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一般住宅における電線引込方法を徹底解説|仕組み・種類・注意点まで網羅

一般住宅における電線引込方法を徹底解説|仕組み・種類・注意点まで網羅

26/02/16 10:09

一般住宅で電気を使用するためには、電力会社の配電線から建物へ電線を引き込む「電線引込工事」が不可欠です。 新築住宅はもちろん、リフォームや電気容量の変更時にも関わる重要な工程ですが、内容が専門的なため詳しく知られていないケースも少なくありません。 本記事では、一般住宅における電線引込方法について、仕組み・種類・工事の流れ・注意点までを分かりやすく解説します。 施主の方にも、電気工事関係者にも役立つ実務的な内容となっています。

電線引込とは何か|住宅に電気を届ける最初の工程

電線引込(でんせんひきこみ)とは、電力会社の配電設備(電柱や地中配電線)から住宅の電気設備へ電線を接続する工事を指します。この工事がなければ、分電盤やコンセントが整っていても電気は使えません。

一般住宅における電線引込の構成

  • 電柱・地中配電線(電力会社設備)

  • 引込線

  • 引込金具・引込口

  • 電力量計(電気メーター)

  • 分電盤(屋内)

引込線と電力量計までは電力会社の管理範囲、引込口から先の屋内配線は建物所有者(施主)の管理範囲です。

主な電線引込方法

架空引込(かくうひきこみ)

電柱から住宅まで空中を通して電線を引き込む、日本の一般住宅で最も多く使われている方法です。

メリット

  • 工事費用が比較的安い

  • 工期が短くスムーズに完了

  • 不具合時の点検・修理が容易

注意点

  • 外観上、電線が見える

  • 台風や強風など自然環境の影響を受けやすい

  • 建物との距離や高さに制限がある

引込高さの基準(抜粋)

場所

最低地上高

建物引込点

3.5m以上

道路横断部

5.0m以上

これらの基準を満たす場所に引込口を設ける必要があります。

地中引込(ちちゅうひきこみ)

電線を地中に埋設して住宅へ引き込む方法です。景観を重視する住宅地や分譲地で増えています。

メリット

  • 電線が見えず外観が美しい

  • 台風や落下物等の影響を受けにくい

  • 防災性・安全性が高い

デメリット

  • 掘削工事が必要で費用高

  • 工期が長くなる場合がある

  • トラブル時、復旧に時間がかかる

既存住宅で導入する際は、敷地条件やコスト面の十分な検討が重要です。

引込位置と引込設備のポイント

引込位置の基本

  • 外壁高所

  • 軒下や破風板部分

  • 敷地内の引込柱

外壁材・構造や足場解体のタイミングも考慮し、設計段階で位置を確定しましょう。

主な引込設備

  • 引込フック

  • 引込口管(保護管)

  • メーターボックス

  • 支線・支持金具

外部に設置されるため、耐候性・耐久性に優れた素材が求められます。

電線引込方式の違い

単相2線式と単相3線式

方式

特徴

用途

単相2線式

100Vのみ使用

小規模・仮設住宅向け

単相3線式

100V/200V併用可、電力効率良い

新築・一般住宅の主流

現在の新築住宅は、単相3線式がほぼ標準です。100V家電と200VエアコンやEV充電器などの併用も可能です。

電線引込工事の流れ(新築時)

  1. 電力会社への電気使用申込

  2. 建物側で引込口・メーターボックス設置

  3. 屋内配線・分電盤設置

  4. 電力会社による引込線と電力量計設置

  5. 送電開始

注意: 屋内工事が完了していないと送電はできません。

よくあるトラブルと注意点

  • 外壁完成後は引込位置の変更が困難

  • 未来の太陽光発電・EV設備を考慮していない

  • 電力容量不足(契約アンペア変更)

  • 足場撤去後の追加工事によるコスト増

電線引込は「後から変更しにくい設備」です。長期的な視点で計画しましょう。

まとめ|計画段階での綿密な検討が重要

住宅の電線引込には、コスト・施工性重視の架空引込景観・防災性重視の地中引込という選択肢があります。どちらを選ぶ際も、建築設計段階で電力会社・電気工事業者としっかり打ち合わせを行いましょう。

電線引込は表に見えづらい設備ですが、住宅の安全性・快適性を支える重要な基盤です。

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小原 一馬
経営企画室

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