
ラジアスクランプとは?用途・構造・特徴を徹底解説【施工現場必須部材】
ラジアスクランプとは、主に電気設備工事や配管工事の現場で使用される電線管・配管・ケーブル類を固定するための金属製クランプの一種です。特に鋼材やH鋼、アングルなどの鉄骨構造物に穴あけ加工を行わずに固定できる点が特徴で、工期短縮や施工品質向上に大きく貢献します。 「ラジアス(Radius)」は曲率・円弧を意味し、配管や電線管の曲面にフィットする形状を持つことからこの名称が使われています。振動や荷重にも強く、工場・プラント・ビル設備など幅広い現場で採用されています。
ラジアスクランプの主な用途
ラジアスクランプは、鉄骨構造物への配管・電線管の固定に幅広く使用されます。主な施工シーンは以下の通りです。
厚鋼・薄鋼電線管の固定
ケーブルラックからの立ち下げ配管固定
空調・給排水配管の支持
プラント・工場設備における配線支持
耐震・防振対策が求められる箇所
溶接や穴あけが禁止された構造体への施工で特に効果的です。
ラジアスクランプの構造と仕組み
主な構成部品と特徴は以下のとおりです。
本体金具(曲面形状)
ボルト・ナット
押さえ金具(電線管保持部)
H鋼やアングルのフランジ部分を強力に挟み込み、ボルト締めで固定します。配管側は面接触となるため、荷重分散性に優れています。
他のクランプとの違い
種類 | 特徴 | ラジアスクランプとの違い |
|---|---|---|
サドル | 軽量・安価 | 強度・耐震性が低い |
Uボルト | 汎用性が高い | 鉄骨直付け不可 |
吊りバンド | 天井施工向き | 横方向固定に不向き |
ラジアスクランプ | 鉄骨直付け・高強度 | コストはやや高め |
施工条件が厳しい現場ほど、ラジアスクランプの優位性が増します。
ラジアスクランプのメリット
穴あけ・溶接不要
構造体を傷つけず施工制限をクリア。高い耐震・耐振性能
面保持で耐震・機械振動に強い。施工時間の短縮
電動工具不要製品もあり、省施工・省人化。再利用が可能
解体・移設時に再利用できコスト削減にも。
選定時の注意点
対応電線管サイズ(呼び径)
鉄骨フランジ厚への対応範囲
許容荷重・安全率
防錆処理(溶融亜鉛めっき等)
屋内用・屋外用の区分
許容荷重の確認不足は是正対象。設計図書・仕様書で必ず確認しましょう。

施工で多い不具合・是正事例
ボルト締付トルク不足によるズレ
フランジ厚不適合による保持力不足
電線管径とクランプ径の不一致
屋外使用での防錆仕様未対応
これらは施工不良や検査指摘につながるため、事前確認と正しい手順が不可欠です。
まとめ|ラジアスクランプは高品質施工の要
ラジアスクランプは鉄骨構造への
安全・確実・効率的な配管固定に不可欠な重要部材です。
特に耐震性・施工性・再利用性を求める現場で活用価値が高く、
正しい製品選定と施工により、是正削減・工期短縮・品質向上を同時に実現できます。
今後、省施工・高耐久化が進む建設現場で、ラジアスクランプの重要性はさらに高まるでしょう。
小原 一馬
経営企画室







