
ブルーカラー人材の賃金に上昇余地はある?賃金表で見る現状と将来性
日本の労働市場において、ブルーカラー人材の賃金上昇余地が注目されています。建設業・製造業・物流業などの現場職は、慢性的な人手不足と高齢化が進行しており、企業側は賃金や待遇の見直しを迫られています。本記事では、ブルーカラー人材の賃金水準を**賃金表(目安)**で可視化しながら、今後なぜ賃金が上がりやすいのかを解説します。
ブルーカラー人材とは?賃金動向を考える前提
ブルーカラー人材とは、現場で身体的・技能的な作業を担う職種のことを指します。代表的な分野は以下の通りです。
建設・土木・設備工事
製造業(技能工・オペレーター・保全)
物流・運輸(ドライバー・倉庫作業)
整備・メンテナンス職
これらの仕事は社会インフラの基盤を支えており、AIや自動化が進行しても人の技能が必要とされ続ける分野です。
【賃金表】ブルーカラー人材の平均賃金目安
主要なブルーカラー職種について、全国平均での月収・年収目安および賃金上昇余地をまとめました。
業界・職種 | 月収目安 | 年収目安 | 賃金上昇余地 |
|---|---|---|---|
建設作業員(未経験) | 22〜25万円 | 300〜350万円 | 中 |
建設技能工(経験者) | 28〜35万円 | 400〜550万円 | 高 |
電気・設備工事士(有資格) | 30〜40万円 | 450〜650万円 | 非常に高い |
製造業 技能工 | 25〜32万円 | 380〜500万円 | 中〜高 |
製造業 保全・整備 | 30〜38万円 | 450〜600万円 | 高 |
物流ドライバー | 28〜36万円 | 420〜550万円 | 高 |
倉庫・物流作業員 | 23〜28万円 | 330〜420万円 | 中 |
※残業・夜勤・資格手当・地域差によって賃金は変動します。
資格・経験を持つブルーカラー人材ほど賃金上昇余地が大きい傾向があります。
なぜブルーカラー人材の賃金は上がりやすいのか
人手不足が構造的に続く
厚生労働省のデータでは、建設・製造・物流分野の有効求人倍率が依然として高く、特に若年層人口減少で現場人材の供給が追いついていません。インフラ更新・設備投資の継続
老朽化したインフラの更新や、再生可能エネルギー分野、工場自動化などにより、現場技能者の仕事の安定性が増しています。「誰でもできる仕事」ではなくなった
実際には専門資格、安全管理知識、設備・機械の理解が求められ、熟練度による生産性差が大きな職種へと進化しています。企業は貴重な技能人材の流出防止のため賃金を上げています。
今後のブルーカラー賃金の見通し
未経験層は初任給・最低賃金引上げの影響で底上げ
経験者層は深刻な人材不足により賃金アップ
有資格者は引き抜き・転職市場で高値が付きやすい
特に電気工事士・施工管理・設備保全などは、年収600万円以上も狙える注目分野です。
まとめ|賃金表から見るブルーカラーの将来性
ブルーカラー職種は低賃金というイメージに反し、経験と技能によって大きく収入を伸ばせる分野です。
人手不足・需要増・技能価値向上という3要素が重なり、今後も賃金上昇余地は十分にあると言えるでしょう。
小原 一馬
経営企画室
