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【ゼロエネルギーで冷却】放射冷却素材「SPACECOOL」とは?仕組み・導入メリット・活用事例を完全解説

【ゼロエネルギーで冷却】放射冷却素材「SPACECOOL」とは?仕組み・導入メリット・活用事例を完全解説

2026年9月1日 (最終更新 2026年9月1日)

近年、世界的な気候変動に伴う地球温暖化や猛暑日の増加により、産業界における「暑さ対策」と「省エネ・脱炭素(GX)」の両立が最重要課題となっています。工場や倉庫の室内温度上昇、屋外機器の熱暴走、コンテナ輸送中の品質劣化など、熱に起因する悩みは絶えません。 このような課題を根本から解決する革新的な技術として注目を集めているのが、超光学制御技術を用いた放射冷却素材「SPACECOOL(スペースクール)」です。 本記事では、SPACECOOLの基本的な仕組みから、従来の遮熱塗料との違い、主な導入メリット、具体的な活用事例までを分かりやすく解説します。

放射冷却素材「SPACECOOL」とは?

SPACECOOLは、大阪ガス(現:Daigasグループ)の開発技術をベースに立ち上げられた「SPACECOOL株式会社」が開発・販売する最先端の放射冷却素材です。

最大の特長は、「直射日光が当たる屋外であっても、エネルギーを使わずに外気より低い温度を作り出せる」点にあります。

従来の遮熱材や断熱材は「太陽熱の侵入を抑える」のが限界であり、外気温以下に下げることはできませんでした。

しかし、SPACECOOLは独自の光学設計により、熱そのものを宇宙空間へ放出することで、エネルギー消費ゼロ(CO2排出ゼロ)での冷却を実現します。

なぜエネルギーなしで冷えるのか?放射冷却のメカニズム

SPACECOOLが太陽光の下で外気より冷える秘密は、2つの物理現象を極限まで高精度にコントロールしているためです。

  1. 太陽光の反射(日光を入れない)

    • 太陽光(可視光線・近赤外線)の約95%以上を反射し、太陽からの熱入力をシャットアウトします。

  2. 熱放射の制御(熱を宇宙へ捨てる)

    • 地球の大気を通過しやすい特定の波長帯(「大気の窓」と呼ばれる8〜13μmの赤外線波長)で熱を放射します。

      熱が大気を通り抜けて宇宙空間(約-270℃)へ逃げていくため、物体の温度が下がります。

この「熱の吸収を抑える」と「熱を逃がす」の双方向アプローチにより、日中の直射日光下においても、外気温度よりも最大で数度〜十数度低い状態を保つことができます。

従来の「遮熱塗料」「断熱材」との違い

熱対策の建材や塗料は数多く存在しますが、SPACECOOLは従来の技術と一線を画します。

比較項目

SPACECOOL(放射冷却素材)

遮熱塗料 / 遮熱シート

断熱材

主な機能

太陽光の反射 + 熱の放射(宇宙放出)

太陽光(赤外線)の反射

熱伝導の遅延

温度の限界

外気温よりも低くなる(冷却)

外気温まで(熱を抑える)

温度上昇のスピードを抑えるのみ

エネルギー消費

ゼロ

ゼロ

ゼロ

夜間の効果

放射冷却により継続して冷却

効果なし(日光がないため)

熱を溜め込む場合がある

従来の遮熱塗料は「熱くならないようにする」ものですが、SPACECOOLは「アクティブに冷やす」能力を持っている点が根本的に異なります。

SPACECOOLを導入する4つの主なメリット

SPACECOOLを工場屋根や屋外設備に導入することで、企業の抱える熱課題に対して多角的なメリットをもたらします。

1. 空調コスト・電気代の削減

工場の屋根や建物の外壁にSPACECOOLを施すと、太陽熱による室内の温度上昇が大幅に抑制されます。これにより、エアコンの負荷が軽くなり、夏場の空調消費電力を大幅に削減できます。

2. 脱炭素(GX)・Scope1/2削減への貢献

エネルギーを使わずに冷却を行うため、エアコン使用に伴うCO2排出量を直接削減できます。企業の環境経営(ESG投資対応や脱炭素社会に向けた取り組み)の強力な一手となります。

3. 労働環境の改善(熱中症対策)

空調設備が導入しにくい大型倉庫、金属加工工場、インフラ作業現場などに導入することで、体感温度を下げることが可能です。作業員の熱中症リスクを軽減し、労働環境の改善と生産性向上に寄与します。

4. 屋外機器の熱暴走予防・長寿命化

5G通信基地局、制御盤、太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS)、蓄電池など、屋外に設置される精密機器は熱に弱く、過熱による機能停止や劣化が課題です。SPACECOOLを貼り付けるだけで機器の温度上昇を防ぎ、安定稼働と製品寿命の延長を実現します。

主な製品ラインナップと用途

SPACECOOLは施工場所や目的に応じて複数の製品形態が展開されています。

  • フィルムタイプ

    • 高い冷却性能を持つシート状の製品。金属板や屋外機器の天板、屋根材などに貼り付けて施工します。

  • 膜材料タイプ

    • 耐久性・柔軟性に優れ、テント構造物や日よけシェード、膜構造の屋根などに適した素材です。

  • 塗料タイプ(開発・展開中)

    • 複雑な形状の構造物や既存建築物の屋根へ塗装塗布ができるソリューションです。

具体的な活用事例・施工例

SPACECOOLはすでに多くの産業分野で実証実験および実用導入が進んでいます。

  • 工場・倉庫の屋根:夏の屋根表面温度が70℃近くまで達するスレート屋根に施工し、屋根裏温度を20℃以上低減。室温の低下と空調負担の軽減を確認。

  • 移動式コンテナ・保冷陸送:食品や薬品を運ぶ輸送コンテナの天板に貼り付け、直射日光による内部温度の上昇を抑制。品質管理の厳格化と保冷エネルギーの節約に貢献。

  • 通信機器・制御盤(BOX):屋外の電子機器ボックスに施工し、機器の過熱によるダウン(熱暴走)を予防。メンテナンスコストの削減に寄与。

  • イベントテント・休憩スペース:屋外イベントの仮設テントや建設現場の休憩所に膜材料を採用し、日陰以上の冷涼な空間を提供。

まとめ:SPACECOOLで持続可能な熱対策を実現

放射冷却素材「SPACECOOL」は、従来の「防ぐ」熱対策から「エネルギーを使わずに冷やす」新しい熱対策へと変革をもたらす革新的ソリューションです。

  • ゼロエネルギーで外気より低い温度を実現

  • エアコン消費電力とCO2排出量を同時削減

  • 屋根、屋外機器、膜構造など幅広い用途に対応

猛暑対策、光熱費の高騰、そして脱炭素化という課題を同時に解決したい企業にとって、SPACECOOLは非常に有力な選択肢となります。

工場や設備の熱問題にお悩みの方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。


spacecool公式サイトはこちら👉SPACECOOL株式会社(スペースクール)


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