
エアコンの内部には、温度を正確に測定するための「サーミスタ」と呼ばれる電子部品が搭載されています。普段は見えない部品ですが、エアコンの冷暖房制御において非常に重要な役割を担っています。 「エアコンがすぐ止まる」「冷えない」「暖まらない」「エラーコードが出る」といったトラブルの原因として、サーミスタ異常が発生するケースも少なくありません。 この記事では、エアコンサーミスタの仕組み・役割・種類・故障症状・点検方法まで、電気設備や空調現場でも役立つ内容をわかりやすく解説します。
エアコンサーミスタは、温度によって電気抵抗値が変化する電子部品です。エアコン内部で室温や熱交換器温度の測定、自動運転制御に使われています。正式な名称はThermistor(サーミスタ)であり、Temperature(温度)とResistor(抵抗)を組み合わせた言葉です。現代のエアコンには家庭用・業務用問わず、ほぼ必ず搭載されています。
室温測定
室内機にあるサーミスタが室温を測定し、設定温度に応じて運転を自動調整
設定温度に到達するとコンプレッサー停止や弱運転へ切り替え
熱交換器温度監視
目的 | 内容 |
|---|---|
凍結防止 | 冷房時の熱交換器凍結を防ぐ |
過熱防止 | 暖房時の加熱異常を防ぐ |
霜取り制御 | デフロスト運転制御 |
効率制御 | 最適な冷媒コントロール |
省エネ運転
インバーターエアコンではサーミスタ情報を使い効率運転
ダイキン、パナソニック、三菱電機、富士通ゼネラルなどが高精度AI制御に活用
温度変化により抵抗値も変わる
主流は「NTCサーミスタ」:温度上昇で抵抗値が下がるタイプ
冷蔵庫、給湯器、電子レンジ、EV機器などでも使用
室温サーミスタ:室内の空気温度を測定
冷えすぎ、暖まりすぎ、頻繁停止などの原因にも
熱交換器サーミスタ:熱交換器温度の監視
凍結、暖房停止、エラー発生など
外気温サーミスタ:室外機に搭載
暖房能力や霜取り運転の調整
症状 | 原因 |
|---|---|
すぐ停止する | 温度誤検知 |
冷えない | 室温誤認識 |
暖まらない | 熱交換器異常判定 |
室外機停止 | 保護制御 |
エラーコード表示 | センサー断線 |
経年劣化:長年の温度変化による劣化(交換目安10年前後)
水分・結露:ドレン異常や内部結露の腐食
配線断線:ネズミ被害や振動による断線
電源OFF
コネクタ取り外し
テスターで抵抗測定(温度ごとの抵抗値確認)
メーカー純正品を推奨:誤作動防止のため必ず適合品を使用
配線ミス注意:極性はほとんどないが、接続位置の間違いに注意
DIYは感電リスク:特にインバーター基板は高電圧なので専門業者推奨
名称 | 内容 |
|---|---|
サーミスタ | 温度を測定する部品 |
サーモスタット | 温度制御機能を担当 |
パッケージエアコンやビル用マルチ、工場空調などでは複数サーミスタを使い精密制御
温度異常の早期検知で、保守や安全運転に重要な役割
エアコンサーミスタは温度検知とエアコンの自動制御に欠かせない電子部品です。室温管理、省エネ運転、凍結防止、暖房制御を支えています。頻繁な停止やエラー表示などの不具合は、サーミスタ異常も疑いましょう。安定した運転には定期点検・適切なメンテナンスが不可欠です。
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