
🔧【ジェフコム企業訪問②】30mなのにコンパクト。「ハンディスチール」が現場の入線作業を変える
電気工事の現場で欠かせない作業のひとつが、電線管に電線を通す「入線(通線)」です。 壁や天井、床下に通した配管の中へ電線を通すこの作業は、配管が長く曲がりも多いほど、時間と手間がかかります。 この作業を支える道具が「呼線」で、現場では通称「スチール」と呼ばれています。 第1回で紹介したとおり、ジェフコムは1975年に日本初のプラスチック製呼線「プラリーダー」を世に出したメーカーです。 第2回では、その流れをくむ最新の製品、「ハンディスチール(テーパーワン)」を紹介します。

🆕 2025年7月に発売された新製品
ハンディスチール(テーパーワン)は、2025年7月22日に発売された新製品です。
キャッチコピーは「30mなのにコンパクト」です。
呼線は長さがあるぶん、どうしてもかさばります。
大きな輪の形のスチールは、車に積むと場所を取り、現場で広げると足元に散らかりがちです。
ハンディスチールは、その悩みに応えるために生まれた製品といえます。
⭐ ハンディスチールの3つの特長
1️⃣ コンパクトで持ち運びが楽
30mの呼線をケースに収めたハンディタイプで、持ち運びに便利です。本体サイズは310×50×380mm、質量は1.36kgです。軽自動車で現場を回る職人さんにとっても、収納場所に困りにくい大きさです。
使い方も簡単です。繰り出すときはケースの丸い部分を回すか、ロッドを直接手で引っ張ります。
収納するときはケースの丸い部分を回します。
使い終わったら自然に巻き取れるので、現場に呼線が散らばることもありません。
2️⃣ 継金具のない「テーパー構造」で引っ掛かりにくい
この製品の最大の特長が、テーパー構造です。
呼線はφ4からφ5へと徐々に太くなる形状で、細い側から太い側へ継金具なしでつながっています。
従来の呼線は、途中の継金具が配管の継ぎ目や曲がりに引っ掛かることがありました。
継金具をなくした構造なら、その引っ掛かりを抑えられます。入線作業の時間短縮と効率化につながる工夫です。
(⚠️ なお、専用のテーパーワン(30m)は従来品と金具の形状が異なるため、従来品と入れ替えて使うことはできません。)
3️⃣ 長さ表示付きで、入線距離の目安がわかる
呼線には0.5mごとに長さが表示されていて、おおよその入線距離を把握できます。
配管の長さを事前に測れない現場でも、どこまで入ったかが一目でわかります。
🛠️ 使う人への配慮が随所に
先端のリードヘッドはワイヤー付きで、VVF2.0mm×2心を通せます。
現場でよく使われる電線を、そのまま引き込める仕様です。
材質は、呼線がPET、ケースがプラスチックで、全体の安全使用荷重は0.8kN(90kgf)です。
金属製と違い、軽くて扱いやすいプラスチック呼線の考え方は、半世紀前の「プラリーダー」から受け継がれています。
📱 SNSでも人気上昇中
ハンディスチールは、実際に使用された職人様がSNSで紹介されるなど、人気が高まっているそうです。
「30mなのにコンパクト」という分かりやすい特長と、実際に伸ばしたときのインパクトのある見た目が、見た人の興味を引いているようです。
🤝 サポートアイテムとの組み合わせ
ジェフコムは、ハンディスチールを補助する周辺アイテムも用意しています。
たとえば「ケーブルスムーザー」や「ハンズプーラー」が、サポートアイテムとして紹介されています。
呼線本体だけでなく、入線作業全体を楽にする発想は、まさに「創意と工夫が現場に生きる」の実践です。
💪 人材不足の時代に求められる道具
建設・電気工事業界では人材不足が続いています。
限られた人数で工事を進めるには、一人ひとりの作業を短時間で、少ない負担でこなせることが重要です。
コンパクトで持ち運びやすく、引っ掛かりにくく、距離の目安もわかるハンディスチールは、作業時間の短縮と効率化に役立つ、ニッチだが現場に欠かせない工具です。
📝 まとめ
呼線という昔からある道具でも、工夫次第でここまで使い勝手が変わる。ハンディスチールは、現場の小さな悩みを見逃さない、ジェフコムらしい製品です。
📢 次回予告
第3回では、【見えない配線を“一本釣り”する、ケーブルフィッシャー5選】 を紹介します。
お楽しみに。 🎉
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