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キュービクル・非常用発電機の保安管理とは?

キュービクル・非常用発電機の保安管理とは?

26/01/27 09:21

施設の心臓部であるキュービクルと非常用発電機は、法令に基づく適切な保安管理が不可欠です。点検を怠ると波及事故等の重大リスクにつながるため、国家資格「電気主任技術者」による管理が義務付けられています。委託先は信頼性の高い電力会社系が推奨され、月次・年次点検や発電機の負荷試験等で安全を守ります。 設備更新や保安管理の見直しは、専門家へご相談ください。 ■ お問い合わせ 小川電機株式会社 担当:前田(1級電気施工管理技士) 専門資格を持つ担当者が直接お話を伺います。 フリーダイヤル:0120-855-086

【経営者・施設管理者必見】キュービクル・非常用発電機の保安管理とは?

1. なぜ保安管理が必要なのか?(法的義務とリスク)

ビルや工場、病院、大型店舗など、多くの電気を使用する施設では、電力会社から6,600Vなどの高圧で電気を受電しています。この高圧の電気を、照明やコンセントで使える100V/200Vに変圧する設備が**「キュービクル(高圧受電設備)」です。 また、火災や停電時に消火栓ポンプや非常照明を動かすための設備が「非常用発電機」**です。

これらは「電気事業法」という法律に基づき、維持・運用を行う義務があります。もし点検を怠り、設備の不備で事故が起きれば、自社の停電だけでなく、近隣一帯を停電させる**「波及事故(はきゅうじこ)」**につながる恐れがあります。そうなれば、多額の損害賠償や社会的信用の失墜は免れません。

2. 保安管理に必要な「資格」とは?

高圧受電設備の保安管理を行うには、国家資格である**「電気主任技術者」**の選任が法律で義務付けられています。

  • 第一種電気主任技術者:すべての事業用電気工作物が扱える最高峰の資格。

  • 第二種電気主任技術者:電圧17万ボルト未満の設備(大規模工場や大型ビルなど)まで扱える資格。

  • 第三種電気主任技術者(電験三種):電圧5万ボルト未満の設備(一般的なビル、スーパー、中小工場など)を扱える資格。※ほとんどの施設はこれが該当します。

【自社で雇うか、外部委託するか】

法律上は、この有資格者を「社員として雇用(選任)」することが原則です。しかし、電気主任技術者は専門性が高く、採用コストも高額です。そのため、多くの事業所では、外部の専門機関や技術者に保安管理業務を委託する**「外部委託承認制度」**を利用しています。

3. 保安管理の委託先(電力会社系・参考一覧)

外部委託先には「電気保安協会」「民間の電気管理技術者」「ビル管理会社」など様々な選択肢がありますが、最も信頼性が高く、技術力が安定しているのが**「電力会社グループ(直系)の保安管理会社」**です。

インフラを支えてきた実績と、緊急時の復旧対応力が強みです。エリアごとの主要な電力会社系委託先は以下の通りです。

■ 北海道・東北エリア

  • 北海道電力グループ:北海電気工事株式会社 など

  • 東北電力グループ:東北電力ネットワーク、東北電気保安協会(※歴史的関連性が深い)

■ 関東・甲信越エリア

  • 東京電力グループ:テプコ・ソリューション・アドバンス株式会社、東京電力パワーグリッド(関連業務)

■ 中部・北陸エリア

  • 中部電力グループ:株式会社シーエナジー、中電クラビス株式会社

  • 北陸電力グループ:北陸電気工事株式会社、北陸電力ビズ・エナジーソリューション株式会社

■ 関西エリア

  • 関西電力グループ:株式会社関電サービス、関電ファシリティーズ株式会社

    • 関西エリアでは「関電サービス」が保安管理業務の代名詞的存在です。

■ 中国・四国エリア

  • 中国電力グループ:株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス

  • 四国電力グループ:四電エンジニアリング株式会社

■ 九州・沖縄エリア

  • 九州電力グループ:株式会社キューヘン、株式会社九電ハイテック

  • 沖縄電力グループ:沖縄電気保安協会(※指定調査機関として密接な関係)

