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分電盤のブレーカーが落ちる原因と対処法

分電盤のブレーカーが落ちる原因と対処法

25/10/17 14:36

分電盤のブレーカーは過負荷や短絡、漏電などの異常電流を検知し、火災や機器損傷を防ぐ安全装置です。工場・ビルでは大量の機器使用や配線劣化が原因で落ち、専門家による点検や設備更新が必要です。家庭では複数の家電同時使用や古い配線、漏電が主な原因で、使用電力の見直しや配線点検、必要ならブレーカー交換が対処法です。どちらも落ちた原因の把握と適切な対処が重要で、日常的な点検と負荷管理で安全を維持しましょう。

分電盤のブレーカーが落ちる原因と対処法【工場・ビル編と家庭編】

はじめに

電気の安全を守る上で欠かせない装置が分電盤の「ブレーカー」です。工場やビル、そして家庭においても必ず設置されているブレーカーは、電気の過負荷や異常を検知して電気の流れを遮断し、火災や機器破損を防ぎます。しかし、日常的に「ブレーカーが落ちる」現象に遭遇すると、原因が分からず不安に感じることも多いでしょう。

本稿では、工場やビルなどの大規模施設と、家庭という二つの環境に分けて、ブレーカーの役割、なぜ落ちるのかの主な原因、そして具体的な対処法を解説します。電気の安全管理やトラブル対応に役立てていただければ幸いです。

1. ブレーカーの役割とは?

1-1. ブレーカーの基本機能

ブレーカーとは、「過電流遮断器」の一種であり、電気回路に流れる電流が設定値を超えたときに自動的に回路を遮断し、火災や機器損傷を防ぐ安全装置です。大きく分けて以下の役割を持ちます。

  • 過負荷保護
    設定された電流値(定格電流)を超える電流が流れると遮断し、回路を保護する。長時間の過剰な電流により配線や機器が熱を持ち火災の危険があるため。

  • 短絡(ショート)保護
    電線同士が直接接触し大電流が流れる「短絡」が発生すると、即座に遮断して事故を防ぐ。

  • 漏電保護(漏電遮断器の場合)
    漏電が検知されると電気を遮断し、感電や火災を防止する(家庭用では漏電ブレーカーが併設されていることが多い)。

1-2. ブレーカーの種類と設置場所

  • 住宅用
    家庭用分電盤に設置され、20~30A程度の小容量が多い。漏電ブレーカーと組み合わされることが多い。

  • 工場・ビル用
    大電流が流れるため、100Aや200A以上の大容量ブレーカーを設置。過負荷や短絡保護のための遮断機能のほか、複雑な電気設備の保護を目的とした高性能ブレーカーも使われる。

2. ブレーカーが落ちる(遮断される)原因

ブレーカーが落ちるのは、「安全のために電気の流れを遮断した」というサインです。その原因を理解することで、適切な対処が可能になります。



2-1. 工場・ビルにおける主な原因

(1) 過負荷(オーバーロード)

機械設備や照明など、複数の電気機器を同時に使用しすぎると、契約電流やブレーカーの定格容量を超えることがあります。
例えば、急激な生産ラインの増設や複数の大容量モーターの同時稼働が典型例です。
過負荷が続くと配線や機器が過熱し、火災の原因にもなるため、ブレーカーが遮断して回路を保護します。

(2) 短絡(ショート)

設備内の配線不良、絶縁劣化、導線同士の接触、異物の侵入などによる短絡事故は瞬時に大電流が流れます。
これによりブレーカーが高速で落ちて回路を遮断し、設備の火災や損傷を防止します。

(3) 接地不良や絶縁不良

機械の故障や劣化により絶縁抵抗が低下すると、漏電が発生し感電や火災のリスクが高まります。
ビルや工場では漏電ブレーカーやRCD(漏電遮断器)が併設されており、漏電を検知して遮断します。

(4) ブレーカー自身の劣化・故障

ブレーカーの機械的な劣化や内部接点の摩耗により、正常な電流でも誤動作することがあります。
経年劣化に伴う動作不良が原因で落ちるケースもあります。

(5) 外部環境の影響

湿気や塵埃、腐食性ガスの影響で配線やブレーカー内部が損傷し、漏電や短絡を起こすこともあります。


2-2. 家庭における主な原因

(1) 過負荷

複数の家電製品(エアコン、電子レンジ、ドライヤー、ヒーターなど)を同時に使用し、分電盤のブレーカー定格を超える場合です。
特に冬場の暖房器具の同時使用や、古い住宅で容量の小さい分電盤の場合に起こりやすいです。

