
🔧【ジェフコム企業訪問④】「滑らせる」も立派な技術。入線潤滑剤で選ぶ、現場に合った一本
電線をパイプや配管に通す「入線」作業では、工具そのものだけでなく、電線の滑りをよくする「入線潤滑剤」も、現場の効率を大きく左右します。 摩擦を減らすことができれば、それだけ少ない力で、少ない人数で、作業を終えられるからです。 第4回では、ジェフコムが展開する入線潤滑剤の中から、タイプの異なる5製品を紹介します。粉・液体・ムース(泡)・スプレーと、形状もさまざまです。
💡 なぜ「潤滑剤」が現場の力になるのか
電線とパイプの間には、どうしても摩擦が生まれます。特に配管が長く、曲がりが多いほど、電線を引き込む力は大きくなり、体力も時間も消耗します。
そこに潤滑剤を使うと、電線と管の摩擦が減り、少ない力でスムーズに入線できます。製品によっては「入線に要する力が2分の1に省ける」ともうたわれており、一人あたりの負担を減らし、作業時間の短縮にもつながります。
🧴 入線潤滑剤5製品を紹介
⚪ 粉タイプの定番「スベリーダー」

スベリーダー(DS-500・DS-3500)は、粉状の入線用潤滑剤です。人体やあらゆる電線被覆に無害で、絶縁抵抗値が極めて高く安全に使えます。優れた原料により、電線とパイプの摩擦を半減させ、よく滑ります。
粉タイプは、液体やムースに比べて容量あたりの単価が抑えられているのも特長です。500g入りの小容量から、3.5L入りの大容量まであり、使う頻度や現場の規模に合わせて選べます。コストを抑えつつ、基本の入線作業をこなしたい場面に向いた一本です。
💧 日本で一番使われている、液体タイプ「デンサンウェット」

デンサンウェット(ND-55S・ND-55L)は、パラフィンワックス系の入線用潤滑油です。塗布後、乾いた後でもよく滑るのが特長で、日本で最も多く使われている通線用潤滑剤とされています。
液体タイプならではの塗りやすさと、乾いてからも滑りが続く点が、長年支持されてきた理由といえます。容量は0.5Lと3Lがあり、日常的に使う定番として、まず一本揃えておきたい潤滑剤です。
🚀 パイプの奥まで飛ばす、スプレータイプ「ブラックジェット」

ブラックジェットは、シリコン入りのケーブル入線スプレーです。新開発のフレキノズルと強力噴射により、パイプの奥まで潤滑剤を飛ばすことができます。2WAYキャップを採用しているため、ノズルを付け替えることなく、ノズルを畳めば広範囲に噴射、
フレキノズルで狙った場所にピンポイントに噴射することができます。
作業場所を選ばず、どのような現場でも便利に使用いただける万能タイプの潤滑材です。
☁️ 飛び散らず、ムダのないムースタイプ「アワコンスリック」

アワコンスリックは、泡(ムース)スプレー式の入線用潤滑剤です。シリコン入りで入線抵抗を大幅に軽減し、飛び散らずムダがなく、垂れにくく、汚れにくいのが特長です。塗布した箇所が泡で一目でわかるため、塗りムラなく、ムダなく使えます。ウエス(布)を使わずに塗布できる点も、作業の手軽さにつながっています。
容量や缶の向きが異なるタイプもあり、缶を逆さにしても使える正倒立タイプも用意されています。狭い場所や、姿勢を選びにくい現場でも扱いやすいシリーズです。
🎛️ 用途で選べる「ケーブルスムーザー」2タイプ

ケーブルスムーザーは、プルボックスの通線作業などに使うシリコン入りケーブル入線スプレーで、用途に応じて2つのタイプが用意されています。
🔵 スタンダードタイプ(CS-420):パイプの奥まで飛び、シリコン入りでするする滑ります。新開発のフレキノズルと強力噴射で、狙った場所に噴射できる、2WAYノズル仕様です。
⚡ ドライタイプ(CSD-420):速乾でサラサラし、ベタつかないのが特長です。塗布した跡を目立たせたくない箇所での使用に向いています。基本の性能はスタンダードタイプと共通で、仕上がりの質感が異なります。
同じ「ケーブルスムーザー」という名前でも、仕上がりの好みや現場の見た目への配慮に応じて選べるようになっている点が特徴です。
🤝 現場に合わせて、潤滑剤も選ぶ時代へ
一見どれも同じように見える入線潤滑剤ですが、粉・液体・スプレー・ムースと、形状によって塗りやすさや飛び方、乾いた後の質感が異なります。コストを重視するか、噴射の飛距離を求めるか、塗布跡を目立たせたくないか。作業内容によって「どれを選ぶか」が変わってくるのが、入線潤滑剤の奥深いところです。
工具そのものだけでなく、こうした細部の製品にまで選択肢を用意しているところに、ジェフコムの「創意と工夫が現場に生きる」という姿勢が表れています。
📝 まとめ
電線を「通す」だけでなく、「いかに滑らせるか」にもこだわる。地味に見えて、実は現場の負担を大きく左右する入線潤滑剤は、目立たないながらも欠かせない存在です。用途に応じて選べる5製品を、ぜひ現場で使い分けてみてください。
📢 次回予告
第5回では、【ケーブルの長さを「測らずに」測る。デジタルケーブルメジャー】 を紹介します。お楽しみに。 🎉
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