
【第二種電気工事士】金属可とう電線管工事とは?1種・2種の違いや施工方法、接地工事をわかりやすく解説!
はじめに 第二種電気工事士の学科試験では、電気工事の施工方法に関する問題が出題されます。 その中でも、覚えておきたい工事の一つが「金属可とう電線管工事」です。 金属可とう電線管は、自由に曲げることができる金属製の電線管で、電動機など振動する機器への配線や、複雑な場所の配線に使用されます。 この記事では、金属可とう電線管工事の基本から、1種と2種の違い、施工方法、接地工事の条件まで、第二種電気工事士の試験対策としてわかりやすく解説します。
1.金属可とう電線管工事とは?
金属可とう電線管工事とは、金属製の柔軟な電線管の中に電線を通して、電気設備へ配線する工事です。
一般的に「フレキ管」と呼ばれることもあります。
金属製でありながら自由に曲げられるため、直線的な配管が難しい場所や、機械の振動を受ける場所などで使用されます。
金属可とう電線管の特徴
自由に曲げることができる
電線を外部の衝撃から保護する
複雑な配線経路にも対応できる
電動機など振動する機器への接続に適している
金属製のため、適切な接地工事が必要になる
2.金属可とう電線管には1種と2種がある
金属可とう電線管には、大きく分けて1種と2種があります。
第二種電気工事士の試験では、この違いが重要です。
1種金属製可とう電線管
1種金属製可とう電線管は、比較的柔軟性のある金属製電線管です。
使用できる場所には制限があり、次の条件を満たす場所で使用します。
展開した場所、または点検できる隠ぺい場所
乾燥した場所
管の厚さが0.8mm以上
また、1種を使用する場合は、原則として直径1.6mm以上の裸軟銅線を管の全長にわたって挿入または添加し、両端で管と電気的に完全に接続する必要があります。
ただし、管の全長が4m以下の場合は、この裸軟銅線に関する条件を省略できます。
2種金属製可とう電線管
2種金属製可とう電線管は、1種よりも一般的に使用範囲が広い電線管です。
第二種電気工事士の試験では、こちらを基本として覚えておきましょう。
湿気の多い場所や水気のある場所で使用する場合は、防湿装置を施す必要があります。
1種と2種の違い
比較項目 | 1種 | 2種 |
|---|---|---|
使用場所 | 乾燥した場所に限定 | より広い場所で使用可能 |
湿気の多い場所 | 使用不可 | 防湿装置が必要 |
管の厚さ | 0.8mm以上 | 規定に適合した製品 |
裸軟銅線 | 原則必要 | この規定なし |
※1種・2種とも、電気用品安全法に適合したものを使用します。
3.金属可とう電線管工事の施工方法
金属可とう電線管工事では、電線を安全に保護するため、正しい施工が必要です。
主な施工上の注意点は次のとおりです。
① 電線の種類
使用する電線は、原則として絶縁電線です。
ただし、屋外用ビニル絶縁電線(OW)は使用できません。
また、管の内部で電線を接続することは禁止されています。
電線の接続は、ボックスなど適切な場所で行います。
② 管と付属品の接続
金属可とう電線管と付属品、ボックスなどは、堅ろうに接続しなければなりません。
さらに、電気的にも完全に接続する必要があります。
接続が不完全だと、接地の連続性が確保できず、感電事故につながるおそれがあります。
③ 管の端口の処理
金属可とう電線管の端口は、電線の絶縁被覆を傷つけない構造にする必要があります。
電線の被覆が傷つくと、漏電や短絡事故につながる可能性があります。
④ 重量物や衝撃への対策
金属可とう電線管は、重量物による圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれのないように施工します。
4.接地工事の種類と省略できる条件
ここは第二種電気工事士の試験で特に重要なポイントです。
金属可とう電線管は金属製なので、原則として接地工事が必要です。
使用電圧によって接地工事の種類が異なります。
使用電圧 | 接地工事 |
|---|---|
300V以下 | D種接地工事 |
300Vを超える | C種接地工事 |
ただし、300Vを超える場合でも、所定の接触防護措置を施せばD種接地工事とすることができます。
接地工事を省略できる条件
金属可とう電線管の全長が4m以下の場合は、接地工事を省略できます。
ここで注意したいのは、管の長さが4m以下という条件です。
試験では、3mや5mなどの数字を入れ替えた問題が出ることがあります。
3m:4m以下なので省略できる
4m:省略できる
5m:この条件では省略できない
※接地工事の省略は、金属可とう電線管工事に関する規定に基づくものです。
5.第二種電気工事士の試験で覚えておきたい重要ポイント
金属可とう電線管工事は、施工方法の正誤問題として出題される可能性があります。
特に次の項目を覚えておきましょう。
項目 | 覚えるポイント |
|---|---|
電線 | 絶縁電線を使用 |
使用できない電線 | 屋外用ビニル絶縁電線(OW) |
管内の電線接続 | 禁止 |
管とボックス | 電気的に完全に接続 |
管の端口 | 電線の被覆を傷つけない |
1種の使用場所 | 乾燥した場所 |
1種の管の厚さ | 0.8mm以上 |
1種の裸軟銅線 | 直径1.6mm以上 |
接地工事 | 300V以下はD種 |
接地省略 | 管の全長4m以下 |
6.理解度チェック!試験対策の練習問題
ここまで学習した内容を確認してみましょう。
問題1
金属可とう電線管工事において、管の内部で電線を接続してもよい。
答え:×(誤り)
解説:金属可とう電線管の内部では、電線の接続点を設けることはできません。
問題2
1種金属製可とう電線管は、湿気の多い場所でも使用できる。
答え:×(誤り)
解説:1種金属製可とう電線管は、乾燥した場所で使用する必要があります。
問題3
使用電圧200Vの金属可とう電線管工事で、管の全長が3mの場合、D種接地工事を省略できる。
答え:○(正しい)
解説:使用電圧が300V以下で、管の全長が4m以下の場合は、接地工事を省略できます。
問題4
1種金属製可とう電線管の厚さは、0.8mm以上でなければならない。
答え:○(正しい)
解説:1種を使用する場合の管の厚さは0.8mm以上です。
7.まとめ|金属可とう電線管工事は数字と施工条件を覚えよう!
金属可とう電線管工事は、第二種電気工事士の学科試験で押さえておきたい重要な分野です。
特に、次のポイントを確実に覚えましょう。
金属可とう電線管には1種と2種がある
1種は乾燥した場所で使用する
1種の管の厚さは0.8mm以上
1種には原則として直径1.6mm以上の裸軟銅線が必要
管の内部で電線を接続してはいけない
300V以下はD種接地工事
管の全長4m以下なら接地工事を省略できる
最初は覚える数字が多く感じるかもしれませんが、1種と2種の違いや接地工事の条件を整理すると、問題を解きやすくなります。
過去問題を繰り返し解きながら、正しい施工方法を身につけていきましょう。
第二種電気工事士の合格に向けて、一つずつ確実に理解していきましょう!
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