
地上デジタル放送とは?仕組み・メリット・アナログ放送との違いをわかりやすく解説
地上デジタル放送とは、地上の送信所(テレビ塔や中継局)から電波を使って映像・音声をデジタル信号として送信するテレビ放送方式のことです。日本では2011年に地上アナログ放送が終了し、現在は地上デジタル放送(通称:地デジ)が標準となっています。 従来のアナログ放送では映像や音声をそのまま電波に乗せていましたが、地上デジタル放送では映像・音声を一度データ化(デジタル変換)してから送信します。これにより、高画質・高音質で安定した放送が可能になりました。
地上デジタル放送の仕組み
デジタル信号による映像伝送
地上デジタル放送は、映像や音声を0と1のデジタルデータに変換し、圧縮技術(MPEG-2など)を使って効率良く伝送します。受信側ではテレビやチューナーがデジタル信号を復号し、映像として再生します。
OFDM方式による安定受信
日本の地上デジタル放送では「OFDM(直交周波数分割多重)」方式を採用しています。この方式は複数の周波数を同時に使うことで、建物や地形による反射や干渉に強く、都市部や山間部でも安定した受信が可能です。
地上アナログ放送との違い
画質・音質の違い
アナログ放送は受信状態が悪いとノイズ(砂嵐)が発生
地上デジタル放送は、安定した信号でクリアな映像と音声を提供
多機能化への対応
データ放送や字幕放送、EPG(電子番組表)など多彩なサービスが利用可能
アナログ放送では実現しにくかった機能を実装
地上デジタル放送のメリット
高画質・高音質:ハイビジョン放送が標準、ステレオや5.1chサラウンドで臨場感ある音響
データ放送による情報提供:ニュース・天気・災害情報をテレビ画面で素早く確認可能
周波数の有効活用:電波の使用効率向上で、他の通信サービスにも周波数帯を活用
地上デジタル放送のデメリット・注意点
受信環境に左右される:受信レベルが低いと「ブロックノイズ」や映像途切れが発生
受信設備の対応が必要:地デジ対応テレビやチューナー、場合によってはUHFアンテナが必要
地上デジタル放送と今後の展望
現在は4K・8Kなど高精細放送やインターネット連携型サービスが進展。テレビは視聴機器から情報端末へと進化しています。今後も放送技術の発展により、より便利で高品質なサービスが期待されています。
まとめ
地上デジタル放送は、映像・音声をデジタル化することで高画質・高音質、多機能化を実現した放送方式です。アナログ放送と比べて利便性が大きく向上し、私たちの生活の基盤となっています。仕組みや特徴を知ることで、より快適な視聴環境づくりにも役立てましょう。
小原 一馬
経営企画室
