
壁と一体化する「隠し扉」の魅力と実現のポイント
インテリアにこだわり抜いた空間でも、意外と「ノイズ」になりがちなのが「ドア(建具)」の存在です。枠や取っ手、丁番(ヒンジ)の出っ張りは、どうしても生活感を与えてしまいます。 そこで近年、建築家やデザイナーの間で注目されているのが、壁と完全に一体化して見える「隠し扉」という手法です。壁紙や仕上げを連続させることで、そこに扉があることすら気づかせない、このユニークな仕掛けの魅力と、それを実現する技術について解説します。
なぜ「隠し扉」を作るのか?
「隠し扉」は単なる遊び心の産物ではありません。デザインや機能の面でも、現代空間に大きなメリットをもたらします。
隠し扉の主なメリット
究極のミニマリズム:壁のラインが遮られず、空間が広く、すっきりとした印象に。
生活感を隠す:掃除道具入れやパントリーなど見せたくない場所の目隠しに最適。
サプライズと高級感:ホテルや店舗のVIPルームにて、非日常の驚きを演出。
「隠し扉」を実現する3つの鍵
金具が見えない「隠し丁番」
金具が見えない埋め込み型の隠し丁番を使用し、軸やヒンジを完全に隠蔽します。扉の内部で折り畳まれる構造
施工後に三次元調整ができ、壁と扉の隙間も均等に仕上がる
取っ手をなくす「プッシュラッチ」
ドアノブをなくし、表面を押すと開くプッシュラッチ方式で壁とフラットに。枠(わく)を消す工夫
従来の枠をなくす、または極細にし、壁から扉への仕上げをシームレスに連続させます。
隠し扉の活用場所(一例)
リビング収納:壁面収納の扉を目立たせず、空間に広がりを。
書斎・趣味部屋:本棚の一部が動くなど遊び心をプラス。
商業施設:バックヤード入口など、スタッフ動線を来客に意識させない。
隠し扉は、空間の連続性・美しさを最大限に引き立てる高度なデザイン手法です。
まとめ
隠し扉は、空間を美しく保つだけでなく、生活感を隠す優れた機能を持っています。
高精度な施工や「高耐久な隠し丁番」など、細部にこだわることで理想の仕上がりが実現します。
リノベーションや新築で「ここに普通のドアがなければ…」と思う場所があれば、隠し扉をぜひご検討ください。
