
第三種換気扇とは?仕組み・特徴・メリットデメリットをわかりやすく解説
住宅や建物の快適性・健康性を維持するために欠かせない「換気」。その中でも、コストと施工性のバランスから日本の住宅で最も多く採用されているのが**第三種換気扇(第三種換気方式)**です。本記事では、第三種換気扇の仕組みや特徴、メリット・デメリット、他方式との違い、設置時の注意点までを詳しく解説します。
第三種換気扇とは
第三種換気扇は、排気は機械(換気扇)で行い、給気は自然に行う換気方式です。室内の汚れた空気を換気扇で外に排出し、外気は給気口や隙間から自然に取り入れます。建築基準法で住宅に24時間換気の設置が義務付けられており、その中でも一般的な方式です。
第三種換気扇の仕組み
トイレ・浴室・洗面所などの換気扇で排気
居室や廊下の給気口から外気が流入
室内の空気は建物内を通って排気口へ移動
この仕組みで、空気の流れをつくりつつ室内環境を保ちます。
採用される理由
初期費用が安い:シンプルな構造で、第一種換気のような高価な設備が不要。
メンテナンスが簡単:メンテナンス箇所が少なく、主に換気扇清掃と給気口フィルター交換のみ。
日本の住宅に適している:湿気の多い日本の気候と相性が良く、浴室やトイレの換気とも一体化しやすい。
メリット
設備がシンプルで故障しにくい
電気代が比較的安価
リフォームでも導入しやすい
湿気・臭気の排出性能が高い
集合住宅や戸建て住宅で多く採用されています。
デメリット
外気温の影響を受けやすい:給気が自然流入のため、冷暖房効率が下がります。
給気量が不安定:風向きや気圧差で換気量が変動します。
花粉・粉じん対策:外気が直接入るので、給気口にフィルター設置が必須。
他の換気方式との違い
方式 | 給気 | 排気 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
第一種換気 | 機械 | 機械 | 住宅全般・高気密住宅 |
第二種換気 | 機械 | 自然 | 病院・クリーンルーム |
第三種換気 | 自然 | 機械 | 住宅(一般的) |
設置の注意点
給気口を居室側に適切配置
用途に合わせたフィルター性能選定
高気密住宅の場合は換気計画を慎重に
24時間運転を前提に静音性・消費電力を確認
これらを意識することで、第三種換気扇の弱点を補えます。
まとめ
第三種換気扇はコストパフォーマンス重視の定番換気方式です。施工性・維持管理のしやすさから広く採用されていますが、外気や換気量の不安定さへの対策も重要です。用途や予算、快適性に合わせて適切な換気方式を選び、健康で快適な住環境を実現しましょう。
小原 一馬
経営企画室
