
バリアフリーの重要性とは?建設・設備業が担う日本のバリアフリー普及と今後の役割
バリアフリーは「建設・設備業の社会的使命」 バリアフリーとは、高齢者や障がいのある人を含め、すべての人が安全・快適に利用できる環境を整える考え方です。日本では高齢化が急速に進行しており、バリアフリー対応は「付加価値」ではなく、建物に求められる基本性能となっています。 特に建設業・設備業は、設計・施工・改修の最前線でバリアフリーを実現する立場にあり、社会的責任と同時に新たなビジネスチャンスも担っています。
なぜ建設・設備業にとってバリアフリーが重要なのか
高齢化社会と建築設備の関係
日本の約3割が高齢者となる現代、高齢者の日常安全を支える建築・設備要素の重要性が高まっています。例えば、以下の点が挙げられます。
段差の有無
手すりの設置位置
照明の明るさと均一性
空調・換気の快適性
操作しやすいスイッチ・リモコン
これらは全て施工品質で違いが生まれるため、建設・設備業の社会的役割は大きいです。
法令対応=受注条件となる時代
公共・商業施設などではバリアフリー法や建築基準法への適合が必須です。不十分な設計は後工事やコスト増を招き、信頼低下のリスクも。
バリアフリー知識を持つ業者が選ばれる時代
日本におけるバリアフリー普及の現状
公共施設・インフラの整備
エレベーター・昇降機
多機能トイレ(オストメイト対応含む)
点字ブロック・音声案内
非常放送・誘導灯の視認性向上
これらは電気・給排水・空調など設備との連携設計が不可欠です。
民間建築・既存建物の課題
老朽化した配管・配線の影響
スペース不足による設備設置制限
営業継続下での工事の難しさ
対応力・提案力は、大きな付加価値となります。
主なバリアフリー工事内容
分野 | 主な工事内容 |
|---|---|
建築・内装 | 段差解消、スロープ設置、出入口幅確保、滑りにくい床材 |
電気設備 | 人感センサー照明、均一照明設計、スイッチ位置変更、非常放送の視認性向上 |
給排水・衛生 | 多機能トイレ、手すり付き洗面台、自動水栓・温度調整 |
空調・換気 | 温度ムラのない設計、IAQ向上、低騒音機器 |
バリアフリー対応によるビジネスメリット

改修・リニューアル市場の成長(医療・介護施設、商業施設等)
補助金・助成金案件へ参入しやすい
技術力・信頼性のアピール力強化
バリアフリー対応は「人を理解した設計・施工力」を示す証です。
今後の展望と建設・設備業の役割
ユニバーサルデザイン対応(誰でも使いやすい設計・施工)
デジタル・スマート設備との融合(音声案内、スマート照明、IoT空調制御)
まとめ
バリアフリー対応は、建設・設備業にとって社会貢献・法令対応・収益機会のすべてを兼ね備えた分野です。
高齢化が進む日本で、「バリアフリーに強い建設・設備業者」としての地位確立が今後さらに重要になります。
小原 一馬
経営企画室
