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キュービクル導入のメリットとは

キュービクル導入のメリットとは

26/05/25 08:34

工場、オフィスビル、商業施設などを運営する中で、毎月の「電気代」は経営を圧迫する大きな固定費の一つです。 特に近年はエネルギー価格の高騰が続いており、少しでもコストを抑えたいと考えている経営者や設備担当者の方も多いのではないでしょうか。 そこでの有力な解決策となるのが「キュービクル(高圧受電設備)」の導入です。 「名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどんなメリットがあるの?」「導入するとどれくらい得をするの?」という疑問を持つ方に向けて、本記事ではキュービクルを導入することで得られるメリットを、仕組みや具体的な削減効果と合わせて詳しく解説します。

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キュービクル(高圧受電設備)を導入するメリットを徹底解説。大幅な電気代削減の仕組みから、大容量電力の安定供給、安全性まで、低圧電力との違いを交えてわかりやすく紹介します。

キュービクルをおさらい:なぜメリットが生まれるのか?

メリットを理解する前に、まずはキュービクルの仕組みを簡単におさらいしておきましょう。

キュービクル(正式名称:キュービクル式高圧受電設備)は、発電所から送られてくる6,600ボルトの「高圧電力」を、施設内で使える100ボルトや200ボルトに変換する機器を金属製の箱に収めた設備です。

通常、一般家庭や小規模な店舗では、電力会社が電柱のトランス(変圧器)で100V/200Vに落とした電気(低圧電力)を購入しています。しかし、キュービクルを導入すると、「高い電圧のままドカンとまとめて電気を買い、自社で小分けにして使う」という契約(高圧電力契約)が可能になります。

この「買い方(契約)」の違いこそが、大きなメリットを生み出す最大の理由です。

キュービクルを導入する3つのメリット

キュービクルを導入し、高圧電力契約へと切り替えることには、ビジネスにおいて主に3つのメリットがあります。

メリット①:電気代(単価)が大幅に安くなる

最大のメリットは、何と言っても圧倒的なコストパフォーマンス(電気代の削減)です。

電力会社にとって、電柱のトランスを管理・維持するのにはコストがかかります。低圧電力の料金にはそのコストが上乗せされているため、単価が高めです。

一方、高圧電力は「変圧は自社(キュービクル)でやってね」という約束のもとで契約するため、1kWhあたりの電力量料金が低圧電力に比べて格段に安く設定されています。

  • 電気代の削減イメージ:

    業種や電気の使用量にもよりますが、低圧から高圧へ切り替えることで、毎月の電気代を約20%〜30%削減できるケースが多々あります。

【試算例】

毎月30万円の電気代がかかっている施設の場合、月々約6万〜9万円の削減、年間では約72万〜108万円のコストカットにつながる可能性があります。

メリット②:大容量の電力を安定して使える

ビジネスが拡大し、以下のような大型設備を導入する場合、低圧電力(契約電力が50kW未満)では容量が足りなくなります。

  • 工場の新しい製造ライン・大型機械

  • 商業施設やオフィスビルの大型業務用エアコン

  • 顧客向け、または自社MaaS(移動サービス)用の急速EV充電器

キュービクルを導入して高圧契約(50kW以上)を結べば、大容量の電力を一度に、しかも安定して受電することができます。

「ブレーカーが落ちる心配」や「電力容量が足りなくて新しい機械が導入できない」といった事業成長のボトルネックを一挙に解消できます。

メリット③:省スペースで安全性が高い

電気を大量に扱う受電設備ですが、キュービクルは非常に安全でコンパクトです。

一昔前の受電設備(開放型)は、鉄塔や電柱の上に機器が剥き出しで設置されており、広い敷地が必要な上に、鳥や小動物が触れてショート(停電)するリスクや、雨風による劣化の心配がありました。

現代のキュービクルは、すべての精密機器が頑丈な金属製の箱(キャビネット)の中に格納されています。そのため、以下のようなメリットがあります。

  • 省スペース: 建物の屋上や駐車場の隅など、デッドスペースに設置可能。

  • 高セキュリティ・安全性: 鍵付きの箱なので部外者が触れるリスクがなく、感電事故や災害によるトラブルを最小限に抑えられる。

メリットを最大化するための注意点

キュービクルには多くのメリットがありますが、導入すれば「手放しで得をする」というわけではありません。以下の点を事前に理解しておくことで、導入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。

初期費用(設置コスト)がかかる

キュービクル本体の購入費や設置工事には、数百万円〜のまとまった初期費用がかかります。この初期投資を「毎月の電気代削減分で何年で回収できるか(投資回収期間)」のシミュレーションが不可欠です。

定期的なメンテナンス費用が必要

キュービクルは「自家用電気工作物」となるため、法律によって月次・年次の点検が義務付けられています。

電気主任技術者の選任や、外部の保安協会等への委託費用が毎月発生します。「電気代の削減額 > 維持費」になるかどうかが、導入の判断基準です。

どんな企業・施設が導入するとメリットが大きい?

キュービクルの導入で特に高い恩恵を受けられるのは、以下のような施設です。

対象施設

導入のメリット

中小規模の工場・作業場

稼働する工作機械が多く、日中の電気使用量が多いため削減効果が出やすい。

オフィスビル・商業施設

大型空調(エアコン)や照明を長時間使用するため、基本料金・単価の引き下げが効く。

介護施設・病院・ホテル

24時間365日、常に電気(空調・給湯・照明)を消費するため、長期的なコスト削減額が巨額になる。

EV充電スタンド設置を狙う店舗

今後普及するEV(電気自動車)の急速充電器は消費電力が大きいため、高圧受電が必須。

逆に、電気をほとんど使わない個人商店や小規模オフィスでは、維持費の方が高くなってしまいメリットが出ないケースもあるため注意が必要です。

まとめ:キュービクル導入は事業拡大のための「投資」

キュービクルの導入メリットをまとめると、「大きな初期投資と維持費はかかるものの、毎月の電気料金単価を劇的に下げ、事業に必要な大容量のパワーを安全に確保できる」という点に尽きます。

特に、毎月の電気代が数十万円を超えている、あるいは今後設備を増やしていく予定がある企業にとっては、単なるコスト削減を超えた「未来へのインフラ投資」と言えます。

まずは自社の現在の電気明細を用意し、専門の電気工事会社に「高圧に切り替えたらどれくらい安くなるか」のシミュレーション(見積もり)を依頼することから始めてみましょう。


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