B2B/B2C専門 電材通販サイト デンザイゼウス
第二種電気工事士「複線図」とは?書き方・覚え方を初心者向けに徹底解説

第二種電気工事士「複線図」とは?書き方・覚え方を初心者向けに徹底解説

2026年9月7日

第二種電気工事士の技能試験で重要な「複線図」とは何かを初心者向けに解説。単線図との違い、接地側・非接地側、スイッチ線、電線の色、複線図の書き方や覚え方をわかりやすく紹介します。

第二種電気工事士の複線図とは?

第二種電気工事士を受験する方にとって、「複線図」は技能試験を合格するために非常に重要なポイントです。

複線図とは、電気設備の配線を、実際に電線がどのようにつながっているのかを1本1本描いた図面のことです。

一般的な配線図では、電線を1本の線で簡略化して表す「単線図」が使われます。

しかし、実際の電気工事では、

  • 電源の接地側

  • 電源の非接地側

  • スイッチへの配線

  • 照明器具への配線

  • コンセントへの配線

  • 電線の接続

などを正しく把握する必要があります。

そこで、単線図を実際の電線の接続状態に展開したものが複線図です。

第二種電気工事士の技能試験では、配線図で与えられた問題を支給材料で完成させる試験が行われます。

令和8年度(2026年度)の技能試験では候補問題No.1~No.13が公表され、試験時間はすべて40分の予定です。


単線図と複線図の違い

複線図を理解するためには、まず単線図との違いを理解することが大切です。

単線図

単線図は、複数の電線を1本の線で簡略化して表した図です。

例えば、

電源 → スイッチ → 照明器具

という電気回路があった場合、単線図では簡単な線で表現します。

複線図

複線図では、その回路に実際に必要となる電線をそれぞれ描きます。

例えば照明器具とスイッチの回路なら、

  • 接地側電線

  • 非接地側電線

  • スイッチから照明器具へ戻る電線

などを具体的に描きます。

つまり、

単線図=電気設備の全体像を簡単に表した図
複線図=実際の電線の接続を具体的に表した図

と覚えると分かりやすいでしょう。


なぜ複線図を書く必要があるのか?

第二種電気工事士の技能試験では、単線図を見ただけで実際の配線を組み立てなければなりません。

しかし、いきなり配線作業を始めると、

「この白線はどこにつなぐ?」

「このスイッチの線はどこへ行く?」

「コンセントの接地側はどちら?」

など、混乱する可能性があります。

そこで、作業を始める前に複線図を書くことで、電線の接続関係を整理できます。

複線図は単なる「試験のための図」ではありません。

実際の電気工事においても、回路を理解し、安全に施工するための重要な考え方です。


第二種電気工事士の技能試験では複線図が重要

第二種電気工事士の技能試験は、配線図に従って支給された材料を使用し、一定時間内に作品を完成させる試験です。試験では電線の接続、配線工事、器具の設置、接地工事、検査などが評価対象になります。

