注意点 | 内容 |
|---|---|
絶縁性能 | 事前に必ず確認 |
対応電圧範囲 | 使用制限を厳守 |
資格要件 | 高圧・特別高圧資格が必要 |
電圧計測器選びのポイント
測定電圧範囲: 100V/200Vだけでなく将来の工事内容も考慮
安全規格(CATⅢ・CATⅣ): 分電盤や幹線測定時は重要
True RMS対応: 設備高度化への必須対応
表示の見やすさ・耐久性: 屋外・暗所作業ではバックライトや耐衝撃性能も考慮
電圧測定時の注意点【安全対策】
測定レンジの設定ミスをしない
リード線の劣化・断線を確認
濡れた手や不安定な姿勢で使用しない
検電器で事前確認 → テスターで数値測定
これらを徹底することで、感電事故や短絡事故のリスクを大幅に低減できます。
まとめ|電気工事士に最適な電圧計測器とは
デジタルテスター(True RMS対応)
非接触検電器
用途別の高圧測定器
適切な計測器の選定と安全な測定手順は、施工品質の向上・事故防止・顧客からの信頼獲得につながります。
現場環境や工事内容に最適な電圧計測器を選び、安全・確実な作業を心がけましょう。
小原 一馬
経営企画室
