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【キュービクル基本】開閉器・遮断器・断路器の違いとは?役割と選定のポイントを解説!

【キュービクル基本】開閉器・遮断器・断路器の違いとは?役割と選定のポイントを解説!

2026年7月15日 (最終更新 2026年8月3日)

高圧受電設備(キュービクル)の図面や見積書で見かける「開閉器」「遮断器」「断路器」。いずれも回路をON/OFFするための電気機器ですが、「具体的に何が違い、なぜそれぞれ必要なのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 これらは一見似た「スイッチ」ですが、「どの状態のときに、どんな電気を遮断できるか」が大きく異なります。本記事では、開閉器・遮断器・断路器の役割の違いや、安全に使い分けるための基本知識をわかりやすく解説します。

結論:3つの違いを比較表で解説

まずは、最も重要な「どの電流を遮断(カット)できるか」の違いを整理してみましょう。

機器名(略称)

負荷電流(平常時)の開閉

事故電流(ショート等)の遮断

主な役割・用途

遮断器 (CB)

○(可能)

○(自動遮断)

事故時に電気を自動で遮断し、設備や人を保護する

開閉器 (Switch / LBS)

○(可能)

×(単体不可※)

点検時などに、手動で安全に回路を開閉する

断路器 (DS)

×(絶対不可)

×(不可)

点検時に回路が「物理的に切れていること」を目視確認する

※注意:開閉器(LBSなど)は単体で事故電流(短絡電流など)を遮断できませんが、「ヒューズ」を組み合わせることで事故電流から回路を保護できるようになります。

遮断器(CB)とは?すべての電流を止める「守護神」

遮断器(Circuit Breaker / CB)は、設備と安全を守る最高レベルのスイッチです。

  • 役割と仕組み

    平常時の「負荷電流」だけでなく、落雷や故障時に発生する「過電流」「短絡電流(ショート電流)」といった非常に大きな事故電流を安全にカットできる唯一の機器です。異常を検知すると保護継電器(リレー)からの信号を受け取り、超高速で回路を自動遮断します。

  • 代表的な種類

    • VCB(真空遮断器): キュービクルの高圧側に多く使用される、信頼性の高い遮断器。

    • MCCB(配線用遮断器): 低圧側の回路に使用される、一般的な「ブレーカー」。

開閉器(Switch / LBS)とは?平常時のON/OFFを担う「スイッチ」

開閉器は、電気が正常に流れている状態で安全に回路を抜き差しするための機器です。

  • 役割と仕組み

    負荷電流が流れている状態でも、アーク(火花)を安全に消しながら手動で回路を開閉できます。ただし、遮断器のように事故発生時の大電流を自動で止める機能はありません。

  • 代表的な種類

    • LBS(高圧負荷開閉器): キュービクル内で頻繁に使用されます。事故電流に対応するため、多くの場合は「限流ヒューズ」とセットで設置されます。

    • PAS(高圧気中開閉器): 電力会社と事業者の境界線となる電柱上部に設置されます。

断路器(DS)とは?安全な点検に欠かせない「確実な仕切り」

断路器(Disconnector Switch / DS)は、「ジスコン」や「ディスコン」とも呼ばれるメンテナンス専用の機器です。

  • 役割と仕組み

    「電気が流れていない状態(無負荷)」でしか操作できない特殊な機器で、電流を遮断する能力はありません。目的は点検作業員の感電事故防止です。遮断器や開閉器と異なり、刃(ブレード)が離れていることを目視確認できる構造になっており、確実に無電圧であることを証明します。

⚠️ 絶対厳禁:負荷がかかった状態での操作

電流が流れている状態で断路器を開放(負荷開閉)すると、数千度の激しいアーク(火花)が発生し、機器の爆発や重大な感電・火傷事故につながります。必ず決まった操作順序を守る必要があります。

キュービクル点検時における「操作の順番」

事故を防ぐため、点検や復旧作業時には以下の手順を厳守します。

停電させるとき(遮断順序)

  1. 負荷を止める(下流の負荷機器、低圧ブレーカーをすべて落とす)

  2. 遮断器(CB)開閉器(LBS)を開放し、電流をゼロにする

  3. 最後に断路器(DS)を開放し、物理的に切り離す

送電するとき(投入順序)

  1. 最初に断路器(DS)を投入する(電流はまだ流れない)

  2. 遮断器(CB)開閉器(LBS)を投入し、通電する

  3. 下流の負荷機器を起動する

まとめ

開閉器・遮断器・断路器は、それぞれ役割が異なります。

  • すべての電気(事故電流含む)を安全に遮断する: 遮断器

  • 平常時の電気を安全にON/OFFする: 開閉器

  • メンテナンス時に無電圧を保証して安全を確保する: 断路器

設備の更新や故障時の機器交換の際は、適切な規格を選ぶことが重要です。

「自社キュービクルのLBS(開閉器)を交換したい」「非常用発電機の切り替えに適した遮断器を選びたい」など、ご不明な点やお見積りのご相談がございましたら、お気軽に弊社窓口までお問い合わせください。

小川電機株式会社 経営企画室(森本)

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