そのため、

配線図を読む → 複線図にする → 電線を加工する → 器具を接続する

という流れを身につけることが非常に重要です。


複線図を書く基本的な順番

複線図は、毎回同じような手順で書くと覚えやすくなります。

基本的には次の順番で考えます。

STEP1 単線図と施工条件を確認する

最初に、問題に書かれている施工条件を必ず確認します。

ここを読み飛ばしてはいけません。

施工条件には、電線の種類や接続方法など、施工するうえで重要な条件が示されています。


STEP2 器具を配置する

単線図を見ながら、

  • 照明器具

  • スイッチ

  • コンセント

  • パイロットランプ

  • その他の器具

などを配置します。


STEP3 接地側電線を接続する

住宅の一般的な100V回路では、接地側は白色の電線を使用します。

基本的な考え方として、

接地側(白)→ 照明器具

という接続を覚えておきましょう。

コンセントなどでも接地側を意識して配線します。


STEP4 非接地側電線を接続する

次に非接地側を接続します。

一般的な100V回路では、非接地側に黒色の電線を使用します。

基本的には、

非接地側(黒)→ スイッチ

と考えると理解しやすくなります。


スイッチと照明器具の「返り線」を理解する

複線図で初心者がつまずきやすいのが、返り線です。

例えば、

電源 → スイッチ → 照明

という回路を考えてみましょう。

非接地側からスイッチへ電気を送り、スイッチをONにすると、スイッチから照明器具へ電気が戻ります。

このスイッチから照明器具へ向かう電線を、一般に返り線と呼びます。

ここが複線図を理解する重要ポイントです。


複線図で覚えておきたい「白・黒・赤」

第二種電気工事士の技能試験では、電線の色も重要です。

代表的な考え方として、

電線の色

基本的な役割

接地側

非接地側

非接地側・スイッチ線などに使用される場合がある

ただし、実際の試験では必ず施工条件を確認してください。

「黒は必ずここ」「赤は必ずここ」と機械的に覚えるのではなく、施工条件に従って判断することが大切です。


複線図を書くときの基本ルール

複線図では、次のポイントを意識しましょう。

① 接地側を意識する

100V回路では、接地側を白線として考えることが基本です。

② 非接地側を意識する

非接地側からスイッチなどへ電源を送ることを意識します。

③ スイッチ線を意識する

スイッチと照明器具の関係を整理します。

④ コンセントの極性を確認する

コンセントには接地側・非接地側があります。

⑤ 電線の色を記入する

複線図を書いたら、電線の色を記入して確認します。

⑥ 接続方法も確認する

リングスリーブによる接続など、施工条件に指定がある場合は、その条件に合わせます。


複線図は「丸暗記」しないことが大切

複線図を勉強するとき、

「この問題はこう書く」

と丸暗記しようとする人がいます。

しかし、これはあまりおすすめできません。

第二種電気工事士の技能試験では、問題によって、

  • コンセント

  • パイロットランプ

  • 3路スイッチ

  • 4路スイッチ

  • 電源

  • 電灯

  • 200V回路

など、さまざまな組み合わせが登場します。

そのため、

「電気がどこから来て、どこを通って、どこへ戻るのか」

を理解することが重要です。


複線図のおすすめの覚え方

初心者の方は、まず次の3つを覚えるとよいでしょう。

「白は接地側」

まず白線=接地側という基本を押さえます。

「黒は非接地側」

黒線=非接地側という基本を覚えます。

「スイッチは非接地側を切る」

照明回路では、スイッチによって非接地側を開閉するという考え方を理解します。

この3つを土台にすると、複線図がかなり理解しやすくなります。


3路スイッチの複線図は特に重要

第二種電気工事士の技能試験では、3路スイッチを使用する問題もあります。

3路スイッチでは、2つのスイッチを使って1つの照明をON・OFFする回路を作ります。

この場合、

電源 → 3路スイッチ → 3路スイッチ → 照明

という電気の流れを理解する必要があります。

さらに、2つの3路スイッチの間には2本の渡り線が必要になります。

そのため、3路スイッチは複線図を練習するうえで非常に良い教材です。


複線図を書いたら「電線の本数」を確認

複線図を書いた後は、必ず電線の本数を確認しましょう。

例えば、

「この部分は2本なのか?」

「ここは3本なのか?」

「この接続点には何本の電線が集まるのか?」

ということを確認します。

これは実際の電線を切断するときにも重要です。

電線の本数を間違えると、材料不足や接続ミスにつながります。


複線図は技能試験の時間短縮にもつながる

第二種電気工事士の技能試験では、限られた時間内に作品を完成させなければなりません。

令和8年度の技能試験は、候補問題No.1~No.13から出題され、試験時間は40分の予定です。

そのため、

複線図を短時間で正確に書けるようになること

が、技能試験対策として非常に重要になります。

複線図に時間をかけすぎると、その後の電線加工や器具接続、最終確認の時間が少なくなります。

最初はゆっくり正確に書き、慣れてきたら徐々に時間を短縮していきましょう。


複線図を書くときの失敗例

初心者によくある失敗は次のようなものです。

施工条件を読まずに書き始める

これは非常に危険です。

問題文の施工条件によって、使用する電線や接続方法などが指定される場合があります。

白線・黒線を間違える

接地側と非接地側を間違えると、回路そのものを間違えてしまいます。

スイッチの返り線を忘れる

照明とスイッチの関係を理解していないと起こりやすいミスです。

3路スイッチの渡り線を間違える

3路スイッチでは、2本の渡り線を正しく理解する必要があります。

複線図を書かずに作業する

慣れていない段階では、いきなり電線加工を始めるのはおすすめできません。


複線図をマスターすることが第二種電気工事士合格への近道

第二種電気工事士の技能試験では、単に電線を切って器具を接続するだけではありません。

まず、

「どの電線を、どこから、どこへ接続するのか」

を理解する必要があります。

そのための重要な道具が複線図です。

複線図を正しく書けるようになると、

  • 配線が理解できる

  • 電線の本数が分かる

  • 電線の色を判断できる

  • スイッチ回路が分かる

  • 3路スイッチが理解できる

  • 接続ミスを減らせる

  • 技能試験の作業時間を短縮できる

というメリットがあります。


まとめ|複線図は第二種電気工事士の重要ポイント

複線図とは、単線図を実際の電線の接続状態に展開して表した図です。

第二種電気工事士では、複線図を理解することが技能試験対策の重要なポイントになります。

特に初心者の方は、

①施工条件を読む

②器具を配置する

③接地側(白)を接続する

④非接地側(黒)を接続する

⑤スイッチと照明の返り線を接続する

⑥電線の色を確認する

⑦電線の本数・接続方法を確認する

という手順を身につけましょう。

複線図は、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、回路の電気の流れを理解しながら練習すれば、必ず書けるようになります。

第二種電気工事士に合格するためには、複線図を「暗記する」のではなく、「電気の流れを理解して書く」ことが大切です。



【資格取得支援】未経験からスタートできるコンテンツ 【DENDENアカデミー】 コチラ ➔ DENDENアカデミー

参考・公式情報

第二種電気工事士試験の最新情報は、一般財団法人 電気技術者試験センターの公式サイトで確認できます。

一般財団法人 電気技術者試験センター




よくある質問

この商品について質問がありますか?コミュニティや専門家に質問してください。

関連商品

12

関連記事

12
担当者に相談する