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電池の発明から現在の蓄電池まで|電気の歴史を学んで第二種電気工事士資格取得へ

電池の発明から現在の蓄電池まで|電気の歴史を学んで第二種電気工事士資格取得へ

2026年8月20日 (最終更新 2026年8月20日)

はじめに|電池の歴史を知ることは、電気を理解する第一歩 私たちの生活には、電池が欠かせません。 スマートフォン、パソコン、電気自動車、非常用電源、太陽光発電設備、家庭用蓄電池など、現代社会ではさまざまな場所で電池が使われています。 しかし、現在のような便利な電池が最初から存在していたわけではありません。 その始まりは、今から200年以上前の1800年にイタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタが発明した「ボルタ電池」にあります。 ボルタは1800年、化学作用によって連続的に電流を発生させる「電堆」を考案しました。これが、現在の電池につながる大きな出発点です。なお、電圧の単位「V(ボルト)」はボルタの名前に由来しています。 電池の歴史をたどっていくと、 ボルタ電池 → 鉛蓄電池 → ニッケル系電池 → リチウムイオン電池 → 現代の大型蓄電システム という技術の進歩を見ることができます。 そして、この歴史を学ぶことは、電気を仕事にするための基礎知識にもつながります。 そこで本記事では、電池の発明から現在の蓄電池までを振り返りながら、第二種電気工事士資格取得に必要な電気の基礎知識についても解説します。

1.電池を発明したのは誰?|ボルタ電池の誕生

1800年、イタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタは「ボルタ電堆」を発明しました。

ボルタ電池は、異なる金属と電解質を利用して電圧を発生させるものでした。

この発明によって、人間は初めて比較的連続して電流を取り出せる電源を手に入れました。

それまでにも静電気などの電気現象は知られていましたが、連続的な電流を発生させる電池の登場によって、電気に関する研究は大きく進展しました。

つまり、ボルタ電池は現代の電気社会につながる重要な発明だったのです。

「ボルト」という単位もボルタが由来

電圧の単位である「V(ボルト)」は、ボルタの名前に由来します。

第二種電気工事士の学科試験でも、

  • 電圧

  • 電流

  • 抵抗

  • 電力

などの電気の基本概念は重要な学習項目です。

電池の歴史を学ぶと、単なる暗記ではなく、「なぜ電圧があるのか」「電流は何によって流れるの」という電気の基本をイメージしやすくなります。


2.電池はどのように進化したのか?

