
キュービクル騒音問題の原因と徹底対策ガイド
キュービクルの「ブーン」という騒音は、近隣トラブルだけでなく、設備故障や火災事故につながる危険なサインです。主な原因はトランスの振動や経年劣化。放置せず、ボルトの増し締めや防振ゴムの設置、省エネ効果も見込める機器更新など、状況に応じた適切な対策が不可欠です。 高圧設備のため、安全な解決にはプロの診断が必須です。小川電機では、1級電気施工管理技士の前田が原因特定から施工まで一貫して対応します。現地調査は無料。静かな環境を取り戻すために、まずはお気軽にご相談ください。 相談窓口:0120-855-086
【保存版】「ブーン…」という不快な低周波音を止めるには?キュービクル騒音問題の原因と徹底対策ガイド
オフィスビルや工場、マンションの敷地内にある「キュービクル(高圧受変電設備)」。普段はあまり意識しない設備ですが、ある日突然、あるいは徐々に大きくなる「騒音」に悩まされるケースが後を絶ちません。
「夜になるとブーンという音が響いて眠れない」 「近隣住民から騒音のクレームが入った」 「以前よりも音が大きくなっている気がする」
このような悩みは、単なる「音の問題」として放置すべきではありません。騒音は設備不良のサインであることも多く、近隣トラブルや最悪の場合は設備の故障事故につながるリスクも孕んでいます。
本コラムでは、電気設備のプロフェッショナルである私たちが、キュービクル騒音のメカニズムから、今すぐ検討すべき具体的な対策までを徹底解説します。
1. なぜキュービクルは唸るのか?騒音発生のメカニズム
まず、敵を知ることから始めましょう。キュービクルから発生する騒音には、大きく分けて2つの種類があります。
① トランス(変圧器)の振動音
最も一般的なのが「ブーン」「ジー」という低い音です。これはトランス内部の鉄心が、交流電流の周波数(東日本50Hz/西日本60Hz)に合わせて伸縮を繰り返す**「磁歪(じわい)現象」**によって発生します。 1秒間に100回〜120回という細かな振動が、トランスの筐体やキュービクルの外箱、さらには設置されている基礎コンクリートに伝わることで、空気を震わせて「音」となります。これを「電磁騒音」や「励磁騒音」と呼びます。
② 共振・共鳴による増幅
トランス単体の振動はそれほど大きくなくても、それが設置されている床や壁、キュービクルのパネル(外板)と振動の周波数が一致してしまうと、**「共振」**を起こし、音が何倍にも増幅されて聞こえることがあります。 また、固定ボルトの緩みによって部品同士が接触し、「ビリビリ」というビビリ音が発生することもあります。
③ 冷却ファンの音
熱を持つトランスを冷却するための換気ファンが劣化し、ベアリングの摩耗やホコリの付着によって「ゴー」「ガラガラ」という異音を発するケースです。これは比較的高い周波数の音であることが特徴です。
2. 放置は危険!騒音が引き起こす3つのリスク
「多少うるさいけれど、電気は使えているから大丈夫」と考えるのは危険です。騒音問題には以下の3つのリスクが潜んでいます。
リスク①:近隣トラブルと法的責任
現代において「音」のトラブルは非常にシビアです。特にキュービクルのような低周波音は、一度気になりだすと精神的なストレスが大きく、不眠や体調不良を訴える方もいます。 環境省の「騒音規制法」や各自治体の条例では、敷地境界線における騒音の基準値(例:夜間45デシベル以下など)が定められています。これを解決せずに放置し、訴訟問題に発展した事例も少なくありません。
リスク②:設備寿命の短縮と事故の予兆
「以前より音が大きくなった」場合、それは経年劣化の明確なサインです。
絶縁性能の低下
ボルトや固定具の緩み・破断
内部部品の変形 これらが進行している可能性があります。振動が続くことで接続端子が緩み、接触不良による発熱、最悪の場合は火災や停電事故に繋がる恐れがあります。
リスク③:資産価値の低下
テナントビルやマンションの場合、騒音問題は入居率に直結します。「音がうるさい物件」というレッテルは、資産価値を大きく損なう要因となります。
