
オフィス家具は「増やす」だけじゃない|家具を減らして働きやすい空間をつくる方法
オフィスを移転・改装するとき、「新しいオフィスにどんな家具を入れるか」を考えることは多いでしょう。 新しいデスクを入れる。 収納を増やす。 会議テーブルを新しくする。 もちろん、それもオフィスづくりの大切な選択肢です。 しかし、オフィス家具を考えるときに、もう一つ考えてみたいことがあります。 「そもそも、その家具は必要なのか?」 長年使ってきた書庫、人数分の固定席、大きな会議テーブル。 以前は必要だった家具でも、働き方や業務内容が変われば、今は使われていないことがあります。 オフィス移転や改装は、家具を新しくするだけでなく、「持たない」「減らす」という選択肢を考える機会でもあります。
「家具が多い=便利なオフィス」とは限らない
オフィスに家具が増えると、収納場所や作業場所が増えるため、一見すると便利になるように思えます。
しかし、家具が増えれば、その分だけスペースも必要になります。
例えば、
ほとんど使っていない書庫
使用頻度の低い大型会議テーブル
常に空いている固定席
使われなくなったキャビネット
目的が重複している収納家具
などが場所を占有しているケースがあります。
家具そのものが悪いわけではありません。
問題は、「今のオフィスに本当に必要な家具なのか」が見直されないまま残っていることです。
「昔からあるから使う」を一度見直してみる
オフィスには、「昔からそうしている」という理由だけで残っているものがあります。
例えば、
「書類は書庫に保管する」
「社員には一人一台のデスクを用意する」
「打ち合わせは会議室でする」
「収納は多いほど安心」
こうした考え方が、すべて間違っているわけではありません。
ただし、業務のデジタル化や働き方の変化によって、以前と同じ家具が必要とは限りません。
オフィス移転を機に、
「今まで必要だったから、これからも必要」
という前提を一度外してみることが大切です。
POINT1|まず「使っている家具」と「置いてある家具」を分ける
家具を減らすとき、最初に確認したいのが使用状況です。
例えば収納家具なら、
毎日使う
定期的に使う
ほとんど使わない
何が入っているか分からない
といったように、使用頻度を整理してみます。
会議テーブルやデスクについても同様です。
「あるから使う」のではなく、どのくらいの頻度で、何のために使っているのかを確認します。
これだけでも、「実はあまり使われていない家具」が見つかることがあります。
POINT2|「収納が足りない」ではなく「何を収納しているか」を見る
収納家具は、特に増えやすい家具の一つです。
「書類が増えたから書庫を追加する」という判断をする前に、まず現在の収納を確認してみましょう。
例えば、
すでに不要になった書類
電子化できる資料
同じものが複数保管されている
長期間使われていない備品
などが収納されている可能性があります。
収納スペースを増やす前に、収納するもの自体を整理する。
それだけで、新しい収納家具を追加せずに済む場合があります。
POINT3|「全員分の席」が本当に必要か考える
従来のオフィスでは、社員一人につき一つのデスクを用意することが一般的でした。
しかし、外出が多い社員やテレワークをする社員がいる場合、毎日すべての席が使われるとは限りません。
もちろん、職種や業務内容によっては固定席が必要です。
一方で、働き方によっては、
フリーアドレス
チーム単位の共有デスク
集中作業用の席
短時間の作業スペース
など、用途に応じて家具や席のあり方を変えることもできます。
「何人いるから、何台必要」という考え方だけでなく、実際にどれくらい席が使われているのかを見ることがポイントです。
POINT4|大きな会議室がなくても、打ち合わせはできる
「会議をするなら会議室が必要」という考え方も、必ずしもそうとは限りません。
短時間の打ち合わせであれば、オープンなミーティングスペースや、デスクの一角を活用する方法もあります。
例えば、
少人数用のミーティングテーブル
カウンター型の打ち合わせスペース
可動式のテーブル
デスクを組み合わせた打ち合わせスペース
などです。
すべての打ち合わせを一つの大きな会議室で行う必要がなければ、大型の会議テーブルや専用スペースを減らし、その分を別の用途に使える可能性があります。
POINT5|家具を減らしたスペースを「何に使うか」まで考える
家具を処分することだけを目的にすると、「空いた場所ができただけ」で終わってしまいます。
重要なのは、家具を減らしたことで生まれたスペースをどう使うかです。
例えば、
集中して作業できる場所
気軽に打ち合わせできる場所
休憩できる場所
社員同士が交流できる場所
