
エアコン取付手順を完全解説|工事の流れ・注意点・電気工事まで徹底網羅
エアコン取付工事は、家庭用から業務用まで幅広く需要があり、正確な手順と確実な施工が求められます。特に近年は省エネ性能の向上や200V機種の普及により、取付手順・電気工事・配管処理の重要性がますます高まっています。 本記事では、エアコン取付手順を初心者にも分かりやすく、かつプロ目線で詳しく解説します。これから施工を学ぶ方はもちろん、再確認用としても活用できる内容です。
エアコン取付前の事前準備
設置場所の確認
エアコン設置で最も重要なのは、適切な設置位置の選定です。以下の条件を必ず確認しましょう。
室内機の上部と左右に十分なスペースがある
直射日光や熱源を避けている
ドレン排水が自然勾配で確保できる
コンセント・専用回路の有無
マンションの場合、管理規約や配管ルートの制限があるため、事前確認が必須です。
必要工具・部材
真空ポンプ・ゲージマニホールド
フレアツール・トルクレンチ
配管(銅管)・断熱材
ドレンホース
アンカーボルト・ビス
エアコン取付手順
室内機の設置
室内機取付板の固定
水平器を使用して必ず水平に固定。傾きは結露水漏れの原因になります。配管穴の開孔
配管穴は外側に向かって下り勾配(約5mm)を意識し、防水対策のため貫通スリーブを使用。冷媒配管・ドレン・電線の接続
冷媒配管はフレア加工後、規定トルクで固定
ドレンホースは折れや逆勾配を防止
電線は端子番号通りに確実に接続
室外機の設置
室外機の設置
振動・騒音対策(防振ゴム使用)
排気がこもらない設置
強風・積雪対策
ベランダ設置時は排水方向とドレン処理を確認
冷媒配管の接続
フレア接続後、必ずトルクレンチで締付確認。締めすぎも緩みもガス漏れの原因になります。
真空引き作業 (最重要工程)
真空引きの実施
真空ポンプで-0.1MPaまで15〜30分実施。冷房能力低下
コンプレッサー故障
冷媒配管内水分凍結
真空引きを省略するとこれらの不具合が発生します。
電気工事・試運転
電源・ブレーカー確認
100V / 200V 電圧チェック
専用回路とアース接続
ブレーカー容量の適合
国内メーカー(パナソニック、三菱電機等)はエアコン専用回路を推奨。
試運転・動作確認
冷暖房運転の確認
異音・異臭がないか
ドレン排水の確認
エアコン取付時の注意点・よくある失敗
真空引きの省略
配管フレア締付トルク不足
ドレン逆勾配による水漏れ
電圧やブレーカー容量ミス
これらが施工不良クレームの大半を占めています。
エアコン取付に必要な資格
作業内容 | 資格要否 |
|---|---|
冷媒配管・真空引き | 資格不要(実務知識必須) |
電源工事・専用回路増設 | 第二種電気工事士以上が必要 |
無資格の電気工事は電気工事士法違反となるため厳禁です。
まとめ|正しいエアコン取付の重要性
エアコン取付は冷媒・電気・排水・建築知識が融合した総合工事です。正しい手順を守ることで、
冷暖房効率の最大化
機器寿命の延長
クレーム・再工事の防止
エアコン工事を行う際は、全ての手順を確実に実施することがプロへの第一歩となります。
小原 一馬
経営企画室
