
電気工事に欠かせない「入線作業」とは何かを初心者向けに解説。 作業内容や使用工具、注意点、第二種電気工事士資格を取得するメリットまで詳しく紹介します。
電気工事における入線作業とは、電線管(CD管・PF管・E管・金属管など)やケーブルラック内へ電線やケーブルを通す作業のことです。
建物内の照明・コンセント・エアコン・分電盤・動力設備などへ電気を供給するために、設計図どおりに配線を行う重要な工程です。
住宅だけでなく、
新築マンション
オフィスビル
工場
学校
病院
商業施設
など、あらゆる建物で行われています。
電気設備の品質は、この入線作業の丁寧さによって大きく左右されます。
一般的な入線作業は次の順番で進みます。
施工図面を確認し、
管が途中で潰れていないか
曲がりが多すぎないか
ボックス位置
などを確認します。
「呼び線(通線ワイヤー)」※スチールを配管へ挿入します。
長距離になるほど熟練した技術が必要になります。
VVFケーブルやCVケーブルなどを通線ワイヤーへ固定します。
ここで固定方法が悪いと途中で外れてしまいます。
二人以上で声を掛け合いながら慎重に引き込みます。
途中で無理に引っ張ると
ケーブル被覆の損傷
断線
管内で引っ掛かる
などの原因になります。
図面どおりに配線されているか確認し、各ボックス内へ十分な余長を確保します。
代表的な工具は次のようなものです。
通線ワイヤー
ロープ
ケーブルグリップ
ケーブルローラー
ケーブル潤滑剤
ペンチ
ニッパー
電工ナイフ
スケール
ライト
現場によっては数十メートル以上のケーブルを通線するため、専用機械を使用することもあります。
被覆に傷が付くと漏電や絶縁不良の原因になります。
ケーブルには最小曲げ半径があります。
無理に折り曲げると芯線が損傷する恐れがあります。
分電盤へ接続する際、回路番号を間違えると大きな手直しになります。
入線作業は一人ではできない現場も多く、
「引きます」
「止めます」
「もう少し」
などの声掛けが非常に重要です。
一般住宅や店舗などの低圧設備の電気工事では、第二種電気工事士の資格が必要となる工事が多くあります。
電気工事士は法律で定められた国家資格であり、第二種電気工事士は一般用電気工作物の工事に従事できます。
資格取得により次のような業務へ携われます。
コンセント取付
スイッチ交換
照明器具取付
分電盤工事
配線工事
入線作業
結線作業
電気設備の改修工事
入線作業そのものだけでなく、その後の結線や器具取付まで幅広く担当できるようになるため、現場での活躍の幅が大きく広がります。
建設業界では慢性的な人材不足が続いており、第二種電気工事士は多くの企業で歓迎される資格です。
資格手当を支給する会社も多く、
月5,000円
月10,000円以上
支給される企業もあります。
第二種電気工事士は一度取得すれば長く活かせる国家資格です。電気設備業界でキャリアアップする第一歩として、多くの人が目指す資格となっています。
第二種電気工事士の技能試験では、
電線の取り回し
ケーブル加工
器具への接続
作業時間の管理
が重要になります。
現場で入線作業を経験している人は、
ケーブルの扱い
長さの感覚
配線ルートの理解
が身に付き、技能試験にも良い影響を与えます。
入線作業は、建物へ安全に電気を届けるための重要な工程です。
電線を通すだけに見えても、
正確な施工
安全管理
チームワーク
配線知識
が求められる専門性の高い仕事です。
そして、この仕事を本格的に担うための第一歩となるのが第二種電気工事士です。
資格を取得すれば、入線作業だけでなく配線・結線・器具取付など幅広い電気工事に携わることができ、就職・転職・キャリアアップにも大きな強みとなります。
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