ボルタ電池の登場後、電池はさまざまな研究によって発展していきました。

大きく見ると、電池には、

使い切る一次電池

充電して繰り返し使える二次電池

があります。

現在、私たちが「蓄電池」と呼んでいるものの多くは、二次電池に分類されます。


3.鉛蓄電池の登場|「充電して使う」という発想

現代の蓄電池につながる重要な技術の一つが、鉛蓄電池です。

鉛蓄電池は、充電と放電を繰り返して使用できる二次電池です。

自動車のバッテリーや非常用電源など、長い歴史を持つ電池として現在でも利用されています。

ここで重要なのが、

「電気をつくる」だけではなく「電気を蓄える」

という考え方です。

発電した電気をその場で使うだけではなく、必要なときに取り出せるように蓄えておく。

この考え方が、現在の家庭用蓄電池や再生可能エネルギーの利用にもつながっています。


4.一次電池と二次電池の違い

電池を理解するうえで重要なのが、一次電池と二次電池の違いです。

一次電池

基本的に一度使用したら、充電して繰り返し使用することを前提としていない電池です。

代表例として、

  • アルカリ乾電池

  • マンガン乾電池

などがあります。

二次電池

充電することで繰り返し使用できる電池です。

代表例として、

  • 鉛蓄電池

  • ニッケル水素電池

  • リチウムイオン電池

などがあります。

現在の蓄電システムでは、二次電池が重要な役割を担っています。


5.ニッケル水素電池からリチウムイオン電池へ

その後、電池技術はさらに進歩します。

ニッケル水素電池は、乾電池に近い形状の充電式電池などにも利用され、身近な二次電池として普及しました。

そして現代の電池技術を代表する存在となったのが、リチウムイオン電池です。

リチウムイオン電池は、

  • スマートフォン

  • ノートパソコン

  • 電動工具

  • 電気自動車

  • 家庭用蓄電池

など、幅広い分野で利用されています。

特に、軽量で高いエネルギー密度を持つことから、携帯機器から大型蓄電システムまで重要な役割を担っています。

経済産業省関連資料でも、定置用蓄電システムの代表的な電池として、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、NaS電池、レドックスフロー電池などが紹介されています。

家庭用蓄電システムではリチウムイオン電池が中心となっています。


6.現在の蓄電池|「電気を貯める」時代へ

現在では、単なる小型バッテリーだけでなく、大容量の蓄電システムが利用されています。

例えば、

太陽光発電 → 蓄電池 → 家庭の電気設備

という仕組みです。

昼間に太陽光発電でつくった電気を蓄電池に貯め、夜間など必要な時間に使用することができます。

また、停電時の非常用電源として蓄電池を利用することもできます。

蓄電池は、

「発電する」

「送る」

「使う」

「余った電気を貯める」

「必要なときに使う」

という現代の電力利用を支える重要な設備になっています。


7.蓄電池の中身を理解すると「電気」がもっと分かる

蓄電システムは、単純に電池を並べただけのものではありません。

一般的な蓄電システムでは、

セル → モジュール → パック → システム

というように構成され、さらにパワーコンディショナーなどの機器と組み合わせて使用されます。

ここで電気工事士を目指す人にとって重要になるのが、

  • 電圧

  • 電流

  • 電力

  • 電力量

  • 直流

  • 交流

  • 電線

  • 接地

  • 過電流保護

といった電気の基本知識です。

これらは、電池や蓄電池を理解するだけでなく、電気工事の基礎にもなります。


8.「直流」と「交流」を理解する

電池から取り出される電気は、基本的に直流です。

例えば、

乾電池 → 直流

です。

一方、家庭のコンセントで使用されている電気は交流です。

つまり、

電池=直流
家庭のコンセント=交流

という違いがあります。

ただし、現代の蓄電システムでは、直流の電気をそのまま家庭で使用するとは限りません。

太陽光発電や蓄電池、パワーコンディショナーなどを組み合わせて、直流と交流を変換しながら電気を利用します。

この「直流と交流の違い」は、第二種電気工事士を目指すなら、ぜひ理解しておきたいポイントです。


9.電池の歴史から第二種電気工事士の勉強につなげる

第二種電気工事士の学科試験では、

  1. 電気に関する基礎理論

  2. 配電理論及び配線設計

  3. 電気機器、配線器具、材料及び工具

  4. 電気工事の施工方法

  5. 検査方法

  6. 配線図

  7. 保安に関する法令

などが出題されます。

電池の歴史そのものが試験に出題されるわけではありません。

しかし、

電池 → 電圧 → 電流 → 電力 → 電気回路

という流れで学習すると、電気の基礎を理解するきっかけになります。

例えば、電圧・電流・抵抗の関係を示す「オームの法則」は、第二種電気工事士の学習でも重要です。

オームの法則

V=IR

  • V=電圧[V]

  • I=電流[A]

  • R=抵抗[Ω]

