
照度分布図とは?意味・見方・必要性を徹底解説【照明設計の基本】
照明設計において重要な資料の一つが照度分布図です。店舗・オフィス・工場・住宅など、あらゆる建築物の照明計画では、単に明るいだけではなく「どこがどれくらい明るいのか」を把握する必要があります。そのために使われるのが照度分布図です。 この記事では、照度分布図の意味、見方、種類、活用方法、そして照明設計における重要性までを詳しく解説します。
照度分布図とは
照度分布図は、照明器具から照射される光の強さ(照度)が空間内でどのように分布しているかを示す図です。
照度とその単位
照度は「どれくらい明るいか」を示す指標で、単位はルクス(lx)です。1 lxは、1平方メートルの面に1ルーメンの光束が届く明るさです。
なぜ照度分布図が必要か
照明の明るさの広がりを可視化できる
照明ムラを防ぎ、均一な空間を作る
適切な照明器具の選定や配置ができる
照明台数の最適化や省エネが可能

照度の代表的な目安
場所 | 推奨照度(lx) |
|---|---|
廊下 | 50〜100 |
住宅リビング | 100〜300 |
オフィス | 500 |
精密作業 | 1000以上 |
例:オフィスの机上は500lx程度が望ましく、照度分布図でその値が確保されているか確認します。
主な照度分布図の種類
等照度曲線図
同一照度の地点を線で結んだ図。地図の等高線のような形式で、光の広がりや範囲を視覚的に把握できます。
中央が最も明るく、外側に向かって暗くなる分布が一般的です。
照度計算図(平面照度図)
床や机の高さなど基準面で、照度がどれだけ得られるかを示した図です。主にオフィス・工場・店舗・体育館などの設計で用いられます。
配光曲線図
光の方向性と強さを示し、器具からどの方向にどれだけの光が出ているかを可視化します。配光タイプには以下があります:
広角配光
中角配光
狭角配光
非対称配光
照度分布図の見方のポイント
照明器具の設置高さ
設置する高さによって照度の広がりが大きく変化します。図には必ず取付高さが示されています。最大照度
照明の真下が最も明るく、その値をもとに全体のバランスを確認します。照度の広がり
等照度曲線の形状から、明るい範囲が広いか/狭いか特性を見極めます。
照度分布図の作成方法
現在は照明設計ソフトを用いるのが主流です。代表的なソフト:
DIALux
Relux
AutoCAD照明計算
メーカー純正シミュレーション
部屋サイズの入力、照明器具の選択、設置位置の設定などで容易に照度分布図を生成できます。
関連する照度基準
JIS照明基準
建築設備設計基準
労働安全衛生基準
これらの基準に照度が適合しているか、分布図で確認するのが重要です。
まとめ
照度分布図は、照明設計の品質や快適性、安全性に大きく関わる重要な情報資料です。
正しい見方と活用方法を理解し、適切な照明計画に役立てましょう。
照明の明るさと広がりを可視化できる
ムラを抑え快適な空間作りができる
最適な器具、配置、台数を選べる