3. 具体的な対策:コストと効果で選ぶ解決策
では、具体的にどうすればよいのでしょうか? 状況に応じた対策を、施工レベルごとに解説します。
レベル1:メンテナンスによる対策(低コスト)
まず最初に行うべきは、点検と調整です。
増し締め(マシジメ): トランスの固定ボルトや外箱のネジが緩んでいないかを確認し、適正なトルクで締め直します。これだけで「ビビリ音」が劇的に改善することがあります。
清掃・注油: 換気ファンの清掃や交換を行うことで、風切り音や回転音を解消します。
レベル2:防振・遮音工事(中コスト)
トランス自体は正常でも、振動が伝わってしまっている場合の対策です。
防振ゴムの設置: トランスと基礎の間に、特殊な「防振ゴム」や「防振パッド」を挟み込みます。これにより、振動が床や建物に伝わるのを物理的に遮断します。非常に効果的な手法の一つです。
フレキシブル導体の採用: トランスと配線を繋ぐ部分に、柔らかい可とう性のある電線(フレキシブル導体)を使用し、配線を伝って外箱に響く振動を吸収させます。
遮音壁の設置: キュービクルの周囲に遮音壁を設置し、物理的に音が漏れるのを防ぎます。ただし、放熱(通気性)を確保する必要があるため、専門的な設計が必要です。
レベル3:最新機器への更新(高コスト・高対効果)
設置から20年以上経過している場合、最も推奨されるのが「トランスの交換」あるいは「キュービクル全体の更新」です。
トップランナー方式(高効率)トランスへの交換: 近年のトランスは「トップランナー変圧器」と呼ばれ、昔の製品に比べてエネルギー効率が格段に良く、かつ静音設計になっています。 古いトランスを使い続けるよりも、更新することで電気代(電力損失)が大幅に削減できるため、「騒音対策」と「省エネ(コスト削減)」の一石二鳥となります。数年単位で見れば、工事費を電気代削減分で回収できるケースも珍しくありません。
4. プロに依頼すべき理由:素人判断の危険性
騒音対策をインターネットで検索すると、吸音材を自分で貼るなどのDIY情報が出てくることがありますが、キュービクルに関しては絶対にDIYを行わないでください。
感電死亡事故のリスク: キュービクル内には6,600Vの高電圧が流れています。不用意に扉を開けたり、隙間から物を差し込んだりすることは生命に関わります。
火災のリスク: 熱を持つ機器に対して不適切な防音材(可燃物や熱を逃がさない素材)を使用すると、内部温度が上昇し、発火や機器の爆発を招く恐れがあります。
原因特定が困難: 音が「空気」を伝わっているのか、「床・壁」を伝わっているのかによって、有効な対策は全く異なります。専門家による周波数分析や振動測定を行わないと、無駄な工事にお金を払うことになりかねません。
5. まとめ:静寂と安全を取り戻すために
キュービクルの騒音は、建物からの「SOS」です。 「近隣から苦情が来てしまった」「音が気になって業務に集中できない」「古い設備なので心配だ」 そのような時は、悩む前にまず専門家の診断を受けてください。
ボルトを一本締めるだけで直るのか?
防振ゴムを入れる必要があるのか?
省エネ効果も含めて交換すべき時期なのか?
最適な答えは、現場の状況と測定データの中にあります。
私たち小川電機株式会社は、電気設備の専門家集団として、騒音測定から原因の特定、そして施工までワンストップで対応いたします。 単に音を止めるだけでなく、お客様の建物の安全性と資産価値を守るための最適なプランをご提案させていただきます。
現地調査は無料です。「まずは音を聞いてほしい」だけでも構いません。 静かで安全な環境を取り戻すために、ぜひ一度ご相談ください。
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小川電機株式会社 担当:前田(1級電気施工管理技士)
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前田 恭宏
前田です
