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キュービクルの価格はなぜ上がるのか

キュービクルの価格はなぜ上がるのか

26/01/20 16:55

2026年4月以降、キュービクルは第三次トップランナー基準の適用により価格が大きく変わります。高効率トランスの採用や筐体設計の見直しにより、製造・設計コストが上昇するためです。標準仕様の概算価格は、100kVA(2面体)で約350万円、200kVA(2~3面体)で400万~600万円、300~500kVA(3~5面体)で800万~1,200万円が目安となります。容量や仕様によって価格差が広がるため、安さだけでなく将来の省エネ性や運用コストも考慮した検討が重要です。詳しい価格動向や考え方は https://www.reformhiyo.com/cubicle/2909/ を参照ください。

キュービクルの価格はなぜ上がるのか

― 2026年4月「第三次トップランナー基準」対応で何が変わる? ―

はじめに:今、キュービクル価格を把握すべき理由

近年、キュービクル(高圧受変電設備)の価格について
「数年前より明らかに高くなっている」
「見積金額の幅が広がっている」
と感じている方は多いのではないでしょうか。

その背景には、原材料価格や人件費の高騰だけでなく、制度面での大きな変化があります。
特に重要なのが、**2026年4月以降に適用される「第三次トップランナー基準」**です。

本コラムでは、

  • なぜ第三次トップランナー基準で価格が上がるのか

  • 標準的なキュービクルの概算価格帯

  • 見積時に注意すべきポイント

  • 今後の賢い進め方

を、専門知識がない方にもわかりやすく解説します。

キュービクルとは何か(価格理解の前提)

キュービクルとは、電力会社から受電した6,600Vの高圧電力を、建物で使える低圧(100V/200V)に変換・分配する設備です。
正式名称は「キュービクル式高圧受電設備」と呼ばれます。

主に以下の施設で使用されています。

  • 工場・倉庫

  • 商業施設・スーパー

  • 医療・福祉施設

  • マンション・大型集合住宅

  • 学校・公共施設

キュービクルは単なる箱ではなく、
安全性・省エネ性能・法令適合性が強く求められる「電気設備の中枢」です。

2026年4月以降、何が変わる?

― 第三次トップランナー基準とは ―

トップランナー制度の概要

トップランナー制度とは、
「市場で最も省エネ性能の高い機器水準を基準として、将来の最低性能基準を定める」
国の省エネ政策です。

キュービクル内部の**変圧器(トランス)**も、この制度の対象機器となっています。

これまでに

  • 第一次

  • 第二次

と段階的に基準が強化されてきましたが、2026年4月からは第三次基準が適用されます。

第三次トップランナー基準で価格が上がる理由

① 高効率トランスの採用が必須

第三次基準では、
より鉄損・銅損を抑えた高効率トランスが求められます。

その結果、

  • 高性能な電磁鋼板

  • 銅使用量の増加

  • 製造工程の高度化

が必要となり、トランス単体の価格が上昇します。


② キュービクル本体の大型化・構造変更

高効率化によりトランスが大型化するケースも多く、
それに合わせて、

  • キュービクル筐体のサイズ変更

  • 放熱設計の見直し

  • 内部レイアウトの再設計

が必要になります。

これは**「標準品だから安い」という時代が終わる**ことを意味します。


③ メーカー・業者側の設計・検査コスト増

第三次基準対応品は、

  • 設計審査

  • 試験・検証

  • 書類作成

といった見えないコストも増加します。

これらが最終的に、キュービクル価格全体に反映されていきます。

標準キュービクルの概算価格目安(2026年以降想定)

以下は、標準仕様・特殊条件なしを前提とした
あくまで「目安価格」です。

■ 100kVAクラス(2面体相当)

  • 概算価格:350万円前後

  • 小規模工場・店舗・事務所向け

  • 比較的標準構成でも第三次基準の影響を受けやすい


■ 200kVAクラス(2~3面体相当)

  • 概算価格:400万~600万円

  • 中規模施設で最も採用例が多いゾーン

  • 構成やオプションで価格差が出やすい


■ 300~500kVAクラス(3~5面体相当)

  • 概算価格:800万~1,200万円

  • 工場・大型施設向け

  • 仕様次第で1,000万円超が一般化


■ それ以上の容量・特殊仕様の場合

  • 都度、業者様とご相談ください

  • 受電方式・保護方式・設置条件で大きく変動

  • 一律価格は存在しません

    「安さ」だけで選ぶ時代は終わった

    第三次トップランナー基準以降、
    キュービクルは次の時代に入ります。

    • 初期費用は上がる

    • しかし電力ロスは減る

    • 長期的な電気代削減・安定運用につながる

    つまり、

    価格=コストではない

    という考え方が、より重要になります。

    見積取得時に必ず確認すべきポイント

    第三次トップランナー基準対応か

  • 標準仕様とオプションの区別

  • 将来の増設余地があるか

  • 納期(基準対応品は時間がかかる)

  • 保守・点検体制

価格だけを見て判断すると、
後から追加費用が発生するケースも少なくありません。

価格で悩んだら、専門情報を確認するのが近道

キュービクルは
「とりあえず安い業者」
「過去と同じ感覚」
で決める設備ではなくなっています。

第三次トップランナー基準を正しく理解し、
自社・自施設に合った適正価格を知ることが何より重要です。

詳しい解説・最新情報はこちら

キュービクルの価格動向や、
第三次トップランナー基準への対応ポイントについては、
以下の専門解説サイトが参考になります。

👉 キュービクルの費用・価格解説はこちら
https://www.reformhiyo.com/cubicle/2909/

導入検討中の方、更新時期に悩んでいる方は、
一度じっくり確認されることをおすすめします。

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前田 恭宏
前田です

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