
ダクト型シロッコファンの種類とは?用途・特徴・選び方を徹底解説
建物の換気設備に欠かせない機器の一つがダクト型シロッコファンです。ビル、工場、店舗、住宅など、さまざまな施設で空気の排出・供給に使用されており、空調・換気システムの中心的な役割を担っています。 特にダクト配管を利用した換気設備では、静圧に強く安定した風量を確保できるシロッコファンが多く採用されています。しかし一口にダクト型シロッコファンと言っても、用途や構造によって多くの種類があります。 この記事では、ダクト型シロッコファンの仕組み、主な種類、用途、選び方のポイントまで、電気設備や空調設備の視点からわかりやすく解説します。
ダクト型シロッコファンとは
ダクト型シロッコファンは、ダクト配管に接続して空気を搬送する遠心式送風機(シロッコファン)の一種です。多数の羽根を持つ円筒状のインペラが高速回転し、空気を遠心力で外側へ送り出すことで、安定した風量と高い静圧を発生させます。
シロッコファンの主な特徴
静圧が高く、ダクト配管が得意
風量が安定している
騒音が比較的少ない
ビル空調や厨房排気に適している
このため、ビル換気設備・トイレ排気・厨房排気・空調設備など幅広く利用されています。
ダクト型シロッコファンの主な種類
① ダクト接続型(インライン型)
ダクト途中に設置する最も一般的なタイプです。
ダクトの途中に設置可能
天井裏や設備スペースへの設置に最適
小型で住宅から店舗まで幅広く対応
主な用途:トイレ換気、浴室換気、店舗排気、事務所換気、24時間換気システムなど。
② キャビネット型
金属製の箱型ケースにファンとモーターを内蔵した大型タイプです。
高風量・高静圧
メンテナンス性が高い
主な用途:ビル換気設備、大型店舗、工場、地下駐車場排気など。
③ 天吊り型
天井裏に吊り下げて設置するタイプです。
省スペース設置
ダクト接続が容易
メンテナンスがしやすい
主な用途:厨房排気、店舗換気、ビル設備など。
④ 消音型
防音材を内蔵した低騒音タイプのシロッコファンです。
騒音が小さい
住宅やホテルに適する
振動対策がされている
主な用途:ホテル、マンション、病院、オフィス等の静粛性が求められる場所。
シロッコファンとプロペラファンの違い
項目 | シロッコファン | プロペラファン |
|---|---|---|
風の流れ | 遠心式 | 軸流式 |
静圧 | 高い | 低い |
ダクト対応 | 得意 | 苦手 |
騒音 | 比較的静か | やや大きい |
用途 | ダクト換気 | 壁換気 |
基本的な使い分け:
ダクト換気にはシロッコファン、壁排気にはプロペラファンが使われます。

ダクト型シロッコファンの選び方
必要風量(㎥/h)の算出
部屋体積と必要な換気回数から計算します。部屋体積 × 換気回数 = 必要風量
例:50㎥ × 6回=300㎥/h静圧(Pa)の確認
ダクト、曲がり、フィルター、フードといった換気経路ごとの抵抗値を合計し、対応できるファンを選定します。騒音(dB)の考慮
住宅:30〜40dB
オフィス:40〜50dB
工場:50dB以上
設置スペースの確認
天井裏:インライン型
機械室:キャビネット型
厨房:天吊り型
主なメーカー
三菱電機
パナソニック
東芝
日本キヤリア(旧東芝キヤリア)
テラル
昭和電機
これらのメーカーは空調・換気設備向けに高効率ファンを豊富に製造・提供しています。
まとめ
ダクト型シロッコファンは、建物の換気や空調設備に不可欠な遠心式送風機です。用途に応じて適切な種類・風量・静圧・騒音・設置場所を選ぶことで、快適かつ効率的な室内環境を実現できます。
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