
電線管施工で多い是正事例集|現場で頻発する不良例と正しい直し方
電線管工事は電気設備の安全性・耐久性・美観を左右する重要な工程です。しかし実際の現場では、施工不良による是正指示が非常に多く発生しています。 是正対応は工期遅延やコスト増につながるため、事前に不良パターンを知り、正しく施工することが重要です。 本記事では、電線管施工で多い是正事例を「原因・是正方法・予防策」の3点で分かりやすく解説します。
電線管施工の基本ルール(前提)
電線管施工はJIS規格・内線規程・設計図書を遵守し、品質と安全性を確実に確保する必要があります。是正工事が頻発する現場では、以下の基本が守られていないことが多いです。
電線の保護が十分か
支持・固定が適切か
接地・防水・防錆が確実か
将来の保守性が考慮されているか

よくある是正事例と対策
① 電線管の支持間隔が不適切
支持金具間隔が広い
中間支持の省略
たるみ・振れの発生
是正方法:
規定内で金具追加
長尺配管は必ず中間支持
予防策:
施工前に支持ピッチを墨出し
VE管・金属管で基準の使い分け
② 曲げ半径不足・無理な曲げ
VE管の曲げ部潰れ
金属管の急曲げで電線損傷リスク
是正方法:
不良箇所撤去・再施工
エルボ・ベンダー活用
予防策:
曲げ半径の事前確認
曲げ治具で美観・安全性確保
③ 接続部の締結不良・緩み
ねじ込み不足
ロックナット未締結・ガタつきあり
是正方法:
適正トルクで再締結
ロックナット・ブッシング追加
予防策:
手回し確認+増し締め
施工後の自主検査徹底
④ 電線管端部の処理不良
端部にブッシング未設置
切断面のバリ残り
是正方法:
ブッシング取付
再切断・面取り
予防策:
切断後は必ず面取り
端末部チェックリスト化
⑤ 屋外配管の防水・防錆不足
雨水侵入
金属管の防錆処理なし
是正方法:
防水コーキング追加
防錆塗装の再施工
予防策:
下向き引込み・水切り確保
金属管の防錆処理徹底
⑥ 接地(アース)未施工・不良
金属管なのに接地未施工
接地線の固定不良
是正方法:
接地線新設
接地抵抗再測定
予防策:
金属管=接地必須の徹底
施工完了前に測定記録作成
⑦ 電線収容率オーバー
管径不足
配線追加で許容超過
是正方法:
管径変更し再配管
ルート分割
予防策:
設計段階で収容率計算
将来増設を考慮
⑧ 露出配管の美観不良
配管の曲がり・支持金具高さ不揃い
是正方法:
墨出しからやり直し
支持金具位置の再調整
予防策:
水平・垂直基準線の先行施工
美観重視の施工
⑨ 異種管材の不適切な接続
PF管とVE管の無理接続
異種管用継手未使用
是正方法:
専用異種管継手へ交換
予防策:
材質ごとの専用継手を使用
【是正防止チェックリスト】
□ 支持間隔は適正か
□ 曲げ半径は規定値か
□ 接続部は確実に締結されているか
□ 端部処理・ブッシングはあるか
□ 屋外配管の防水・防錆は十分か
□ 接地は確実に施工されているか
まとめ│是正事例は「基本の積み重ね」で防げる
電線管施工で多い是正の多くは「基本未確認・省略」が原因です。支持・曲げ・接続・端部、防水・防錆・接地、収容率・美観を各工程でしっかりチェックし、「是正ゼロ」を目指しましょう。
小原 一馬
経営企画室












