
近年、日本の夏は酷暑化が進んでおり、最高気温が40℃に迫る日も珍しくなくなりました。 工場やビル、商業施設などの敷地内に設置されている「キュービクル(高圧受電設備)」にとっても、この夏の暑さは致命的なトラブルを引き起こす原因となります。 そこで今、画期的な熱対策として注目を集めているのが、放射冷却素材「SPACECOOL(スペースクール)」です。 本記事では、キュービクルにSPACECOOLを貼り付けることで得られるメリットや、具体的な施工方法、導入時の注意点までを専門知識を交えて分かりやすく解説します。
キュービクルは、発電所から送られてくる高電圧の電気を、施設内で使える電圧に変圧する重要な設備です。
頑丈な鉄製の箱(エンクロージャー)で守られていますが、屋外に設置されているケースが多く、夏の直射日光をまともに浴びてしまいます。
遮熱対策をしていないキュービクルは、内部温度が50℃〜60℃以上に達することもあります。これにより、以下のような深刻なリスクが発生します。
キュービクル内部のブレーカー(配線用遮断器)やインバーター、トランス(変圧器)などの精密機器は熱に弱く、一定の温度を超えると安全装置が働いて突然トリップ(停電)してしまうことがあります。工場であればラインが停止し、オフィスビルであれば全館停電という、莫大な経済損失につながりかねません。
内部温度を下げるために換気扇がフル稼働したり、場合によっては専用のエアコン(空調設備)が設置されていたりします。
これらが熱によって過負荷状態になると、施設の消費電力が跳ね上がり、電気代の高騰を招きます。
こうした熱リスクを根本から解決する次世代の素材が、SPACECOOL(スペースクール)です。
従来の「遮熱塗料」や「遮熱シート」は、太陽光を反射することで温度上昇を抑える仕組みでした。
しかし、SPACECOOLは「反射」だけでなく、地球の大気を通り抜ける特定の波長(熱放射)を利用して、熱を宇宙へ直接逃がす「放射冷却」技術を取り入れています。
これにより、直射日光下であっても「エネルギーを使わずに、外気温よりも温度を下げる」という驚異的な冷却性能を発揮します。
キュービクルの外壁にSPACECOOLを施工することで、主に以下の3つのメリットが得られます。
メーカーの実証実験データ等によると、夏の炎天下において、SPACECOOLを施工したキュービクルは未対策のものと比べて内部温度が約10℃低下したという結果が出ています。
10℃の差は、電子機器の安定稼働において非常に大きなアドバンテージとなります。
コンデンサや半導体などの電子部品は、動作温度が10℃下がると寿命が2倍になると言われています(「10℃2倍則」)。
SPACECOOLによって内部を適温に保つことで、機器の突然死や劣化を防ぎ、メンテナンスコストや交換費用を大幅に削減できます。
キュービクル冷却用のファンやエアコンの稼働率が下がるため、施設全体の節電につながります。
環境経営(GX・脱炭素)を推進する企業にとっても、目に見える成果としてアピールできます。
キュービクルへの施工には、主に「マグネットシートタイプ」と「粘着フィルムタイプ」の2種類が使われます。それぞれの特徴と手順を見ていきましょう。
最優先で貼るべきは、一日中直射日光が当たる「天面(屋根)」です。予算や状況に応じて、西日や南からの日差しを強く受ける「側面」にも施工すると、より高い効果を得られます。
鉄製のキュービクルと最も相性が良いのが、磁石で貼り付けるタイプです。専門業者が不要で、自社スタッフでのDIY施工も可能です。
下地処理(清掃) 貼り付ける面の砂埃、泥、鳥のフンなどを雑巾できれいに拭き取ります。油分がある場合はパーツクリーナー等で脱脂します。
位置合わせと貼り付け シートをキュービクルの端から少し(10mm程度)内側に合わせ、空気を押し出すようにピタッと貼り付けます。 ※点検時やキュービクルの塗装改修時には、簡単に剥がして再利用できるのが大きなメリットです。
裏面がシール状になっており、長期にわたって強力に固定したい場合に使用します。
徹底的な洗浄と脱脂 表面の汚れを落とした後、アルコール等で完全に脱脂します(粘着力を高めるため最重要)。
仮留めと貼り付け 位置を合わせたら、裏面の剥離紙を少しずつ剥がしながら、スキージー(プラスチック製のヘラ)を使って中央から外側へ空気を逃がすように貼り進めます。
エッジのシーリング(保護) 雨水の侵入による剥がれを防ぐため、フィルムの端(四辺)に専用の透明シーリングテープを貼り付けて境界線を保護します。
A. 絶対に塞がないでください。
キュービクルは内部の熱を逃がすための換気口やスリット(ガラリ)があります。
ここをシートで塞いでしまうと、内部に熱がこもり逆効果になります。形状に合わせてシートをカットして施工してください。
A. 晴れて乾燥した風の弱い日に行ってください。
水分や砂埃が接着面に挟まると、マグネットの吸着力低下やフィルムの浮き・シワの原因になります。
A. 屋外使用で約5年〜10年以上の高耐久設計です。
SPACECOOLは屋外の過酷な環境に耐えられるよう、耐候性に優れた素材で作られています。
夏の猛暑からキュービクルを守ることは、企業の事業継続(BCP対策)において今や必須の課題です。
SPACECOOLは、電気代などのランニングコストを一切かけずに、貼るだけで確実な冷却効果を発揮するクリーンで合理的なソリューションです。
「毎年夏になるとキュービクルの警報が心配」「電子機器の熱トラブルを未然に防ぎたい」
とお考えの施設管理担当者様は、本格的な夏を迎える前に、ぜひSPACECOOLの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
製品の詳しい仕様や導入事例、最新情報については、ぜひSPACECOOL株式会社の公式サイトをご確認ください。
👉製品 | SPACECOOL株式会社(スペースクール)
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