
照度・輝度・光束の違いをわかりやすく解説【照明の基本用語】
照明や電気設備の分野では、「照度」「輝度」「光束」という言葉がよく使われます。これらはすべて光の明るさに関係する重要な指標ですが、それぞれ意味が異なります。照明設計やLED照明の選定、建築設備の設計を行ううえでは、これらの違いを正しく理解することが非常に重要です。 この記事では、照度・輝度・光束の意味、単位、違い、そして実際の照明設計での使われ方までをわかりやすく解説します。
照度・輝度・光束の違いをわかりやすく解説【照明の基本用語】
照明や電気設備の分野でよく使われる「照度」「輝度」「光束」。これらは全て光の明るさに関する重要な指標であり、正しい理解が照明設計やLED照明の選定に不可欠です。以下では、それぞれの意味や単位、違い、実際の照明設計での使い分けを端的にまとめます。
光束(こうそく)とは ― 光の総量
光束は、光源から放出される光全体の量を表します。単位はルーメン(lm)です。
ライト全体のパワーを示す指標
LED照明のパッケージなどで「800lm」「1200lm」などと表記される
光源 | 光束の目安(lm) |
|---|---|
LED電球(40W相当) | 約485 |
LED電球(60W相当) | 約810 |
シーリングライト | 3000〜5000 |
体育館照明 | 数万 |
光束が大きいほど光の量は多いですが、明るさの感じ方は照射の仕方次第で異なります。
照度(しょうど)とは ― 面の明るさ
照度は、ルクス(lx)という単位で表し、ある面にどれだけの光が当たっているかを示します。
照らされた面の明るさ
作業空間などの明るさ基準で使われる
場所 | 推奨照度(lx) |
|---|---|
廊下 | 50〜100 |
住宅リビング | 100〜300 |
オフィス | 約500 |
精密作業 | 1000以上 |
照度は、人が快適かつ安全に活動するための基準照度を満たすことが重要です。
輝度(きど)とは ― 見た目の明るさ
輝度はカンデラ毎平方メートル(cd/m²)という単位を用い、人の目にどう見えるか、いわゆる「見た目の明るさ」です。
同じ照度でも白い壁と黒い壁では輝度が異なる
まぶしさ(グレア)と関係が深い
看板やヘッドライト、ディスプレイなどは輝度が高い
三つの違いをまとめ
用語 | 意味 | 単位 | ポイント |
|---|---|---|---|
光束 | 光源から出る光の総量 | lm | ライトのパワー |
照度 | 照らされた面の明るさ | lx | 作業環境の明るさ |
輝度 | 見た目の明るさ | cd/m² | まぶしさ・見え方 |
光束 → 光の量 / 照度 → 照らされた明るさ / 輝度 → 見た目の明るさ

イメージしやすい例
光束:懐中電灯のLEDが出している光の量(ライトの性能)
照度:懐中電灯を机に向けたとき、机がどれだけ明るくなるか
輝度:机や壁を見たとき目に感じる明るさ
同じ光束でも光の広がりや集中によって照度・輝度は大きく変わります。
照明設計における使い分け
光束:
照明器具そのものの性能比較(LED電球、ダウンライト、シーリングライトの選定など)照度:
オフィスや工場、学校など、作業空間の明るさ基準で設計輝度:
まぶしさ対策や快適な視環境をつくるために使う(グレア対策、間接照明、ルーバーなど)
LED照明設計で特に重要な理由
LEDは高効率・高輝度なので、小さなミスでも明るすぎる・まぶしいといった問題が発生しやすい
照明設計では「光束」「照度」「輝度」三者のバランスが大切
まとめ
光束(lm): 光源から出る光の総量
照度(lx): 照らされた面の明るさ
輝度(cd/m²): 目から見た明るさ
これら3指標の違いを理解し、それぞれの役割に応じて使い分けることで、快適かつ安全な照明空間を実現しましょう。