(2) 短絡(ショート)

電気コードの断線、コンセントの接触不良、水濡れによるショートなどが原因。
古い配線やDIYでの不適切な配線もリスク要因です。

(3) 漏電

水回りの家電(洗濯機、食洗機、浴室ヒーター)などで漏電が起こると、漏電遮断器が働きます。
また、古い配線の絶縁劣化や動物のかじり跡による被覆破損も漏電原因になります。

(4) ブレーカーの劣化や故障

古い家のブレーカーは劣化して動作不良を起こすことがあります。
定期的な交換や点検が推奨されます。

(5) 一時的な突入電流

冷蔵庫やエアコンの起動時に電流が一時的に大きくなるため、誤ってブレーカーが落ちることもあります。

3. ブレーカーが落ちたときの対処法

3-1. 工場・ビルでの対処法

(1) 落ちたブレーカーをすぐに戻さない

原因がわからない状態で安易にブレーカーを入れ直すのは危険です。
まずは落ちた原因を特定し、適切な対策を取ることが重要です。

(2) 電気設備の専門家に点検依頼

短絡や漏電の疑いがある場合、専門の電気工事士による配線や機器の点検を依頼します。
故障箇所の修理や配線のやり直しが必要です。

(3) 使用機器の負荷分散

生産設備の稼働スケジュールを調整し、一度に多くの電力を使いすぎないように負荷を分散させます。
必要に応じて契約電力の見直しや電源設備の増強を検討します。

(4) ブレーカー・配線設備の更新

経年劣化や増設に伴い設備が老朽化している場合は、ブレーカーや配線の交換・増強を行います。
最新の規格・性能を備えた設備に更新することでトラブルを減らせます。


3-2. 家庭での対処法

(1) 落ちたブレーカーの確認と再投入

  • まずは分電盤のブレーカーが落ちていることを確認し、スイッチを「切」から「入」に戻す。

  • 再びすぐに落ちる場合は、どの機器を使っているかを思い出し、原因の絞り込みを行う。

(2) 使用電力の見直し

  • 複数の大きな家電を同時に使わないようにする。

  • 特にエアコンや電子レンジ、ヒーターの同時使用は避ける。

(3) 電気配線・コンセントの確認

  • コンセントの損傷や焦げ跡、水濡れがないか点検。

  • 自分で点検が難しい場合は電気工事士に相談。

(4) 漏電が疑われる場合

  • 漏電ブレーカーが落ちている場合は水回り家電や配線に問題がないか点検。

  • 洗濯機や食洗機のアース線やコンセント周辺の湿気にも注意。

(5) ブレーカーの交換検討

  • 古い分電盤やブレーカーは寿命が来ている場合があるので、専門家に点検を依頼し、必要なら交換する。

(6) 一時的な突入電流による落下対策

  • 冷蔵庫やエアコンの起動時のブレーカー落下が頻発する場合は、ブレーカーの容量アップを検討。

4. ブレーカー落下を防ぐための日常的な注意点

4-1. 工場・ビルでの注意点

  • 定期的な電気設備の点検・保守

  • 生産設備の負荷管理と契約電力の見直し

  • 設備増設時の電気容量の適正評価

  • 配線の劣化チェックや環境管理(湿気・粉塵対策)


4-2. 家庭での注意点

  • 電気製品の使い過ぎに注意

  • コンセントや電源コードの異常に早めに気づくこと

  • 定期的な分電盤・配線の専門点検

  • 水回りの漏電防止に注意(湿気や水濡れ防止)

  • 古いブレーカーや分電盤は早めに交換

まとめ

分電盤のブレーカーが落ちるのは、電気設備や利用者の安全を守るために必要な動作です。
工場・ビルなどの大規模施設では、過負荷や短絡、漏電といったトラブルが生産停止や重大事故に繋がるため、適切な点検と設備更新が欠かせません。
家庭でも、使い方や配線の劣化などに注意し、必要に応じて専門家の点検・修理を行うことが大切です。

トラブルの原因を理解し正しい対処法を実践することで、安心・安全な電気利用が可能になります。

Admin
前田 恭宏
練習

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