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Ogawaだより の記事

令和の今こそ必要な心に響き渡る【山本五十六】人材育成法

25/08/13 15:07
令和の今こそ必要な心に響き渡る【山本五十六】人材育成法

山本五十六の名言は、現代ビジネスにおける人材育成とリーダーシップの本質を示しています。「やってみせ、言って聞かせ、させてみせ、ほめる」ことで人は動き、「話し合い、承認し、任せる」ことで育ち、「見守り、感謝し、信頼する」ことで実ります。模範、対話、信頼を通じて人を導く姿勢が、組織の成長と成果につながるのです。

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【名将の言葉に学ぶ組織の育て方】山本五十六の教えに見る、現代ビジネスの人材育成術

■「人は動かじ、育たず、実らず」――山本五十六の本質的リーダーシップ

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ――」

この言葉で始まる山本五十六の名言は、単なる軍人のリーダーシップ論にとどまらず、現代の企業社会における人材育成・マネジメントにおいても極めて本質的な示唆を与えてくれます。

日本海軍の司令官でありながら、部下の心理と成長のプロセスを深く理解していた山本五十六は、人を動かし、育て、成果を生むためのプロセスを見事に言語化しました。本稿では、この名言を3つのパートに分解し、それぞれを現代ビジネスの視点から読み解き、企業戦士たちに向けた実践的なヒントを探ります。

■第一段階:「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

この一節は、まさに「人を動かす」リーダーシップの基本です。ビジネスの現場で部下や後輩に仕事を任せようとする際、多くのリーダーは「指示」だけで済ませてしまいがちです。しかし、指示だけでは人は動きません。

  • やってみせる(模範を示す):まずはリーダー自身が実践者であることが求められます。行動で示すことで、言葉以上の信頼と納得を得ることができます。これは営業の現場でも、開発プロジェクトでも同じです。「上司の背中を見て学べ」という言葉の原型とも言えます。

  • 言って聞かせる(言語化による説明):ただ見せるだけでなく、理屈や背景をわかりやすく言語化し、理解を促す必要があります。ここで重要なのは、相手の立場に立った説明。専門用語や抽象的な表現を避け、具体例や体験談を交えることで、理解度は格段に上がります。

  • させてみせる(実践させる):理解したかどうかは、実際にやってみることでしかわかりません。任せてやらせてみる。このプロセスでは、多少の失敗も想定し、リスクを受け入れる度量がリーダーに求められます。

  • ほめてやる(評価・承認):努力や成果に対する承認は、人を動かす大きな力です。小さな成功でも「よくやった」と言えるかどうか。承認はモチベーションの源泉であり、次の挑戦へと背中を押す起爆剤です。

このプロセスを通じて初めて、人は自発的に動き始めます。強制や圧力では一時的な行動しか生まれませんが、理解と承認を経た行動には持続性があります。

■第二段階:「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」

次のフレーズは、単なる「動かす」から一歩進んで、「育てる」段階に移ります。人材の成長には、個々の内発的な成長意欲を引き出す関わりが必要です。

  • 話し合う(対話による関係構築):一方的な指導ではなく、双方向のコミュニケーションが土台です。部下の考えを聞き、自分の考えを伝え、意見を交わす中で、相互理解が深まります。とくにZ世代以降の若手社員には、「共感」と「納得」が重要なキーワードとなっています。

  • 耳を傾ける(傾聴):話し合いの中でも、「聞くこと」に重点を置く姿勢が求められます。単なる相づちではなく、相手の感情や意図に耳を傾けること。相手の話を真剣に聞くことで、信頼関係が築かれます。

  • 承認する(存在価値の認識):能力や結果だけでなく、その人の努力や存在そのものを認めること。これは育成における重要なマインドセットです。失敗しても「その挑戦は意味があった」と伝えることで、次の成長への布石となります。

  • 任せてやる(権限移譲と信頼):最後に必要なのは、実際に任せてみること。人は責任を与えられたときにこそ、自分の力を最大限に発揮します。任せることで「育てる」。これは、多忙なリーダーにとって最も難しいステップかもしれません。

このプロセスを経て、人は「動くだけの存在」から「考え、自ら育つ存在」へと変わっていきます。

■第三段階:「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」

最終段階は、「成果を生む」=「人が実る」ためのリーダーの姿勢です。この段階においては、手取り足取りの関与から、距離を置いた見守りと信頼がカギを握ります。

  • やっている姿を見守る(干渉せずに観察):任せた以上、細かく口出しをせず、相手のやり方を尊重する。見守るとは、ただ放任するのではなく、必要なときにサポートできるよう備えることです。

  • 感謝で見守る(成果よりもプロセスへの感謝):人の努力や挑戦に対して、評価だけでなく「ありがとう」という感謝の気持ちを示すこと。これは働く人の内面に強く響き、やりがいを感じさせる行為です。

  • 信頼する(成果を信じて待つ):最も重要で、同時に最も難しいのが「信じて任せる」ことです。信頼されることで、人はその期待に応えようと努力します。逆に、常に疑われ、監視されていては、人の意欲も創造力も枯渇してしまいます。

ここに至って初めて、人は「動かされる存在」でも「育てられる存在」でもなく、「自ら成果を生み出す存在」――すなわち“実る人材”へと成長します。

■まとめ:山本五十六の言葉は、今もビジネスの最前線に生きている

戦前の名将の言葉が、なぜ今なお多くのビジネスパーソンの胸を打つのでしょうか。それは、組織で働く「人間の本質」を深く突いているからです。

  • 人は、見本と説明があって初めて動く

  • 話し合いと信頼があって初めて育つ

  • 感謝と信頼があって初めて成果を生む

企業戦士として日々の業務に追われるなかでも、この3つの段階を意識し、部下や後輩に丁寧に関わることで、組織は確実に強くなります。そしてその姿勢は、リーダー自身の人間力やキャリアにも大きな実りをもたらすことでしょう。

山本五十六の言葉を、単なる名言にとどめるのではなく、日々の実践に落とし込むこと。これこそが、現代の企業社会における真のリーダーシップであるといえます。

Admin
前田 恭宏
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