
電力量計とは?仕組み・種類・設置基準までわかりやすく解説
電力量計とは何か 電力量計とは、一定期間に使用した電気の量(電力量)を計測する装置です。 電力量は「kWh(キロワットアワー)」で表され、家庭や事業所での電気料金算定の基礎となります。 一般住宅から工場、商業施設、マンションまで、すべての電気利用者に不可欠な計測機器が電力量計です。
電力量計の基本的な仕組み
電力量計は、電力(kW)× 使用時間(h)= 電力量(kWh)という計算原理に基づいて作動します。従来型は電流と電圧を機械的に検出し、円盤の回転数で電力量を測定していました。近年主流の電子式やスマートメーターでは、半導体センサーによる高精度な測定が可能です。
電力量計の主な種類
機械式電力量計
アナログ式で円盤が回転する構造
高い耐久性
新しい設置はほぼ行われていない
電子式電力量計
デジタル表示
小型・高精度
検針作業が容易
スマートメーター
通信機能を搭載
自動検針が可能
「見える化」対応
国内で急速に普及
単相・三相の違いと電力量計
単相用電力量計
一般家庭向け
単相2線式・単相3線式
100V・200Vに対応
三相用電力量計
工場・商業施設向け
三相3線式・三相4線式
動力設備や大型機器用
用途や契約電力によって適切な電力量計の選択が必要です。
電力量計と電気料金の関係
電気料金は電力量計の計測値を基に算出されます。
基本料金(契約容量)
従量料金(使用電力量)
燃料費調整額・再エネ賦課金
法人や工場では、ピーク電力管理や省エネに電力量計のデータ活用が不可欠です。
電力量計の設置基準と注意点
電力会社指定の型式を使用
封印(封かん)の破損禁止
設置位置・高さのルール遵守
有資格者(電気工事士)による施工
勝手な移設や改造は電気事業法違反になる可能性があります。必ず専門業者へ依頼しましょう。
電力量計の交換時期と耐用年数
単相電力量計:10年
三相電力量計:7年
期限経過後は、電力会社による計画的な交換が行われています。
電力量計の「見える化」と省エネ効果
時間帯別使用状況の把握
待機電力の削減
設備更新の判断材料
スマートメーターはエネルギーマネジメント(EMS)の基盤として重要です。
電力量計は電気管理の要
電力量計は単なる測定器ではなく、以下の役割も担います。
電気料金管理
省エネ推進
設備安全管理
DX・IoT活用
今後ますます電力の「見える化」や効率化が進み、電力量計の役割は拡大します。
小原 一馬
経営企画室