※上記は代表的な例です。地域や契約内容により担当会社が異なる場合があります。

4. 具体的な管理業務内容

では、実際にどのような点検が行われているのでしょうか。大きく分けて「月次点検」と「年次点検」があります。

① キュービクルの保安管理

【月次点検(毎月または隔月)】

稼働中の設備を止めずに、五感と測定器を使って異常がないか確認します。

  • 外観点検:箱体に錆や破損がないか、鍵は施錠されているか。

  • 異音・異臭・振動:内部から「ジー」という放電音や焦げ臭いにおいがしないか。

  • 計器確認:電圧・電流・電力計の数値を記録し、適正範囲内かチェック。

  • 漏洩電流測定:電気が漏れていないか(漏電していないか)を測定。

【年次点検(1年に1回)】

原則として**「停電」**をして、普段触れない部分まで精密に検査・清掃を行います。

  • 絶縁抵抗測定:電気の通り道の「絶縁」が保たれているか。

  • 接地抵抗測定:アースが正しく機能しているか。

  • 継電器(リレー)試験:事故が起きた際、瞬時に電気を遮断する安全装置が正常に動作するかをテストします。これが動かないと波及事故に直結します。

  • 内部清掃・増し締め:埃の除去や、ボルトの緩みを締め直します。埃はトラッキング現象(発火)の原因になります。

② 非常用発電機の保安管理

近年、法改正により管理基準が厳格化されています。

  • 外観点検:燃料漏れ、オイル漏れ、ベルトの緩みがないか。

  • バッテリー確認:始動用バッテリーが劣化していないか(※始動不良の最大の原因です)。

  • 試運転(無負荷):実際にエンジンをかけ、異音や排気の色を確認します。

  • 【重要】負荷試験(または内部観察)

消防法および電気事業法により、定期的な「負荷運転(実際に電気負荷をかけて運転する)」または「内部観察(分解点検)」が義務付けられています。

※長期間、無負荷での試運転しかしていない場合、いざという時に出力が出ない、またはカーボン堆積によりエンジンが停止するリスクがあります。

5. 設備の更新推奨時期(目安)

保安管理をしていても、設備には寿命があります。適切な時期に更新計画を立てることも管理者の重要な役割です。

機器名

更新推奨時期(目安)

役割・備考

高圧交流負荷開閉器 (LBS)

10~15年

高圧電気の入り切りスイッチ。ヒューズ付きが多い。

高圧遮断器 (VCB)

15~20年

事故電流を遮断する重要機器。

変圧器 (トランス)

20~25年

電圧を下げる心臓部。劣化すると油漏れ等を起こす。

高圧進相コンデンサ

15~20年

力率を改善し、電気料金を下げる機器。

保護継電器 (リレー)

10~15年

異常を検知する司令塔。これが壊れるとVCBが動かない。

非常用発電機

30年

ただし消耗品(オイル、冷却水、バッテリー等)は数年ごとに交換必須。


まとめ:安全と安心は「プロへの委託」と「適切な投資」から

キュービクルや非常用発電機は、普段は目立たない設備ですが、ビジネスの継続と人命に関わる極めて重要なインフラです。「電気は点いて当たり前」と思われがちですが、その裏には専門技術者による地道な点検とメンテナンスがあります。

  • 法令に基づいた有資格者による点検

  • 信頼できる委託先の選定

  • 計画的な修繕・更新

これらを確実に行うことが、結果として突発的なトラブルを防ぎ、長期的なコスト削減にもつながります。「今の管理会社で大丈夫かな?」「設備が古くなってきたけれど、どうすればいい?」といったご不安があれば、まずは専門家へご相談ください。


■ お問い合わせ ■

キュービクルの新設・更新、非常用発電機のメンテナンスから、保安管理に関するご相談まで幅広く承ります。

小川電機株式会社

担当:前田(1級電気施工管理技士)

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前田 恭宏
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