B2B/B2C専門 電材通販サイト デンザイゼウス
Denzaizeus Logo
【入国後に育てる】から【入国前に育てる】へ  小川電機株式会社がベトナム・ハノイで挑戦する「DEN-DENトレーニングセンター」の可能性

【入国後に育てる】から【入国前に育てる】へ 小川電機株式会社がベトナム・ハノイで挑戦する「DEN-DENトレーニングセンター」の可能性

26/05/12 14:37

近年、日本国内では深刻な人材不足が続いています。特に建設業界や電気工事業界では、高齢化と若手不足が同時に進行しており、現場を支える技術者の確保が大きな課題となっています。 その中で注目されているのが、海外人材の活用です。 しかし一方で、海外人材の受け入れには多くの課題も存在しています。 「日本語が通じない」 「現場ルールが理解できない」 「安全意識に差がある」 「コミュニケーション不足による事故リスク」 「技術レベルのばらつき」 こうした問題から、受け入れ企業側が教育負担を抱え込み、結果として「外国人材の活用は難しい」という印象を持ってしまうケースも少なくありません。 その課題に対して、小川電機株式会社がベトナム・ハノイで開校している「DEN-DENトレーニングセンター」は、新しい可能性を提示しています。

日本品質を「現地教育」で実現する

DEN-DENトレーニングセンターの最大の特徴は、日本へ入国する前の段階から、日本の技術・文化・安全意識を教育している点です。

単なる日本語学校ではありません。

電気工事の技術教育を中心に、日本の現場で必要とされる考え方そのものを学ぶ教育機関として運営されています。

日本の建設現場では、技術力だけではなく「安全」「報連相」「時間厳守」「整理整頓」「周囲との協調性」など、多くの要素が求められます。
特に電気工事業界では、小さなミスが重大事故につながる可能性があるため、安全意識とコミュニケーション能力は極めて重要です。

DEN-DENトレーニングセンターでは、こうした日本独自の現場文化を、ベトナムにいながら学ぶことができます。

日本の第二種電気工事士資格にも挑戦

センターの特徴のひとつが、日本の「第二種電気工事士」資格取得を見据えた教育です。

海外人材の教育において、単純作業だけを教えるケースは少なくありません。
しかしDEN-DENトレーニングセンターでは、“技能者”として長期的に活躍できる人材育成を重視しています。

日本の電気工事士資格は、専門知識だけではなく、施工理解や安全知識も必要とされる国家資格です。
その学習を現地で実施することで、日本入国後の即戦力化を目指しています。

これは企業側にとっても大きなメリットがあります。

・基礎知識を持った状態で入社できる
・現場教育コストを軽減できる
・安全教育の理解度が高い
・資格取得意識が高い
・長期就業への意欲が強い

つまり、「人数確保」ではなく、「戦力育成」を目的とした海外人材教育なのです。

「現場で使う日本語」を重視

日本語教育においても、DEN-DENトレーニングセンターは一般的な語学教育とは異なる視点を持っています。

重要視しているのは、“現場で実際に使う会話”です。

例えば、

「ブレーカー落として」
「脚立押さえて」
「ここ危ないから入らないで」
「配線確認して」
「工具持ってきて」
「KY終わった?」
「指差し確認して」

など、日本の建設現場特有の実践会話を重点的に学習します。

これは非常に重要です。

なぜなら、現場では“教科書通りの日本語”よりも、“瞬時に理解できる会話力”が求められるからです。

特に安全指示が理解できないことは、事故リスクに直結します。

そのためDEN-DENトレーニングセンターでは、日本語能力試験対策だけではなく、「現場コミュニケーション能力」の向上を大きなテーマとして取り組んでいます。

日本人講師による実践教育

教育品質を支えているのが、日本人講師の存在です。

しかも単なる日本語教師ではありません。
実際に業界経験を持ち、日本の電気工事や建設業界を理解している人材が教育に関わっています。

これは非常に大きな意味があります。

現場経験のない教師では、日本独特の安全文化や現場感覚を伝えることは難しいからです。

例えば、

・なぜ整理整頓が重要なのか
・なぜ工具管理が必要なのか
・なぜ挨拶を徹底するのか
・なぜ報告が重要なのか
・なぜ危険予知活動(KY)が必要なのか

こうした内容は、単なる言葉ではなく、“経験”として伝える必要があります。

DEN-DENトレーニングセンターでは、現場経験を持つ日本人講師が教育を行うことで、日本品質の現場感覚を現地で再現しようとしています。

海外人材教育は「企業価値」になる時代へ

今後、日本国内の人材不足はさらに進行すると予測されています。

その中で重要になるのは、「どの国から採用するか」ではなく、「どのように育成するか」です。

ただ外国人材を受け入れるだけでは、長期的な定着や戦力化は難しくなります。

必要なのは、

・入国前教育
・技術教育
・安全教育
・文化理解
・コミュニケーション教育

これらを一体化した育成システムです。

DEN-DENトレーニングセンターの取り組みは、まさにその先駆的モデルと言えるでしょう。

海外人材を“労働力”としてではなく、“共に成長する技術者”として育成する。
その考え方こそが、これからの日本企業に求められる姿勢ではないでしょうか。

日本とベトナムをつなぐ架け橋へ

ベトナムには、真面目で向上心の高い若者が多く存在しています。
一方、日本には高い技術力と現場品質があります。

DEN-DENトレーニングセンターは、その両国をつなぐ架け橋として機能しています。

現地で日本品質を学び、日本で活躍する。
その循環が生まれることで、日本の技術継承にも大きく貢献していくはずです。

人材不足を補うだけではなく、日本の技術・文化・安全意識を海外へ継承していく。

DEN-DENトレーニングセンターの挑戦は、単なる人材教育ではなく、日本の未来のものづくりを支える取り組みと言えるでしょう。



よくある質問

この商品について質問がありますか?コミュニティや専門家に質問してください。

このページの内容はいかがだったでしょうか?
担当者に相談する