フリーアドレスの席
将来の増員に備えた余白
などに変えることができます。
「家具を減らす」こと自体が目的なのではなく、家具を減らして、オフィスの使い方を変えることがポイントです。
POINT6|家具が少ないからといって、殺風景になるわけではない
家具を減らすと、「何もない殺風景なオフィスになってしまうのでは?」と考えることもあるでしょう。
しかし、家具を減らすことと、空間を簡素にすることは同じではありません。
必要な家具だけを残し、余白をつくることで、
視線が抜ける
人が動きやすくなる
空間を広く感じやすくなる
用途の違うスペースをつくりやすくなる
といったメリットがあります。
家具を詰め込むのではなく、家具と家具の間にある「余白」もオフィスの一部として考えることができます。
「減らす」だけでなく「兼用する」という考え方
家具を減らす方法は、家具を処分することだけではありません。
一つの家具を複数の用途で使う方法もあります。
例えば、
会議テーブルを通常の作業にも使う
カウンターを作業スペースと打ち合わせスペースの両方に使う
収納家具を空間の間仕切りとしても活用する
可動式家具を用途に応じて移動する
といった方法です。
家具一つひとつに用途を一つだけ与えるのではなく、一つの家具を複数の用途で使えないかと考えてみると、必要な家具の数を減らせる場合があります。
オフィス家具は「足し算」だけで考えない
オフィスづくりでは、
「社員が増えたからデスクを増やす」
「収納が足りないから書庫を増やす」
「会議が増えたから会議テーブルを大きくする」
というように、必要なものを足していく考え方になりがちです。
もちろん、必要な家具を追加することは重要です。
ただ、その前に一度、
「今ある家具の中で、なくせるものはないか?」
と考えてみる。
家具を減らしたり、兼用したり、配置を変えたりすることで、新しい家具を追加しなくても解決できることがあります。
オフィス移転は「家具を入れ替える」だけではない
オフィス移転では、新しいオフィスに現在の家具をそのまま持っていくのか、それとも新しい家具に入れ替えるのかを検討します。
ここで、
「今ある家具を全部持っていく」
「全部新しくする」
の二択にする必要はありません。
例えば、
残す家具
減らす家具
用途を変える家具
新しく追加する家具
に分けて考えることもできます。
さらに、新しいオフィスの働き方に合わせて家具の構成そのものを変えることもできます。
移転は、これまでのオフィスをそのまま再現する機会ではありません。
「これからどんな働き方をしたいのか」を考えて、家具のあり方を変える機会でもあります。
「家具を減らす」ことから始めるオフィスづくり
オフィス家具を考えるとき、新しい家具のカタログを見ることから始める必要はありません。
まずは、
使っていない家具はないか
収納しているものは本当に必要か
常に使われていない席はないか
一つの家具で複数の用途を兼ねられないか
家具を減らしたら、どんなスペースをつくれるか
を考えてみましょう。
そして、必要な家具が見えてきた段階で、新しい家具を選びます。
「何を置くか」ではなく、「どんな空間にしたいか」から家具を考える。
この順番を変えるだけでも、オフィスづくりの考え方は変わります。
オフィス家具の「当たり前」を見直す
オフィス家具は、長い間「必要なものを必要なだけ置く」という考え方で選ばれてきました。
しかし、働き方や業務内容が変われば、必要な家具も変わります。
以前は当たり前だった「一人一台の固定席」や「大量の書庫」、「大きな会議室」も、すべてのオフィスに必要とは限りません。
大切なのは、流行している働き方をそのまま取り入れることではありません。
自社の働き方に、本当に必要な家具は何かを考えること。
その結果として、家具を増やすこともあれば、減らすこともあります。
オフィスづくりは「何を買うか」から変えてみる
DENZAI-Zeusでは、オフィス家具・什器だけでなく、レイアウトや電源、照明など、オフィス空間に関わるさまざまなご相談に対応しています。
オフィス移転や改装の際も、「新しい家具を何台入れるか」だけではなく、
残すもの、減らすもの、変えるもの、新しく加えるもの
を整理するところから、オフィスづくりを考えることができます。
家具を増やすことだけが、オフィス改善ではありません。
今まで当たり前だと思っていた家具の数や使い方を一度見直し、本当に必要なものだけを残して、空いたスペースを新しい働き方に使う。
そんな発想から、これまでとは違うオフィスづくりを始めてみてはいかがでしょうか。
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