
焼肉屋の排煙ダクトの仕組みとは?におい・煙対策の重要設備を徹底解説
焼肉屋では、肉を焼く際に大量の煙・油・においが発生します。これをそのまま店内に放置すると、視界不良や不快感、近隣トラブルの原因にもなります。 そこで不可欠なのが排煙ダクト設備です。本記事では、焼肉屋における排煙ダクトの仕組み、種類、役割、設計のポイントまで詳しく解説します。
焼肉屋で排煙ダクトが必要な理由
焼肉店では直火や高温での調理が主流のため、一般の飲食店と比べて煙・油・においが大量に発生します。
煙(脂が燃焼して発生)
油ミスト(空気中に浮遊)
強い焼肉臭
これらを適切に排出しないと、店内環境の悪化・壁や天井の油汚れ・クレーム増加につながります。
焼肉屋の排煙ダクトの基本的な仕組み
焼き台から煙を吸い込む
ダクト内部を通して移送
排気ファンで屋外へ排出
必要に応じて脱臭や油分除去を実施
この一連の流れを局所排気方式で行うのが焼肉店の特徴です。
排煙方式の主な種類
① 上引きダクト(天井排気型)
焼き台の上部に吸い込み口設置
煙は上昇気流で自然に集まり排気される
メリット:
視覚的にわかりやすい
多人数テーブルに最適
デメリット:
天井が低いと圧迫感が出やすい
吸引力が弱いと煙が拡散する
② 下引きダクト(床排気型)
焼き台の下から煙を吸引
煙拡散前に即回収する高性能タイプ
メリット:
店内に煙が広がりにくい
見た目がすっきり・におい残りも少ない
デメリット:
工事費が高い
床下スペースが必要
排煙ダクトの主要設備
排気ファン(送風機): 高静圧・耐油型が必須
グリスフィルター: 油分捕集でダクト内部の汚れや火災防止。定期清掃が不可欠
脱臭装置(必要時): 活性炭フィルター・オゾン脱臭・電気集塵方式
※住宅地・ビルテナントでは特に重要
排煙ダクト設計で重要なポイント
吸引風量の計算: 不足すると煙が拡散
ダクト経路の最適化: 短く直線的に(曲がりが多いと排気効率低下)
メンテナンス性の確保: 清掃口やフィルター交換のしやすさ
消防法・建築基準法対応: 防火ダンパーや耐火ダクトを使用
排煙ダクトの不具合で起こるトラブル
店内が煙で白くなる
服や髪ににおいが残る
ダクト内油溜まり→火災リスク拡大
近隣からの悪臭クレーム
定期点検・清掃が非常に重要です。
焼肉店向け排煙ダクトの費用相場
項目 | 目安費用 |
|---|---|
総額(新規・スケルトン) | 約130万~250万円 |
無煙ロースター・吸煙設備 | 1台あたり10万~30万円 |
ダクト配管・排気ファン | 100万~200万円 |
席数・ダクト距離で費用変動
脱臭装置や防火対応で追加費用発生
コスト削減のポイント:
居抜き物件の活用
席配置をまとめてダクト本数を減らす
風量計算を初期設計で徹底
複数業者から相見積もりを取得
注意: 排煙性能不足は"煙が残る・服に臭いが付く・クレーム"の原因。定期メンテ費用も別途必要。
まとめ|焼肉屋の排煙ダクトは「店の品質」を左右する
排煙ダクトは、単なる設備ではありません。
お客様の快適性
スタッフの労働環境
店舗の安全性
近隣との良好な関係
新規開業や改装時は、業態・席数・立地に合わせた排煙方式を選びましょう。
設計・施工・メンテナンスまで一貫して考えることが成功の秘訣です。
小原 一馬
経営企画室
