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キュービクル(高圧受電設備)の導入メリットとは?電気代を大幅削減できる仕組みを解説

キュービクル(高圧受電設備)の導入メリットとは?電気代を大幅削減できる仕組みを解説

2026年5月25日 (最終更新 2026年8月4日)

工場、オフィスビル、商業施設などを運営する中で、毎月の「電気代」は経営を圧迫する大きな固定費の一つです。特に近年はエネルギー価格の高騰が続いており、「少しでもコストを抑えたい」とお悩みの経営者や設備担当者の方も多いのではないでしょうか。 そこで有力な解決策となるのが「キュービクル(高圧受電設備)」の導入です。 「名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどんなメリットがあるの?」 「導入するとどれくらい得をするの?」 今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、キュービクルを導入することで得られるメリットや電気代削減の仕組み、注意点まで分かりやすく解説します!

1. キュービクルをおさらい:なぜメリットが生まれるのか?

メリットを理解する前に、まずはキュービクルの仕組みを簡単におさらいしておきましょう。

キュービクル(正式名称:キュービクル式高圧受電設備)とは、発電所から送られてくる6,600Vの「高圧電力」を、施設内で使える100Vや200Vに変換する機器を金属製の箱に収めた設備のことです。

通常、一般家庭や小規模な店舗では、電力会社が電柱のトランス(変圧器)で100V/200Vに落とした電気(低圧電力)を購入しています。

しかし、キュービクルを導入すると「高い電圧のままドカンとまとめて電気を買い、自社で小分けにして使う」という契約(高圧電力契約)が可能になります。この「買い方(契約)」の違いこそが、大きなメリットを生み出す最大の理由です。

2. キュービクルを導入する3つのメリット

キュービクルを導入して高圧電力契約へと切り替えることで、ビジネスにおいて主に3つのメリットが得られます。

メリット①:電気代(単価)が大幅に安くなる

最大のメリットは、何と言っても圧倒的なコストパフォーマンスです。

低圧電力の場合、電力会社が電柱のトランスを管理・維持するコストが料金に上乗せされているため、電気の単価が高めに設定されています。

一方、高圧電力は「変圧は自社(キュービクル)で行う」という前提で契約するため、1kWhあたりの電力量料金が低圧電力に比べて格段に安くなります。

💰 電気代削減のイメージ

業種や電気の使用量にもよりますが、低圧から高圧へ切り替えることで毎月の電気代を約20%〜30%削減できるケースが多くあります。

  • 【試算例】毎月の電気代が30万円の施設の場合

    • 月々の削減額:約6万〜9万円

    • 年間の削減額:約72万〜108万円 のコストカット!

メリット②:大容量の電力を安定して使える

ビジネスが拡大し、以下のような大型設備を導入する場合、低圧電力(契約電力50kW未満)では容量が足りなくなります。

  • 工場の新しい製造ライン・大型機械

  • 商業施設やオフィスビルの大型業務用エアコン

  • 顧客向け・自社MaaS用の急速EV充電器

キュービクルを導入して高圧契約(50kW以上)を結べば、大容量の電力を一度に、かつ安定して受電できます。

「ブレーカーが落ちる心配」や「電力容量が足りなくて新しい機械が導入できない」といった事業成長のボトルネックを一挙に解消できます。

メリット③:省スペースで安全性が高い

電気を大量に扱う受電設備ですが、キュービクルは非常に安全でコンパクトです。

一昔前の受電設備(開放型)は機器が剥き出しで設置されており、広い敷地が必要なうえ、鳥や小動物の接触によるショート(停電)リスク、雨風による劣化が懸念されていました。

現代のキュービクルは、すべての精密機器が頑丈な金属製の箱(キャビネット)の中に格納されているため、以下のようなメリットがあります。

  • 省スペース: 建物の屋上や駐車場の隅など、デッドスペースに設置可能。

  • 高い安全性・セキュリティ: 鍵付きの箱のため部外者が触れるリスクがなく、感電事故や災害トラブルを最小限に抑えられる。

3. メリットを最大化するための注意点

キュービクルには多くのメリットがありますが、導入すれば手放しで得をするわけではありません。事前に以下の注意点を理解しておきましょう。

① 初期費用(設置コスト)がかかる

キュービクル本体の購入費や設置工事には、数百万円〜のまとまった初期費用がかかります。この初期投資を「毎月の電気代削減分で何年で回収できるか(投資回収期間)」のシミュレーションが不可欠です。

② 定期的なメンテナンス費用が必要

キュービクルは「自家用電気工作物」となるため、法律によって月次・年次の点検が義務付けられています。

電気主任技術者の選任や、外部の保安協会等への委託費用が毎月発生するため、「電気代の削減額 > 維持費」になるかどうかをしっかり事前確認しておく必要があります。

4. どんな企業・施設が導入すると効果的?

キュービクルの導入で特に高い効果を得られるのは、以下のような施設です。

対象施設

導入のメリット

中小規模の工場・作業場

稼働する工作機械が多く、日中の電気使用量が多いため削減効果が出やすい。

オフィスビル・商業施設

大型空調(エアコン)や照明を長時間使用するため、基本料金・単価の引き下げが効く。

介護施設・病院・ホテル

24時間365日電気(空調・給湯・照明)を消費するため、長期的な削減額が大きくなる。

EV充電スタンドを設置する店舗

EV(電気自動車)の急速充電器は消費電力が大きいため、高圧受電が必須。

※逆に、電気をほとんど使わない個人商店や小規模オフィスでは、維持費の方が高くなってしまいメリットが出ないケースもあるため注意が必要です。

5. まとめ:キュービクル導入は事業拡大のための「投資」

キュービクル導入の要点をまとめると、「初期投資と維持費はかかるものの、毎月の電気料金単価を劇的に下げ、事業に必要な大容量パワーを安全に確保できる」という点に尽きます。

毎月の電気代が数十万円を超えている企業や、今後設備を増設する予定がある企業にとって、キュービクルの導入は単なるコスト削減を超えた「未来へのインフラ投資」と言えます。

まずは現在の電気明細を用意し、専門の電気工事会社に「高圧に切り替えたらどれくらい安くなるか」のシミュレーション(見積もり)を依頼することから始めてみてはいかがでしょうか。


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