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電気工事士なら絶対に覚えておくべき「配線図記号」一覧と図面の読み方

電気工事士なら絶対に覚えておくべき「配線図記号」一覧と図面の読み方

2026年10月5日 (最終更新 2026年10月5日)

電気工事士の現場や試験で最初につまずきやすいのが「配線図記号」です。 図面(単線図)に書かれた図記号を正しく読み解けなければ、施工はもちろん、材料の拾い出しや見積もりすら正しく行えません。 この記事では、電気工事士として現場に出るなら必須となる基本の配線用図記号をカテゴリ別に分かりやすくご紹介します。 また、図記号の覚え方のコツや傍記文字の意味もまとめているので、ぜひ日々の施工や資格試験の学習に役立ててください。

1. 配線図記号とは?なぜ覚える必要があるのか

配線図記号とは、建物の電気設備(照明、コンセント、スイッチ、配線など)の位置や種類を図面上でシンプルに表すために定められた標準記号です。

日本産業規格(JIS C 0617 / JIS C 0303)に基づき表記されます。

現場では、実際の配線状態を1本ずつ描いた「複線図」ではなく、電線の経路を短縮して1本の線で表した「単線図」が施工図面として使われます。


この単線図の中で「どこに何の器具を取り付けるか」を指示するのが配線図記号の役割です。

配線図記号を正しく理解しておくことで、以下のメリットがあります。

  • 現場での施工ミス・手戻りが防げる(100Vと200Vの誤接続や接地極の付け忘れなど)

  • 施工に必要な材料(コンセント本体、プレート、スイッチ類)を正確に拾い出せる

  • 第二種・第一種電気工事士の筆記・技能試験で確実に得点できる

2. 現場で必須!基本の配線図記号一覧

現場で頻繁に登場する主要な図記号を「スイッチ」「コンセント」「照明・換気」「配線・器具」の4つに分けて解説します。

① スイッチ(点滅器)の図記号

スイッチの基本形は黒丸(●)です。黒丸の横に添えられた英数字(傍記文字)によって、機能や種類を判別します。

記号(表記)

名称

仕組み・現場での用途

●

単極スイッチ

一般的な1か所でオン/オフするスイッチ

●3

3路スイッチ

階段の上下や廊下の両端など、2か所で操作するスイッチ

●4

4路スイッチ

階上・階下・中間など、3か所以上から操作する場合に使用

●H

位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)

OFFの時に緑色ランプが点灯し、暗闇で場所を教える

●L

確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットスイッチ)

ONの時に赤色ランプが点灯し、換気扇などの消し忘れを防ぐ

●WP

防雨型スイッチ

屋外や水回りなど、雨水がかかる場所に設置する防水仕様

② コンセントの図記号

コンセントの基本形は半円に2本線(⊘)が入ったマークです(壁付コンセントの場合)。差込口の数や機能によって文字が追加されます。

記号(表記)

名称

仕組み・現場での用途

⊘

壁付ダブルコンセント(一般用)

通常の2口コンセント(個数指定がない場合は2口が基本)

⊘3

3口コンセント

差込口が3つあるコンセント(数字で口数を指定)

⊘E

接地極付コンセント

洗濯機や電子レンジ用のアースピンが挿せるタイプ

⊘ET

接地端子付コンセント

アース線をねじ止めで固定する端子が付いたタイプ

⊘LK

抜け止め形コンセント

プラグを挿して回すとロックされ、抜けにくくなる

⊘WP

防雨型コンセント

屋外用(ベランダや外壁)の防水カバー付きコンセント

⊘200V

200V用コンセント

IHクッキングヒーターや大型エアコン用の電源

③ 照明器具・換気扇の図記号

照明器具は丸(○)や四角(□)、換気扇はファンを表す記号が使われます。

記号(表記)

名称

現場での用途・補足

○

天井直付白熱灯 / LED一般器具

リビングや居室の天井に直接取り付ける照明

○ (DL)

ダウンライト

天井に穴を開けて埋め込む小型照明器具

○ (CL)

シーリングライト

天井面に直接取り付ける平型照明

⏉

引掛シーリング

照明器具をワンタッチで取り付けるための天井用電源ソケット

□ (F)

蛍光灯器具

事務所や店舗などで使われるベースライト

○ (EF) または □ (EF)

壁付・天井付換気扇

ファン(Exhaust Fan)を示す文字が付く

④ 分電盤・配線コードの図記号

電源の供給源となる盤類や、電線の施工方法を示す記号です。

記号(表記)

名称

意味・施工上の注意

半黒半白の四角 ◢

住宅用分電盤

各部屋に電気を配分するブレーカーが入った箱

実線(─────)

天井隠ぺい配線

天井裏を通す配線(新築・改修で最も多い配線方法)

破線(- - - - -)

床下隠ぺい配線

床下を通す配線(OAフロアや特定機器への配線)

点線(・・・・)

露出配線

壁や天井の表面にステップル等で直接固定する配線

3. 丸暗記不要!配線図記号(傍記文字)を簡単に覚えるコツ

図記号を一から全て丸暗記するのは大変ですが、アルファベット(傍記文字)の意味を押さえておくと、初見の記号でもすぐに推測できるようになります。

英単語の頭文字になっていることが多いため、以下の英語とセットで覚えましょう。

  • E(Earth) = 接地極(アース)

  • T(Terminal) = 接地端子(ねじ止め用)

  • WP(Weather Proof) = 防雨形・耐候形(屋外用)

  • LK(Lock) = 抜け止め(ロック機能)

  • H(Home / Hospital) = 位置表示灯(ほたるスイッチ)

  • L(Lamp) = 確認表示灯(パイロットスイッチ)

  • EX / EF(Exhaust Fan) = 換気扇

また、スイッチと照明器具の近くに書かれている「イ」「ロ」「ハ」などの小文字のカタカナ(または小文字アルファベット)は、回路の対応関係を示しています。「イ」のスイッチを押すと「イ」の照明が点灯するという意味になるため、現場施工時の配線接続で非常に重要な情報となります。

4. 現場・試験でよくある間違いと注意点

最後に、初心者や受験者が特に間違えやすい図記号の注意点を整理します。

  1. 「E」と「ET」の違い

    • E は「アース用の穴(プラグのピン)」があるタイプ。

    • ET は「アース線を巻き付けてねじで締める端子」があるタイプ。

    • エアコンや洗濯機用では「接地極付接地端子付コンセント(E・ET)」のように両方表記されることも多いので見落とさないようにしましょう。

  2. パイロット(L)とほたる(H)の混同

    • ほたる(H):電気を「切ったとき」にスイッチが光る(暗闇対策)。

    • パイロット(L):電気を「入れたとき」にスイッチが光る(消し忘れ対策)。

  3. スイッチの「3路」と「4路」の役割

    • 3路スイッチ(●3)は2か所から操作するためのものですが、3か所以上から操作する場合は「端に3路スイッチを2個」「中間に4路スイッチ(●4)」を挟む必要があります。図面上の記号配置をしっかり確認しましょう。

5. まとめ

電気工事の現場において、配線用図記号は「現場の共通言語」です。

  • 基本マーク(●=スイッチ、⊘=コンセント、○=照明)を押さえる

  • 傍記文字の英単語(E=アース、WP=防雨など)で機能を判断する

  • スイッチと器具をつなぐ回路記号(イ・ロ・ハ)を読み解く

この3つのポイントをマスターすれば、図面をスムーズに読めるようになり、現場での作業効率や施工の精度が劇的に向上します。

最初は図面と実際の器具を見比べながら、少しずつ記号に慣れていきましょう!


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