電池が電圧を生み出し、その電圧によって回路に電流が流れる。

この基本的な考え方を理解することが、電気工事士の学習の出発点になります。


10.電力と電力量も蓄電池と深く関係する

電気を理解するときには、「電力」と「電力量」を区別することも重要です。

電力は、

P=VI

で求めることができます。

一方、電力量は「どれだけの電気エネルギーを使ったか」を表すものです。

蓄電池では容量を「kWh(キロワット時)」などで表すことがあります。

例えば、

5kWhの蓄電池

なら、蓄えられる電力量を考えるときの一つの目安になります。

第二種電気工事士の学習では、電圧・電流・電力などの計算問題も重要です。

そのため、蓄電池を題材にして電気の基本公式を理解すると、実際の設備をイメージしながら勉強できます。


11.第二種電気工事士は「電気を安全に扱う」ための国家資格

第二種電気工事士は、住宅や店舗などの一般用電気工作物等の電気工事に関わる重要な国家資格です。

電気技術者試験センターによると、第二種電気工事士試験は、一般用電気工作物等の保安に必要な知識と技能について、学科試験と技能試験によって行われます。

つまり、

電気を知るだけではなく、安全に工事するための知識と技能

が求められる資格です。

技能試験では、

  • 電線の接続

  • 配線工事

  • 電気機器・配線器具の設置

  • 接地工事

  • 電流・電圧・電力・抵抗の測定

  • 検査

  • 故障箇所の修理

などが試験対象になります。


12.電池から始めて、電気工事士を目指そう

電池の歴史を振り返ると、人類が「電気をつくる」「電気を使う」「電気を貯める」という技術を少しずつ発展させてきたことが分かります。

1800年のボルタ電池から始まった電池技術は、鉛蓄電池などの二次電池へ発展し、現在ではリチウムイオン電池を利用した家庭用蓄電システムや大容量蓄電設備へと進化しています。

そして、これからの電気設備では、

太陽光発電+蓄電池+電気設備

という組み合わせがさらに重要になっていくと考えられます。

電気を扱う仕事を目指す人にとって、電池や蓄電池の知識は、単なる「電池の知識」ではありません。

それは、

電圧・電流・電力・直流・交流・電気回路

を理解するための入り口でもあります。


13.第二種電気工事士資格取得を目指すなら、まず基礎から

第二種電気工事士の学科試験では、電気に関する基礎理論から配線設計、電気機器、施工方法、法令まで幅広い知識が求められます。

最初からすべてを暗記しようとする必要はありません。

まずは、

① 電圧とは何か
② 電流とは何か
③ 抵抗とは何か
④ オームの法則
⑤ 電力とは何か
⑥ 直流と交流の違い
⑦ 電気回路の仕組み

という順番で基本を理解していきましょう。

そのうえで、

配線図 → 電気材料 → 工事方法 → 法令 → 技能試験

へと学習を進めると、知識がつながりやすくなります。


まとめ|ボルタ電池から蓄電池、そして第二種電気工事士へ

1800年にボルタが電池を発明してから、電池は200年以上にわたって進化してきました。

現在では、スマートフォンや電気自動車だけでなく、太陽光発電と組み合わせた家庭用蓄電池や大容量蓄電システムにも利用されています。

電池の歴史をたどることは、単に「昔の発明」を知ることではありません。

そこには、

電圧
電流
電力
電力量
直流
交流
電気回路

という、電気工事士試験につながる重要な基礎知識があります。

そして、電気を安全に扱うための知識と技能を身につける入口が、第二種電気工事士です。

これから電気工事士を目指す方は、まず電池から電気の世界に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

「電池を知る」→「電気を知る」→「電気工事を知る」→「第二種電気工事士資格を取得する」

この流れで学習を進めれば、単なる試験対策ではなく、実際の電気設備を理解する力にもつながります。


第二種電気工事士を目指す方へ

令和8年度(2026年度)の第二種電気工事士下期試験は、学科試験のCBT方式が2026年9月24日から、筆記方式が2026年10月25日、技能試験が2026年12月12日または13日に予定されています。

受験を考えている方は、試験日程や申込期間を必ず最新の公式情報で確認しましょう。

電気の歴史を知ることから、電気工事士への一歩を始めてみませんか。


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参考・公式情報

第二種電気工事士試験の最新情報は、一般財団法人 電気技術者試験センターの公式サイトで確認できます。

一般財団法人 電気技術者試験センター



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