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“連動式?電気式?風圧式?換気扇「起動方式」の徹底ガイド”

“連動式?電気式?風圧式?換気扇「起動方式」の徹底ガイド”

26/03/04 13:18

換気扇の起動方式(シャッターの開閉仕組み)は、主に3種類あります。 連動式(引きひも式):ひもを引いて物理的に開閉。安価で壊れにくいが、気密性は低め。 電気式:モーターで電動開閉。高価だが、壁スイッチで操作でき、高い気密性で外気や騒音を遮断します。高気密住宅やキッチンに最適。 風圧式:ファンの風圧で開閉。安価で壁スイッチ対応だが、外風の影響でパタパタ音が出やすいのが難点。 住宅の気密性や設置場所、予算に合わせて選ぶことで、冬の冷気侵入や騒音トラブルを防ぎ、快適な空気環境を作れます。

1. 換気扇の「シャッター」が重要な理由

まず、起動方式を理解する上で欠かせないのが「シャッター」の存在です。換気扇は、プロペラやファンが回って空気を出すだけでなく、使っていない時に外気が入らないよう蓋をする機能を持っています。この蓋(シャッター)をどうやって開閉させるかが「起動方式」の違いです。

適切な方式を選ばないと、以下のような問題が発生します。

  • 換気扇を止めているのに、外の冷気や臭いが入ってくる。

  • 強風の日にシャッターがバタバタと音を立てる。

  • 電気代のムダや故障の原因になる。


2. 連動式(引きひも式):シンプルイズベスト

「連動式」は、主に壁に直接取り付けるプロペラファンタイプ(一般換気扇)に多く見られる方式です。本体からぶら下がっている「引きひも」を引っ張ることで動作します。

仕組み

ひもを引くという動作が、物理的にシャッターを押し上げ、同時にスイッチが入って羽根が回り始めます。

メリット

  • 構造が単純で壊れにくい: 複雑な電子部品が少ないため、長持ちしやすいのが特徴です。

  • 導入コストが安い: 3つの方式の中で最も安価に購入できます。

  • 電気工事がいらない場合も: コンセント接続タイプが多いため、DIYでの交換も比較的容易です。

注意点・デメリット

  • 操作の手間: 毎回ひもを引っ張る必要があるため、高い位置にあると操作が面倒です。

  • デザイン性: ひもが垂れ下がっているため、見た目が少し古めかしく感じることがあります。

  • 気密性: 物理的に板を押し上げているだけなので、電気式に比べると隙間風が入りやすい傾向にあります。


3. 電気式:気密性と利便性の両立

現代のシステムキッチンや高気密住宅で主流となっているのが「電気式」です。

仕組み

スイッチを入れると、内部の「モーター(アクチュエーター)」が作動し、電動でシャッターを開けます。シャッターが開いたことを確認してからファンが回り出す仕組みです。

メリット

  • 高い気密性: モーターの力でシャッターをしっかり閉じるため、外気の侵入や音漏れを最小限に抑えられます。

  • 壁スイッチでの操作: 部屋の入り口などのスイッチで操作できるため、スタイリッシュで利便性が高いです。

  • レンジフードとの連動: コンロをつけると自動で換気扇が回る「加熱機器連動」機能などは、この電気式がベースとなっています。

注意点・デメリット

  • 価格が高め: モーター駆動のため、他の方式に比べて本体価格が高くなります。

  • 故障時のリスク: シャッター駆動用の小型モーターが故障すると、ファンは回っているのにシャッターが開かない(=換気できない)という状態になることがあります。

  • 待機電力: わずかではありますが、制御のための待機電力が発生します。


4. 風圧式:コストパフォーマンスと効率のバランス

プロペラファンと電気式の中間に位置するような、合理的な方式です。

仕組み

ファンが回り始めた時に発生する「風の力(風圧)」で、シャッターを押し開ける方式です。

メリット

  • 安価でスマート: 電気式のようにモーターを必要としないため、壁スイッチ操作でありながら本体価格を抑えられます。

  • 省エネ: シャッターを開けるための電力が不要で、風の力のみを利用します。

注意点・デメリット

  • 風の影響を受けやすい: 外風が強い日、外からの風圧でシャッターが押し戻され、換気効率が落ちたり「パタパタ」と音が鳴ったりすることがあります。

  • 汚れによる固着: 油汚れなどでシャッターが重くなると、風圧で開ききらなくなることがあります。定期的な清掃がより重要になる方式です。


5. 比較まとめ表

どの方式が自分に合っているか、一目でわかる比較表を作成しました。

項目

連動式(ひも)

電気式(電動)

風圧式

価格

安い

高い

中間

気密性

低め

非常に高い

普通

操作性

ひもを引く

壁スイッチ

壁スイッチ

主な設置場所

古い戸建、倉庫、台所

最新キッチン、寝室付近

トイレ、洗面所

メンテナンス

故障時は業者依頼

油汚れに注意


6. 失敗しない選び方のポイント

① 設置場所で選ぶ

  • キッチン: 常に高い換気能力と、停止時の防臭・防虫が求められるため、電気式が推奨されます。

  • トイレ・洗面所: コストを抑えつつ、スイッチ一つで操作したいなら風圧式が向いています。

  • ガレージや倉庫: 頻繁に使わず、壊れにくさを最優先するなら連動式がベストです。

② 住宅の性能で選ぶ

最近の「高気密・高断熱住宅」の場合、隙間風は大敵です。風圧式や連動式では、家全体の換気バランス(24時間換気など)が崩れる可能性があるため、密閉性の高い電気式(電動気密シャッター付)を選ぶのが正解です。

③ 音の敏感さで選ぶ

寝室の近くに換気扇がある場合、外風でシャッターが鳴る「パタパタ音」は睡眠の妨げになります。この場合も、物理的に固定される電気式を選ぶことでストレスを軽減できます。


7. おわりに:長く使うものだからこその選択を

換気扇は一度設置すると10年〜15年は使い続ける住宅設備です。「どれも同じだろう」と安さだけで選んでしまうと、冬場の冷気や台風時の騒音に悩まされることになりかねません。

特にリフォームの際は、現在の配線状況(壁にスイッチがあるか、コンセントがあるか)によって、選べる方式が制限されることもあります。まずはご自宅の換気扇がどのタイプかを確認し、不満点(寒い、音がうるさい、操作しにくい等)を整理することから始めてみてください。

適切な起動方式を選ぶことで、あなたの家の空気はもっと美味しく、快適なものに変わるはずです。

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前田 恭宏
前田です

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