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低圧受電の仕組み

低圧受電の仕組み

26/05/07 10:42

「低圧受電(ていあつじゅでん)」という言葉、普段の生活ではあまり聞き慣れないかもしれません。しかし、私たちが家でスマホを充電したり、テレビを見たりできるのは、すべてこの仕組みのおかげです。 これからお店を開こうとしている方や、電気料金の仕組みを知りたい方に向けて、「低圧受電とは何か?」を分かりやすく解説します。

低圧受電とは?

電気には「電圧(電気を押し出す力)」の強さによって、いくつかのランクがあります。

  • 低圧: 一般家庭、商店、小規模な事務所向け

  • 高圧: 中規模な工場、スーパー、ビル向け

  • 特別高圧: 大規模な工場、鉄道、タワーマンション向け

低圧受電とは、電力会社が「使いやすい電圧(100Vや200V)」に変換してから届けてくれる契約のことです。

例えるなら、低圧受電は「蛇口をひねればすぐ飲める水道」のようなものです。

自分たちで浄水器(変圧設備)を用意しなくても、電力会社がすでに飲める状態にして届けてくれる、非常に手軽なシステムなのです。

発電所からコンセントまで!

では、実際にどのようにして電気が届くのか、その「ルート」を見ていきましょう。

① 発電所から電柱まで

発電所で作られた電気は、何万ボルトという凄まじい電圧で送り出されます。これが街中の電柱に届く頃には、「6,600V(ボルト)」まで下げられています。

② 電柱の上の「バケツ」が鍵!

街中の電柱を見上げると、グレーのバケツのような形をした箱がついているのを見たことがありませんか?あれは「柱上変圧器(トランス)」と呼ばれる装置です。

このバケツの中で、6,600Vの電気を一気に100Vや200Vまで引き下げます。

③ あなたの家へ

電圧が下がった電気は、電線を通って建物の軒先から取り込まれます。これが「低圧受電」の完了地点です。

低圧受電の「単相」と「三相」って何?

低圧受電には、さらに大きく分けて2つの種類があります。ここは電気代節約や設備導入の際に重要になるポイントです。

100V・200Vが使える「単相(たんそう)」

主に一般家庭の家電用です。 テレビ、冷蔵庫、照明など、私たちが普段使っている家電はほとんどこれです。最近の住宅では「単相3線式」といって、100Vと200V(エアコンやIH用)を同時に使えるタイプが主流です。

パワーが必要な「三相(さんそう)」

主に業務用で、「動力(どうりょく)」とも呼ばれます。 店舗の大きな業務用エアコン、エレベーター、大きな冷蔵庫などを動かすための強力な電気です。 「単相」よりも電気を送り出す力が強いため、大きな機械を効率よく動かすことができます。

低圧受電のメリット・デメリット

低圧受電を選ぶ(あるいは使い続ける)ことには、どんな特徴があるのでしょうか。

メリット:初期費用と管理の手間がゼロ!

最大の特徴は、「受電設備(キュービクル)」を自分で持つ必要がないことです。 高圧受電の場合は、敷地内に数百万円する変電設備を設置し、さらに国家資格を持つ「電気主任技術者」を雇って毎月点検しなければなりません。 低圧受電なら、これらのコストや手間が一切かかりません。

デメリット:電気の単価が少し高い

手軽な分、1kWhあたりの電気代単価は、高圧受電に比べると高めに設定されています。 「設備を電力会社に用意してもらっている手数料」が含まれていると考えると分かりやすいでしょう。

契約のボーダーラインは「50kW」

もしあなたが新しくお店や事務所を構えるなら、「50kW(キロワット)」という数字を覚えておいてください。

  • 50kW未満: 低圧受電になります。

  • 50kW以上: 高圧受電になり、自前で設備を用意する義務が生じます。

コンビニや小規模なカフェなどは低圧受電で収まることがほとんどですが、大型の厨房機器をフル稼働させるレストランや、多くのPCを動かすオフィスでは50kWを超えることがあります。

まとめ:低圧受電は「安心・安全・手軽」な仕組み

低圧受電の仕組みをまとめると、以下のようになります。

  1. 電柱のトランス(バケツ)で、使いやすい電圧に変換してくれる。

  2. 一般家庭や小規模施設向けの、手軽な契約。

  3. 自前の設備が不要なので、導入コストや維持費がかからない。

  4. 50kW未満の電力を使い、100V/200Vを利用する。

私たちは普段、当たり前のようにスイッチ一つで電気を使っていますが、その裏側では電力会社が電柱の上で一生懸命「使いやすい電気」に加工してくれているのです。

これから新居を建てる方や、小さなお店を始める方は、まずはこの「低圧受電」という安心な仕組みの中で、最適な電力プランを探してみるのが第一歩となります!

補足:電気代を安くするには? 低圧受電は「新電力」への切り替えが非常に簡単です。設備はそのままで、契約先を変えるだけで単価を下げられる可能性があるため、気になる方は一度シミュレーションしてみるのもおすすめですよ。


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